午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、日銀オペ結果を受け上げ幅拡大

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市況

 29日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続伸した。前週末の米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)した流れが円債相場に波及した。日銀が実施した定例の国債買い入れオペの結果判明後に先物は上げ幅を拡大する展開となった。

 26日発表の米国の6月個人消費支出(PCE)物価指数は市場の予想通りの結果となったが、インフレ基調の鈍化に伴って米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに向かうといった市場の観測をサポートする形となり、米金利に低下圧力を掛けた。日銀は29日、5本の定例国債買い入れオペを実施した。オファー額はいずれも前回と同額となったほか、買い入れ結果は長期ゾーンとなる「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が前回から低下し、2倍を下回った。債券の一定の保有ニーズを裏付ける形となり、円債相場を支援した。先物は後場に入りじり高の展開となり、一時143円22銭まで上昇した。

 先物9月限は前営業日比28銭高の143円10銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.035ポイント低下し、1.020%をつけた。

出所:MINKABU PRESS

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