東京株式(大引け)=258円安、ビッグイベント控え様子見ムードのなか反落

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市況

 12日の東京株式市場は終始売り優勢の地合いで日経平均は下値を試す展開。朝方の売り一巡後は下げ渋ったものの、3万9000円台を下回って引けた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比258円08銭安の3万8876円71銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は15億127万株、売買代金概算は3兆3653億円。値上がり銘柄数は619、対して値下がり銘柄数は954、変わらずは73銘柄だった。

 きょうの東京市場はポジション調整の売りに押される地合いとなった。前日の欧州株市場が全面安商状となり、米国株市場でもNYダウが反落を余儀なくされた。だが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や機関投資家のベンチマークであるS&P500指数は続伸し、いずれも最高値を連日更新、投資家のセンチメントがリスクオフに傾くのを防いでいる。東京市場では、米消費者物価指数(CPI)やFOMC、更に週末にかけて行われる日銀金融政策決定会合の結果待ちで、買い手控え感の強い展開だったが、下値を売り叩く動きもみられず、日経平均は軟調ながらも底堅さを発揮した。小型株が強さを発揮し、値下がり銘柄数は全体の6割弱にとどまった。一方、売買代金はきょうも低調で4営業日連続で3兆円台となっている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも軟調。ソニーグループ<6758.T>も売りに押された。キーエンス<6861.T>が売り優勢、トヨタ自動車<7203.T>も値を下げた。FPパートナー<7388.T>がストップ安に売り込まれ、東宝<9602.T>も急落した。K&Oエナジーグループ<1663.T>も大きく利食われた。物語コーポレーション<3097.T>などの下げも目立つ。

 半面、ディスコ<6146.T>が買いを集め、売買代金トップとなったレーザーテック<6920.T>も終始強い動きを維持した。ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調。ローツェ<6323.T>が高く、伊藤忠商事<8001.T>も買いが優勢だった。メディカル・データ・ビジョン<3902.T>が急騰、ラクスル<4384.T>も値を飛ばした。保土谷化学工業<4112.T>が大幅高となり、ワコールホールディングス<3591.T>も大きく水準を切り上げた。

出所:MINKABU PRESS

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