午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利0.940%に上昇

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市況

 18日の債券市場で、先物中心限月9月限は6営業日ぶりに反落。前日の米債券安が国内債の逆風となったほか、日銀の金融政策正常化への警戒感が影響した。

 17日に発表された6月のニューヨーク連銀製造業景況指数が前月から改善したことを受け、米景気の先行きに対する過度な懸念が後退するなか、同日の米長期債相場が5営業日ぶりに反落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及。前日のフランス株が反発し、政局不安を背景とした投資家のリスク回避姿勢がいったん和らいだこともあり、国内債は軟調にスタートした。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る場面もみられたが、日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で「次回の7月の金融政策決定会合での追加利上げの可能性は十分ある」との見解を改めて示したことが伝えられると再び軟化。日銀が次回会合で国債買い入れオペの減額計画を決めるとしていることで、これまで市場の一部では「次回会合で利上げに踏み切る可能性が低下した」との見方があったものの、同総裁が「国債買い入れの減額と政策金利の引き上げは別のもの」と述べたことが重荷となり、債券先物は午後に143円87銭まで下押す場面があった。

 先物9月限の終値は、前日比13銭安の143円95銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.015%上昇の0.940%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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