午前:債券サマリー 先物は続落、前週末の米債券安が影響

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市況

 10日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。7日に発表された5月の米雇用統計を受け、同日の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。

 5月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月から27万2000人増え、市場予想(18万~19万人)を大きく上回った。また、平均時給の前月比の上昇率は0.4%と4月の0.2%から伸びが加速し、市場では米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期が後ずれするとの見方が広がった。米長期金利が4.4%台に上昇したことが国内債の逆風となり、債券先物は朝方に一時143円51銭まで軟化。その後は下げ渋ったものの、13~14日に開かれる日銀金融政策決定会合に対する警戒感などから戻りは限定的だった。

 午前11時の先物6月限の終値は、前週末比38銭安の143円60銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.045%上昇の1.015%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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