株価指数先物 【週間展望】―AI・半導体関連株のリバウンド持続性がカギを握る
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今週の日経225先物は、前週後半にみせた世界的なAI(人工知能)・半導体関連株の上昇の持続性を見極める相場展開になりそうだ。代表的な半導体株のキオクシアホールディングス <285A> [東証P]はストップ安を交えて調整を続けていたが、7月31日に7000円高のストップ高となり4万6500円まで回復。そのきっかけとなったのが、29日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフトの上昇だった。同社の2026年4-6月期決算は予想を上回り、7-9月期の売上高見通しも予想以上だった。 この結果を受けて30日の米国市場で同社株が急騰。AI投資の回懸念が後退し、他のAI・半導体関連株に物色が波及する形となった。東京市場ではキオクシアのほかアドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など、指数インパクトの大きいAI・半導体関連株が急伸したことで、先物市場で先回り的にヘッジ対応のロングが膨らむ形となった。週前半に急落した韓国KOSP指数も週末には大きく上昇し、30日の上昇率は17%を超えている。 29日に6万0520円まで下落した日経225先物は、31日には一時6万5510円まで急伸する場面もみられた。終盤にかけて上げ幅を縮め、終値は2010円高の6万3720円だった。キオクシアの決算を控えていたほか、一部でストップ高から剥がれる銘柄がみられたため、先回り的なロングをある程度解消する動きもあったようだ。 31日の取引終了後のナイトセッションでは、中盤にかけて6万4310円まで買われる場面もあったが終盤にかけて軟化し、日中比770円安の6万2950円で終えている。キオクシアの決算が予想を下回ったことが重荷になった面はあろう。 また、31日の米国市場では、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇した。30日の取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コム は15%を超える大幅高となったが、これについては時間外での強い値動きで織り込まれていたようである。フィラデルフィア半導体指数(SOX)が小幅な上昇にとどまったことも、ロング解消に向かわせたようである。 日経225先物は31日に一時6万5510円まで急伸し、ボリンジャーバンドの-1σ(6万4370円)を上抜けて、75日移動平均線(6万5000円)を突破した。その後は上げ幅を縮め、ナイトセッションで軟化したことにより、6万4050円まで下がってきた-1σと-2σ(6万1380円)とのレンジを明確に上抜くことはできなかった。現状では-2σを中心とした-3σ(5万8720円)と-1σによるゾーンでの推移が継続していることになろう。そのため、AI・半導体関連株のリバウンドが持続するかが、カギを握ることになりそうだ。 キオクシアは売り気配から始まると考えられ、週明けは短期的なショートを誘うことになろう。ただ、同社は発行済み株式総数の5.5%、3000万株を上限とする自社株買いのほか、1→3の株式分割を発表している。また、PTS(私設取引)で一時13%近く急落する場面もあったが、ADR(米預託証券)では4%あまりの下げにとどまっている。押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、先物市場でも売り一巡後のロングを誘うことになるとみておきたい。 まずは-2σと-1σとのレンジにより、-2σに接近する局面ではその後の切り返しを想定した押し目待ち狙いのロング対応とし、-1σ突破を窺う戦略になりそうだ。ただ、週足では-1σ(6万3250円)を下回っているため、同バンドを早い段階で上回ってこないと、-2σ(6万0310円)が射程に入る。-2σと中心値の13週線(6万6180円)とのゾーンになるため、オプション権利行使価格の6万円から6万6000円のレンジを想定する。 今週は、決算発表が第一弾のピークを迎える。6日はソフトバンクグループのほか、レーザーテック <6920> [東証P]、古河電気工業 <5801> [東証P]、7日にはフジクラ <5803> [東証P]の発表が予定されている。指数インパクトが大きいこともあり、ソフトバンクグループの動向にスキャルピング中心の資金は反応しやすいだろう。 中東情勢は依然として不透明である。前週末にはトランプ米大統領のSNS投稿として、パレスチナのガザを拠点とするイスラム組織ハマスが武装解除に向けて合意したと報じられた。しかし、その後、イランがクウェートにドローンの一斉攻撃を仕掛けたことで、トランプ氏はイランへの軍事攻撃を強化すると明言。二転三転する報道によって、原油先物価格が不安定な値動きをみせていることは注意しておきたい。 31日の米VIX指数は、15.99(30日は17.09)に低下した。週間(24日は18.58)でも下がっている。29日には一時20.88まで急伸し、200日線(18.64)を上抜き6月26日の直近高値(20.72)を上回る場面もあった。だが、翌30日には17.09と大きく下げ、200日線のほか75日線(17.56)、25日線(17.18)を割り込んでいる。31日は15日(15.67)以来の16.00を割り込んで終えた。足元で200日線を挟んで保ち合いを続けていたが、同水準を下抜けてきたことでリスク選好に傾きやすいだろう。 31日のNT倍率は、先物中心限月で15.98倍(30日は15.61倍)に上昇した。週間(24日は16.09倍)では下げている。指数インパクトの大きいAI・半導体関連株の値動きに振らされる形だった。29日には15.35倍まで低下する場面もあり、200日線(15.50倍)を割り込んでいた。