東京株式(大引け)=213円高、米ハイテク株高に追随も後半は上げ幅縮小

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市況

 6日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で日経平均株価は3日ぶりに切り返したが、朝方に500円以上の上昇をみせたものの、その後は伸び悩み、後場に入ると一段と上値の重さが意識された。

 大引けの日経平均株価は前営業日比213円34銭高の3万8703円51銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は16億5286万株、売買代金概算は4兆2683億円。値上がり銘柄数は601、対して値下がり銘柄数は988、変わらずは58銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の地合いとなった。前日の米国株市場では、雇用指標の発表を受け米長期金利が低下したことでハイテク系グロース株中心に買われ、ナスダック総合株価指数が大幅高で史上最高値を更新、特にエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株への買いが顕著だったことから、この流れを東京市場も引き継ぐ格好となった。朝方は半導体主力銘柄が軒並みカイ気配で始まるなど買い気の強い地合いで、日経平均は500円超の上昇で3万9000円台に乗せる場面もあった。米金利低下に引っ張られる形で、国内の新発10年債利回りも0.95%台まで低下し、これもハイテクセクターなどにプラスに作用した。ただ、先物主導の買い戻しで浮揚力が働いた面もあり、個別では中小型株に安い銘柄が目立つ。値下がり銘柄数は1000近くに達し全体の6割に及ぶなど値上がりを大きく上回った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が大商いをこなし上値指向を強めたほか、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体製造装置関連が大きく買われた。トヨタ自動車<7203.T>も堅調。川崎汽船<9107.T>、日本郵船<9101.T>など海運株も揃って上昇。日立製作所<6501.T>、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>も高い。ミガロホールディングス<5535.T>が急伸、大阪ソーダ<4046.T>も値を飛ばした。ミマキエンジニアリング<6638.T>、タツモ<6266.T>なども物色人気を集めた。

 半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920.T>が下げ止まらず、ソシオネクスト<6526.T>も冴えない。リクルートホールディングス<6098.T>も下値を探った。ニデック<6594.T>が値を下げ、三井物産<8031.T>も軟調。ワールド<3612.T>、霞ヶ関キャピタル<3498.T>が大幅安、アルプスアルパイン<6770.T>の下げも目立っている。

出所:MINKABU PRESS

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