ドル円、一時155円まで上昇 米10年債利回りが5%台まで一時上昇=NY為替概況

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ドル円、一時155円まで上昇 米10年債利回りが5%台まで一時上昇=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル高が強まる中、ドル円は序盤に一時155円ちょうどまで上昇。米10年債利回りが5%台まで一時上昇したことでドル円も買い戻しが強まった。しかし、その後は米10年債利回りが戻したことから、ドル円も一時154円付近まで伸び悩む展開。

 今週の日米金融政策会合を控える中、FRBの利上げ観測や中東情勢の緊迫化を背景とした原油高がドルを支え、これまで急速に進んだ円高に一旦巻き戻しが出ている。先週の米インフレ指標を受けて短期金融市場では、今週のFOMCの利上げ確率を90%程度まで織り込み、ほぼ確実視している状況。

 一方、円はこれまで、日本政府による過去最大規模の円買い介入や、ベッセント米財務長官による円安への異例の踏み込んだ姿勢を背景に急上昇してきた。投機筋のポジションにも大きな変化が見られ、CFTCが金曜日に発表したIMM投機筋の建玉では円が買い越しに転じている。

 そのような中で一部からは、足元の円は日米金利差から想定される水準よりも強含んでいるとの指摘も出ている。市場は今週の日銀による利上げを既に完全に織り込んでいる一方、年末に向けてはFRBの利上げサイクルが日銀を僅かに上回ると見られており、日米金利差が縮小する状況は想定されていない。このため、ここからさらに円高が進むには、日銀が連続利上げを強く示唆するなど一段とタカ派姿勢を示すか、米国の金利優位性が予想以上に縮小する必要がある。

 今週の日米金融政策会合は、介入以降の円買い戻しが継続するかを占う重要な試金石となりそうだ。現在の円相場は日銀の金融正常化が従来よりも速いペースで進むことを相当程度織り込んでいるとも言え、日銀から十分なタカ派姿勢が示されなければ、円買いが一気に巻き戻され、ドル円が急上昇するリスクも意識されているようだ。

 ユーロドルは1.15ドル台前半に下落してNY時間が始まったものの、その後はドル高が一服し、ユーロドルも1.15ドル台半ばに戻す展開。一方、ユーロ円は下値模索が続いており、178円台前半で推移している。本日は東京時間に一時177円台に下落する場面が見られていたが、178円台に戻す展開。

 ECBは先週利上げに踏み切り、想定以上にタカ派な雰囲気も広がっていたが、市場の関心はユーロ圏経済の先行きに移っており、明日発表のドイツZEW景況感指数が注目されている。アナリストは、ECBが足元の経済動向を示す高頻度データをこれまで以上に重視していることから、ZEW景況感指数は特に注目度が高いと指摘している。ユーロ圏最大の経済国であるドイツの景況感が、今後のECBの金融政策を見極める材料になるとの見方を示した。

 ポンドドルも1.3465ドル付近に下落してNY時間が始まったものの、1.35ドル台に戻す展開。200日線が1.3455ドル付近に来ているが、その水準をうかがう展開を見せたものの、いまのところはサポートされている。一方、ポンド円は円高が一服していることから買戻しが優勢となり、208円台後半まで一時買い戻されている。

 今週は英中銀も金融政策委員会(MPC)を開催するが、据え置きが見込まれている。ただし、市場はタカ派な据え置きになると見込んでいるようだ。前回会合以降、特に天然ガスなどエネルギー価格が大幅に上昇しており、この水準が続けばインフレは年明けに4%をやや上回る水準でピークを付ける可能性があるという。

 声明では、インフレの上振れリスクが強調されると見られ、MPC内でタカ派姿勢が強まれば年内利上げの可能性が浮上。また、委員の投票は前回同様に6対3での据え置きが見込まれているようだ。ピル、グリーン、マンの3委員が利上げを主張すると見られている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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