来週の株式相場に向けて=9月は物色転機となるか、グロース株含め新潮流強まる
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28日の日経平均株価は前日比273円高の6万6405円と反発。好決算を発表した米半導体大手エヌビディア<NVDA>が上昇し、前日のNYダウが値を上げるなか、日経平均株価も一時600円を超える上昇となった。 ただ、今晩の米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に、買い一巡後は様子見姿勢も強まった。ウォーシュ議長は、将来の政策方向を示すフォワードガイダンスに消極的ともいわれ、新たな材料は乏しい可能性もあるが、「やはりジャクソンホール会議は無視できない」(市場関係者)との姿勢が目立った。 言い換えれば、足もとの全体相場は決算発表も一巡し手掛かり材料難で、日経平均株価は6万6000円前後での一進一退が続く。東証プライム市場の売買代金も細り気味だ。とはいえ、新たな物色の方向性は見えつつある。TOPIXは7連騰となり、14日につけた最高値(4197.20)を射程圏に入れている。キオクシアホールディングス<285A.T>やイビデン<4062.T>など主力のAI・半導体関連株には上値の重さが目立つものの、NEC<6701.T>や富士通<6702.T>、野村総合研究所<4307.T>など、一時「SaaSの死」が喧伝されたソフトウェア関連株は復活しつつある。 更に、物色資金は中小型株にも向かっている。東証グロース市場250指数は8月に入り前月比で20%上昇。きょうはTerra Drone<278A.T>が売買代金上位に顔を出したほか、自動運転のティアフォー<593A.T>やGO<581A.T>が人気化し、パワーエックス<485A.T>、アストロスケールホールディングス<186A.T>などが買われた。10月の「TOPIX改革第2弾」では、東証スタンダード、グロース市場に上場する中小型株もTOPIX採用銘柄の対象となることも思惑を呼んでいるようだ。来週からは9月相場に入るが、AI・半導体関連の「一極集中相場」からの転換が本格的に進むかが注視されている。 来週の注目イベントとしては週末9月4日に米8月雇用統計の発表があり、重要経済指標の発表が相次ぐ。また、2日の米半導体ブロードコム<AVGO>の決算なども関心を集めそうだ。 上記以外のスケジュールでは、海外では1日に米8月ISM製造業景況指数、米7月JOLTS求人件数、2日に米8月ADP雇用統計、ベージュブック(米地区連銀経済報告)、3日に米8月ISM非製造業景況指数が発表される。1日にデル・テクノロジーズ<DELL>、2日にスノーフレイク<SNOW>が決算発表を行う。 国内では、8月31日に7月鉱工業生産、9月1日に4~6月期法人企業統計、3日に30年債入札、4日に7月家計調査が公表される。2日に日銀の高田創審議委員が挨拶を行う。31日にトリケミカル研究所<4369.T>、パーク24<4666.T>、1日に伊藤園<2593.T>、2日に内田洋行<8057.T>、4日に泉州電業<9824.T>などが決算発表を予定している。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万5300~6万8000円前後。(岡里英幸) 出所:MINKABU PRESS