【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 円高を利益につなげる投資戦略!
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「円高を利益につなげる投資戦略!」 ●市場を揺さぶる円急騰、9月利上げは既定路線に 為替市場が大きく動いている。ドル・円はわずか2日ほどで5円近くも円高が進み、一時155円30銭をつけた。これほど短期間に円が急騰するのは久しぶりである。 背景はもちろん一つではない。複合的な要因があるが、まず挙げられるのがベッセント米財務長官の発言だ。同氏が「日本は大規模な景気刺激策から転換するべき」との考えを示したとの報道が、市場を大きく揺さぶったといえる。加えて、日銀の高田審議委員が機動的な利上げの必要性に言及。市場では9月の金融政策決定会合で0.25%の追加利上げに踏み切るとの観測が急速に強まっていることは、ご承知のとおりだ。 一方、米国ではウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事が、インフレ鈍化が続けば9月の利上げを見送る考えを示した。つまり、「日本は利上げ、米国は据え置き」となれば日米金利差の縮小が意識されるため、これが円買いを一段と加速させたのだといえる。 では、このまま一本調子で円高は進むのか。この点ついては私は懐疑的である。日銀が利上げを急げば、住宅ローンや中小企業の借入負担が増し、国内景気を冷やしかねず、追加の利上げにも限界があるからだ。とはいえ、9月の0.25%利上げ自体は覚悟した方がよいだろう。ただ、市場がすでに利上げを織り込み始めている以上、実際に実施されたとしても株式市場への衝撃は限定的になると私は見ている。 こうした難しい状況下で投資家として考えたいのは、「円高をどう利益につなげるか」である。金利上昇で利ざや改善が期待できる銀行・金融株、売買活発化の恩恵を受ける証券株、輸入コスト低下が追い風となる食品・小売株などにシフトするのも一法だ。また、総合商社も含め、AI(人工知能)・半導体株とは異なる分野へ資金を振り向ける好機として、今回の円急騰を利用してみてはいかがだろう。 ●キオクシア城下町の3行、消費財に強み持つ伊藤忠などを そこで、まず注目したいのが、伊藤忠商事 <8001> [東証P]だ。三菱商事 <8058> [東証P]、住友商事 <8053> [東証P]、三井物産 <8031> [東証P]、丸紅 <8002> [東証P]と並ぶ5大総合商社の一角である。正直なところ、商社株はどの銘柄に投資してもさほど違いがなく、あの“投資の神様”のバフェット氏さえ1社に絞らず5社に分散投資したほどだ。しかし、本コラムではそうはいかない。そこで同業他社が資源・エネルギー分野の比重が大きいのに対し、同社はコンビニやファッションなど消費財分野に強い点を評価したい。株価も2200円台と手掛けやすい。 金融株となると、もちろんメガバンク首位の三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が有力であることは言うまでもない。しかし、これではオーソドックス過ぎるので、ここはキオクシアホールディングス <285A> [東証P]が拠点を置く岩手県北上市に店舗がある岩手銀行 <8345> [東証P]、七十七銀行 <8341> [東証P]、北日本銀行 <8551> [東証P]への投資を考えたい。キオクシア株は値動きが荒く近づきにくい。だが、その周辺銘柄の銀行株なら手掛けやすいのでありがたい。北上市はいまや「キオクシアの城下町」となりつつあり、地域経済の恩恵を享受するこれら3銘柄をスルーしては一生後悔するかもしれない。 私は目下転居の準備中。家具を増やすつもりはなく、転居先では大きな家具を置くまいと決意している。代わりに購入したいのは、小型でおしゃれな家具だ。となると家具選びで外せないのが、代表的な円高メリット銘柄でもあるニトリホールディングス <9843> [東証P]だ。目先急騰したところであり、少々リスクが高いので、いったん下落するのを待って投資したい。 2026年9月4日 記 株探ニュース