株価指数先物 【週間展望】―自律反発意識も戻り待ち狙いのショート

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先物

 今週の日経225先物は、前週の大幅な下落に対する自律反発が意識される場面があろう。一方で中東情勢の緊迫化に伴う原油先物価格や米金利の動向、さらには米中のAI(人工知能)開発競争の激化、本格化する日米決算などをにらんで不安定な相場展開が見込まれる。

 米国による連日のイラン攻撃に対し、イランはクウェートの発電所や海水淡水化プラントを攻撃。標的は米軍地基地から、近隣諸国のインフラにも拡大している。17日の米国市場では、WTI原油先物が1バレル=83ドル台と前日の78ドル台から大きく上昇したことが相場下落の一因となった。サンデー原油は84ドル台半ばまで上昇する場面もみられており、原油相場の動向には注意しておきたい。

 また、中国の新興AI企業である月之暗面(ムーンショットAI)は17日、新モデル「Kimi K3」を発表した。同社によると、コーディングなどの性能で米アンソロピックやオープンAIの最先端モデルを上回るという。米中のAI開発競争が激化するとの警戒から、半導体・AI関連株の一角が売られた。まずは、世界的な半導体・AI関連株の下げ止まりを見極めることになろう。

 17日の米国市場で、ネットフィリックスの下落率が7%を超えた。16日夕に発表した2026年4~6月期決算は売上高が市場予想を下回り、7~9月期の収益見通しも予想に届かなかった。今週は22日にアルファベット、IBM、テスラ、テキサス・インスツルメンツ、23日にインテルなどの決算が予定されているため、結果を受けたハイテク株の動向が注目され、指数インパクトの大きい半導体・AI関連株に影響を与えることになりそうだ。

 前週の日経225先物は13日につけた6万9360円を高値に軟化し、その後リバウンドをみせる場面もあったが、16日、17日は連日で2000円を超える下落となった。17日は6万4060円で終えたが、日中には6万2780円まで急落していた。25日移動平均線に上値を抑えられる形でボリンジャーバンドの-1σとのレンジで推移したが、16日の下げで-1σを明確に割り込むと、17日には一時-3σ(6万3700円)を下回っていた。その後は下げ幅を縮めて75日線(6万3790円)を上回って終えている。

 -3σまで一気に下げてきたことで、テクニカル面では売られ過ぎが意識されやすいだろう。17日の取引終了後のナイトセッションでは75日線が支持線として機能する形でリバウンドをみせており、自律反発狙いの動きは入りやすいとみられる。一方、連休明けの20日の韓国市場は下落して推移し、SKハイニックスは一時4%超、サムスン電子は2%あまり売られる場面もあった。韓国の半導体株がリバウンドをみせてこないと、自律反発の域は脱せないだろう。

 なお、日経225先物は祝日取引で6万5390円まで上昇する場面をみせている。バンドは切り下がっており、-2σが6万5050円辺りに位置しているため、同バンドを上回ってくると、-1σ(6万7080円)とのレンジが意識される。一方で、-2σでの戻りの鈍さが目立つようだと、-3σ(6万2980円)とのレンジに沿った調整が続くことになりそうだ。

 週足では、前週の下落で13週線(6万5880円)を割り込んだことで、-1σ(6万2500円)とのゾーンに入る。-1σを割り込んでくると、26週線(6万0810円)が射程に入ってくる。反対に早い段階で13週線を捉えてくると、+1σ(6万9260円)とのゾーンに戻ることになる。そのため、13週線を明確に捉えてくるまでは、自律反発を意識しつつも戻り待ち狙いのショートが入りやすいとみられる。

 また、週末にストップ安まで売られて、投資家心理を悪化させたキオクシアホールディングス<285A>の動向が注目されるだろう。自律反発から75日線(5万9489円)を早い段階で上回ってくるようだと、先物市場ではショートカバーが入りやすく、ロングに転換してくる可能性はあろう。ただし、戻り待ち狙いの売りが優勢になるようであれば、先回り的にショートが膨らむ場面がありそうだ。まずは、75日線水準での底固めを意識しつつ、オプション権利行使価格の6万2000円から6万7500円辺りのレンジを想定する。

