午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.995%に低下

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市況

 30日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日続伸。米債券高を受けた買いが一巡したあとは伸び悩む場面もあったが、午後は日銀会合の結果発表を控えた持ち高調整の買いが流入した。

 米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げを開始するとの見方が根強いなか、29日の米長期債相場が3日続伸(金利は低下)した流れが東京市場に波及した。ただ、日銀が30~31日に開く金融政策決定会合の結果を見極めたいとして追随買いは広がらず。積極的な売買を手控える向きが多く、朝方の買いが一巡すると上値が重くなった。とはいえ、一部で「日銀が31日に詳細を発表する予定の国債買い入れ減額は、残存期間7年から10年のゾーンが中心になる見通し」と報じられると、過度な需給不安が後退。足もとで為替の円安進行に歯止めがかかっていることで、今回の会合では利上げが見送られるとの見方が広がっていることもあり、債券先物はこの日の高値で取引を終えた。

 先物9月限の終値は、前日比27銭高の143円37銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.030%低下の0.995%と約1カ月ぶりの低水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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