ドル円、162円台を回復 米財務省がイラン石油に関する制裁緩和措置を撤回=NY為替概況

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ドル円、162円台を回復 米財務省がイラン石油に関する制裁緩和措置を撤回=NY為替概況

 きょうのNY為替市場は緩やかにドル高が優勢となる中、ドル円も買い戻しが膨らんだ。特に終盤に買いが強まり、162円台を回復。原油相場の買いが加速し、WTIは72ドル台に急速に買い戻されたほか、米国債利回りも上昇した。

 米財務省がイラン石油に関する6月21日の制裁緩和取り決めを撤回したと伝わった。ホルムズ海峡でイランの革命防衛隊がタンカーを攻撃したことを受けた措置。イラン産原油の販売を認めていた適用除外を撤回した。財務省外国資産管理室(OFAC)は7月7日以降、新たなイラン産原油関連取引は認められないと発表した。

 中東情勢が再び悪化すれば、安全資産需要を通じてドルを押し上げる可能性があるほか、エネルギー価格の上昇によるインフレ圧力への懸念も強まる。一方、明日公表される6月のFOMC議事録が、タカ派な雰囲気になるのではとの観測もドルをサポートしていた。

 ユーロドルも値を落とす展開。ただ、1.14ドル台は維持しており、リバウンド相場の兆候は続いている。ただ、21日線が上値を抑えており、春以降の下げトレンドの中にはいる状況。一方、ユーロ円はレンジ取引が続き、本日184.75円付近に来ている100日線を挟んでの一進一退が続いている。円安ムードが続いている一方、ユーロ自体も上値が抑えられており、方向感のない値動きが続いている。

 ユーロドルのボラティリティが低下しており、オプション市場では1週間物のボラティリティが年初来で最低水準に低下している。そのような中、市場ではサマーラル(夏枯れ相場)を見込む声も多いようだ。

 ポンドドルも売りが優勢となり、1.33ドル台半ばに値を落とす展開。ただ、大きな動きまでは見られておらず、様子見の雰囲気が続いている。一方、ポンド円も売りが優勢となっており、一時216円台半ばに下落。ただ、2008年以来の高値圏での推移は続いている。

 本日は英中銀が金融安定報告を公表していたが、中東情勢の混乱にもかかわらず、英金融システムは強靱性を維持し、実体経済を引き続き支えているとした。ただし、リスク資産、ソブリン債市場、リスクの高いクレジット市場には脆弱性が残っているとも指摘。

 注目されていた金融機関への資本要件の緩和について、レバレッジ比率に関する資本要件を0.20%ポイント引き下げる変更案について協議するとした。また、英大手銀が、ストレス時に資本バッファーを取り崩せるようにする暫定的な変更も実施するほか、この規則のより広範な見直しについても協議する。ただ、ポンドの反応は限定的。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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