だが、31日には指数インパクトの大きい半導体株などの切り返しによりNTショートの巻き戻しが強まり、一時16.24倍まで上昇する場面もあった。週初はNTショートに振れる形になりそうだが、その後は-1σ(16.06倍)突破から75日線(16.52倍)や25日線(16.64倍)を射程に入れたNTロングに期待したいところである。 7月第4週(7月21日-24日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は3561億円(7月第3週は4201億円の売り越し)だった。現物は3514億円の買い越し(同2863億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は47億円の買い越し(同1338億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で6275億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2589億円の買い越しとなり、3週ぶりの買い越しだった。 主要スケジュールでは、8月3日に米国7月ISM製造業景気指数、4日に米国6月貿易収支、5日に日銀金融政策決定会合議事要旨(6月15~16日開催分)、米国7月ADP雇用統計、米国7月ISM非製造業景気指数、6日に米国4-6月期非農業部門労働生産性指数、7日に6月全世帯家計調査、6月景気動向指数、米国7月雇用統、中国7月貿易収支などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 08月限 日経225 41368.58 TOPIX 3004.82 09月限 日経225 45016.28 TOPIX 3175.61 10月限 日経225 48779.14 TOPIX 3241.66 11月限 日経225 50323.66 TOPIX 3339.97 12月限 日経225 50536.54 TOPIX 3393.48 01月限 日経225 51525.23 TOPIX 3491.09 02月限 日経225 57045.65 TOPIX 3854.29 03月限 日経225 52909.45 TOPIX 3568.56 04月限 日経225 56572.89 TOPIX 3752.89 05月限 日経225 62628.64 TOPIX 3828.17 06月限 日経225 66698.04 TOPIX 3904.01 07月限 日経225 69171.55 TOPIX 4065.31 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/09 07月31日 61660 65510 61490 63720 +2010 26/09 07月30日 62500 63080 60920 61710 -740 26/09 07月29日 62440 63250 60520 62450 +50 26/09 07月28日 65000 65330 62010 62400 -2770 26/09 07月27日 64970 65640 64190 65170 +610 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/09 07月31日 3950.5 4057.5 3945.5 3986.5 +34.5 26/09 07月30日 4012.0 4024.5 3923.5 3952.0 -47.0 26/09 07月29日 3979.5 4004.5 3938.0 3999.0 +20.0 26/09 07月28日 4074.0 4085.0 3949.5 3979.0 -101.5 26/09 07月27日 4024.5 4080.5 4018.5 4080.5 +70.5 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日大阪比 07月31日(09月限) 63270 -450 07月30日(09月限) 63725 +2015 07月29日(09月限) 61320 -1130 07月28日(09月限) 62545 +145 07月27日(09月限) 64055 -1115 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 07月24日 1811億円 +376億円 2兆2406億円 -1659億円 07月17日 1434億円 +845億円 2兆4065億円 -1137億円 07月10日 588億円 -168億円 2兆5203億円 +551億円 07月03日 757億円 +694億円 2兆4652億円 +186億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 07月29日 4204万株 +691万株 7億7250万株 +8837万株 07月28日 3512万株 -41万株 6億8413万株 +1603万株 07月27日 3554万株 -138万株 6億6810万株 +3770万株 07月24日 3693万株 -247万株 6億3039万株 -895万株 07月23日 3940万株 -58万株 6億3935万株 -1306万株 07月22日 3999万株 +253万株 6億5241万株 -912万株 07月21日 3745万株 +592万株 6億6154万株 -487万株 07月17日 3152万株 +813万株 6億6641万株 +45万株 07月16日 2339万株 +953万株 6億6596万株 +27万株 07月15日 1386万株 +314万株 6億6568万株 +668万株 07月14日 1071万株 -28万株 6億5900万株 +506万株 07月13日 1099万株 -86万株 6億5393万株 -509万株 NT倍率 07月31日 15.98 07月30日 15.61 07月29日 15.61 07月28日 15.68 07月27日 15.97 07月24日 16.09 株探ニュース