午後:債券サマリー 先物は反発、重要イベント控え上値重い

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市況

 11日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発。朝方の売りが一巡したあとは押し目買いで切り返したものの、今週は重要イベントが相次ぐことから上値は重かった。

 10日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及し、債券先物は小安くスタートした。ただ、前日に大きく下落していたことから値ごろ感が意識され徐々に買いが流入。この日の時間外取引で米長期金利の上昇が一服していたことも国内債の支えとなり、午前10時40分ごろには143円64銭まで上伸する場面があった。とはいえ、11~12日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)や12日に発表される5月の米消費者物価指数(CPI)、13~14日開催の日銀金融政策決定会合を控え、模様眺めムードが広がりやすく追随買いは広がらず。きょう財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)は、応札倍率が3.45倍と前回の3.02倍を上回ったが、相場を押し上げる材料には至らなかった。

 先物6月限の終値は、前日比6銭高の143円54銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.005%上昇の1.020%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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