午後:債券サマリー 先物は反落、超長期債売られ長期金利1.070%に上昇

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市況

 31日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落した。この日実施された国債買い入れオペはオファー額が前回から据え置きとなった。一方、オペの結果は超長期ゾーンが弱めと受け止められ、超長期債主導で売られる展開となった。また、夕方に6月の国債買い入れ方針の公表を控えるなか、買い入れ規模が減額されるリスクが懸念され、先物は後場に下げ幅を拡大した。

 この日実施された5本の定例国債買い入れオペのうち、「残存期間10年超25年以下」と「同25年超」の結果が、投資家の保有ニーズの弱さを示唆するものとなった。これを受け先物は一時142円94銭まで売られた。

 日銀の金融政策を巡り、早期の利上げ観測が広がるなかで、この先国債買い入れ額が減額されるとの見方も、円債相場の重荷となった。前日の米国市場で長期債価格が上昇(金利が低下)した流れを受けて朝方は買いが先行したものの、先物の上値は重く下げに沈む展開となった。

 先物6月限は前営業日比21銭安の142円99銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高の1.070%に上昇した。


出所:MINKABU PRESS

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