午前:債券サマリー 先物は続落、小高く始まるも買い続かず

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市況

 28日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。朝方こそ小高くなる場面がみられたものの買いは続かず、その後は次第に売りが優勢となった。

 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁が27日に「ECBは6月と7月両方の会合で利下げをする可能性を排除するべきではない」との考えを示し、同日のドイツやフランスの長期金利が低下したことが国内債の支援材料となった。ただ、日銀の内田真一副総裁が前日の講演で「過去25年間の金融政策運営におけるデフレとゼロ金利政策との闘いの終焉(しゅうえん)が視野に入った」などと述べ、追加の金融政策修正が意識されやすいことから追随買いは広がらず。この日に財務省が実施する10年物のグリーントランスフォーメーション(GX)経済移行債(クライメート・トランジション国債)入札に対する警戒感もあり、債券先物は朝方に一時143円57銭まで上伸したあとは軟化した。

 午前11時の先物6月限の終値は、前日比5銭安の143円47銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%上昇の1.035%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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