 17日の米VIX指数は18.77(16日は16.73)に上昇した。週間(10日は15.03)でも切り上がった。中東情勢の緊迫化による原油高のほか、米中によるAI開発競争が激化するとの見方が高まったことが、リスク回避に向かわせたようである。前週は25日線(16.95)に上値を抑えられる形でボトム圏での推移を継続し、15日には15.64まで低下するなど、ボトム圏での推移を続けていた。しかし、17日の急伸で25日線、75日線を一気に突破して200日線(18.71)を上回ってきた。200日線が支持線に変わるようだと、6月26日の20.72や同月9日につけた23.34が射程に入ることで、市場心理を神経質にさせそうだ。

 17日のNT倍率は先物中心限月で16.38倍(16日は16.57倍)に低下した。週間(10日は16.95倍)でも下げている。指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の値動きに振らされるなかで、相対的にTOPIX型優位の需給状況が続き、17日には75日線(16.37倍)を割り込み、-3σが射程に入る場面もあった。75日線や-2σ(16.38倍)辺りでの攻防が予想され、いったんはNTショートを巻き戻す動きが意識されやすい。ただし、同水準での攻防が続くようだとリバランスの動きは限られ、次第にNTショートに振れやすくなるだろう。

 7月第2週(7月6日-10日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で3週ぶりの買い越しであり、買い越し額は1兆5021億円(7月第1週は1540億円の売り越し)だった。現物は4929億円の買い越し(同3662億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1兆0092億円の買い越し(同5202億円の売り越し)と11週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で415億円の売り越しと2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で6579億円の売り越しとなり、3週ぶりの売り越しだった。

 主要スケジュールでは、7月20日に米国6月コンファレンスボード景気先行指数、22日に6月貿易収支、23日にECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、24日に6月全国消費者物価指数、米国7月製造業PMI、米国6月新築住宅販売件数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61
10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66
11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97
12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48
01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09
02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29
03月限 日経225 52909.45  TOPIX  3568.56
04月限 日経225 56572.89  TOPIX  3752.89
05月限 日経225 62628.64  TOPIX  3828.17
06月限 日経225 66698.04  TOPIX  3904.01
07月限 日経225 69171.55  TOPIX  4065.31

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/09 07月17日  66500  66930  62780  64060  -2780
26/09 07月16日  68760  68770  66580  66840  -2020
26/09 07月15日  67640  68910  67590  68860  +1060
26/09 07月14日  67400  68050  66360  67800  +540
26/09 07月13日  68740  69360  66760  67260  -1550
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/09 07月17日  4019.5  4040.0  3864.5  3909.5  -123.5
26/09 07月16日  4092.5  4092.5  4025.0  4033.0  -63.5
26/09 07月15日  4036.0  4112.5  4032.5  4096.5  +58.0
26/09 07月14日  4022.0  4059.5  3992.0  4038.5  +24.5
26/09 07月13日  4056.0  4090.5  3993.0  4014.0  -44.0
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
07月17日(09月限) 65145 +1085
07月16日(09月限) 66040 -800
07月15日(09月限) 67795 -1065
07月14日(09月限) 68185 +385
07月13日(09月限) 67375 +115
 ※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い      前週末比
07月10日    588億円  -168億円  2兆5203億円  +551億円
07月03日    757億円  +694億円  2兆4652億円  +186億円
06月26日     63億円  -278億円  2兆4465億円  +1978億円
06月19日    341億円  +117億円  2兆2487億円  +202億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
07月15日    1386万株   +314万株  6億6568万株   +668万株
07月14日    1071万株    -28万株  6億5900万株   +506万株
07月13日    1099万株    -86万株  6億5393万株   -509万株
07月10日    1186万株   +167万株  6億5903万株   +1553万株
07月09日    1018万株   -192万株  6億4350万株   -2530万株
07月08日    1210万株   -376万株  6億6880万株   +1151万株
07月07日    1587万株    +34万株  6億5728万株   -496万株
07月06日    1553万株   +220万株  6億6225万株   -627万株
07月03日    1332万株   -175万株  6億6853万株   -478万株
07月02日    1508万株    +13万株  6億7331万株   +1162万株
07月01日    1494万株    -63万株  6億6169万株   -1932万株
06月30日    1558万株   +489万株  6億8101万株   -4455万株
06月29日    1068万株   +956万株  7億2556万株   +4994万株

NT倍率
07月17日  16.38
07月16日  16.57
07月15日  16.80
07月14日  16.78
07月13日  16.75
07月10日  16.95

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