午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利0.975%に上昇

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市況

 20日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。前週末の米債券安が影響したほか、日銀が早期に政策正常化に動くとの思惑がくすぶっていることも引き続き相場の重荷となった。

 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事が17日に「当面はインフレの高止まりが続くと見込んでいる」「インフレ抑制における進展が停滞、ないし反転すれば、追加利上げに踏み切る用意がある」などと述べ、同日の米債券市場では米利下げ観測が後退。米長期金利が4.4%台に上昇した流れが東京市場に波及し、国内債は軟調にスタートした。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る場面もあったが、9日に日銀が公表した4月25~26日開催分の金融政策会合の主な意見をきっかけに国債買い入れオペの減額拡大などへの警戒感が強まっていることからすぐに軟化。日銀が21日に「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップを開くこともあって買いが入らず、債券先物はこの日の安値で取引を終えた。なお、きょう財務省が実施した10年物価連動債の結果は、応札倍率は4.27倍と前回(2月5日)の3.00倍を上回った。

 先物6月限の終値は、前週末比34銭安の143円73銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.025%上昇の0.975%と2013年5月以来の水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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