午後:債券サマリー 先物は大幅高、長期金利は一時0.980%に低下

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市況

 12日の債券市場で、先物6月限は大幅続伸した。前日の米国市場で長期債価格が上昇(金利が低下)したことが支援材料となった。売買高は期先物の9月限が期近物の6月限を上回り、事実上の限月交代となった。先物9月限も大幅に上昇。日銀の国債買い入れオペの結果が無難と受け止められた後、上げ幅を拡大する展開となった。

 米国では10年物国債入札が堅調な結果となり、需給がタイトな状況との受け止めから債券選好の流れとなった。円債市場は米国の債券相場が上昇した流れを引き継いだほか、期近物から期先物へのロールオーバーも進み、午前の段階で9月限の売買高が6月限を上回った。日銀がこの日、実施した定例の国債買い入れオペは「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同25年超」の4本。オファー額はいずれも据え置きとなった。買い入れ結果から特段、売り急ぐ姿勢はみられず、無難との見方が広がった。結果発表後の先物の反応は限られたが、時間外取引の米長期金利に低下圧力が掛かったことが先物への買いを誘う形となった。

 先物6月限は前営業日比35銭高の143円89銭、9月限は同40銭高の143円27銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.035ポイント低い0.985%で推移。一時0.980%まで低下した。


出所:MINKABU PRESS

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