午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利は0.945%に上昇

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市況

 17日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落した。前日の米国市場で長期債価格が下落(長期金利が上昇)したほか、日銀による早期の利上げ観測も広がり、ともに円債相場の重荷となった。日銀の定例の国債買い入れオペは、オファー額は前回から据え置かれ、買い入れ結果は無難と受け止められたが、先物を買い戻す姿勢は限られた。

 日銀は17日、定例の4本の国債買い入れオペを実施した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同25年超」で、このうち「同5年超10年以下」の応札倍率は2.73倍となった。前回の2.26倍を上回る水準となったものの、市場では債券を売り急ぐ姿勢は特段みられなかったと受け止められた。

 この日の国債買い入れオペを巡っては、市場の一部にオファー額が減額されるとの見方があった。オペ通告後に先物は下げ幅を縮小したが、日銀が6月の金融政策決定会合で利上げに踏み切るシナリオが意識され、後場の中盤以降は再び売り直しの流れとなった。

 先物6月限は前営業日比20銭安の144円07銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.025ポイント高い0.945%に上昇した。


出所:MINKABU PRESS

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