株価指数先物【寄り前】 調整トレンドラインの上限水準での攻防

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先物

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 63670 +1960 (+3.17%)
TOPIX先物 4002.5 +50.5 (+1.27%) 
シカゴ日経平均先物 63725 +2015
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。マイクロソフトが29日夕に発表した四半期決算や見通しが市場予想を上回ったことを受けて、AI投資回収を巡る過度な懸念が後退した。同社株は15%を超える上昇となり、1社でNYダウを400ドル超押し上げたほか、足もとで不安定な値動きが続いていた半導体・AI関連株に買いが波及した。なお、経済指標では6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.7%上昇だった。予想と一致しており、米景気は依然として底堅いことを示した。

 NYダウ構成銘柄ではマイクロソフトのほか、ゴールドマン・サックス・グループ、アマゾン・ドット・コム、キャタピラー、ボーイングが買われた。半面、セールスフォース、ジョンソン・エンド・ジョンソン、トラベラーズ、ウォルマート、ウォルト・ディズニーが軟調。NYダウ構成銘柄ではないが、マイクロン・テクノロジーやアプライドマテリアルズ、ラムリサーチ、ASMLホールディングなどの買いが目立ち、フィラデルフィア半導体(SOX)指数の上昇率は8%を超えている。

 シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は大阪比2015円高の6万3725円だった。30日取引終了後の日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中比50円安の6万1660円で始まった。直後につけた6万1490円を安値にロング優勢の流れとなり、米国市場の取引開始時には6万2500円台を回復。その後も上へのバイアスが強まり、終盤にかけて6万3850円まで上げ幅を広げ、日中比1960円高の6万3670円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、日経225先物は買いが先行することになりそうだ。下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σ(6万1760円)に上値を抑えられる形で調整をみせていたが、ナイトセッションで同バンドを上抜けてきた。週前半の-1σ(6万4370円)とのレンジに戻してきたことで押し目待ち狙いのロングを誘いそうである。

 また、アマゾン・ドット・コムは30日夕に四半期決算を発表。一株利益が予想を上回ったとして時間外取引で9%あまり上昇して推移しているため、半導体・AI関連株への支援材料になるだろう。朝方にロングが集中する形になろうが、買い一巡後も指数インパクトの大きい半導体やAI関連株にらみのなかで-1σを意識したロング対応になりそうだ。

 もっとも、日経225先物は6月23日につけた7万3760円をピークとした調整トレンドを継続している。このトレンドの上限となる-1σ水準での攻防が続くようだと、次第に戻り待ち狙いのショートを誘う可能性はあるため、週初の6万5000円台を明確に上抜けてくるまではロングに傾けにくく、スキャルピング中心のトレードを余儀なくされそうである。そのため、オプション権利行使価格の6万3000円から6万5000円のレンジを想定。

 30日の米VIX指数は17.09(29日は20.66)に低下した。19.56に低下して始まり、20.08まで戻す場面もみられたが、その後の下げで200日移動平均線(18.65)、75日線(17.56)、25日線(17.18)を割り込んできた。支持線に変わりつつあった200日線を明確に割り込んできたため、リスク選好に向かわせそうだ。

 30日のNT倍率は先物中心限月で15.61倍(29日は15.61倍)と横ばいだった。前日に一時15.35倍まで低下し、200日線(15.51倍)を割り込んだことや、前日に上方修正を発表したアドバンテスト<6857>[東証P]が期待通りにリバウンドをみせたことで、いったんNTショートを巻き戻す形でのリバランスが入り、15.80倍まで上昇する場面もみられた。本日はキオクシアホールディングス<285A>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]など日経平均型の上昇が見込まれるため、NTロングに振れやすいだろう。

株探ニュース

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