最高益【復活】銘柄リスト〔第1弾〕37社選出 <成長株特集>

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コラム

 本特集では、27年3月期に数年ぶりに最高益更新を見込む“復活銘柄”にスポットライトを当てた。今回は時価総額2500億円以上の企業を対象に、27年3月期に経常利益が2期以上ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している37社を選び出し、今期の増益率が大きい順に記した。

 増益率トップとなったのは、野村総合研究所 <4307> [東証P]。27年3月期の税引き前利益は前期比3.0倍の1770億円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。老朽化したシステムの刷新やAI(人工知能)活用に関する旺盛な需要を背景に、国内の産業ITソリューション事業を中心に収益が伸びるほか、前期に北米・豪州事業で減損損失を計上した反動も利益拡大の要因となる。加えて、配当は前期比7円増の84円に増配する方針を示し、発行済み株式数(自己株式を除く)の3.66%にあたる2100万株または700億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにした。

 2位のパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]は、27年3月期の税引き前利益が前期比2.1倍の5500億円と2期ぶりに過去最高益を更新する計画を示した。データセンター向け蓄電システムの好調な販売が継続するほか、顧客車両生産の回復を背景に車載電池が伸びる。また、前期に実施した1万2000人の人員削減に伴う1000億円の構造改革効果に加え、原材料などのコスト高に対する価格改定や合理化の進展も大幅増益に貢献する。株価は上場来高値圏を快走する展開となっている。

 7位に入った山口フィナンシャルグループ <8418> [東証P]の27年3月期経常利益は前期比49.9%増の675億円と2期ぶりの最高益更新を見込む。日銀による政策金利引き上げを追い風に貸出金利息の伸びが一段と拡大することに加え、前期に進めた有価証券ポートフォリオの再構築効果によって国債等債券損益が急改善することも利益を押し上げる。配当は前期比32円増の96円に増配する計画だ。併せて、発行済み株式数(自己株式を除く)の2.42%にあたる500万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことも評価され、株価は6月10日に上場来高値3024円まで上値を伸ばした。

 8位にリスト入りしたイビデン <4062> [東証P]の27年3月期は、売上高5000億円(前期比20.1%増)、経常利益900億円(同48.0%増)といずれも4期ぶりに過去最高を更新する計画だ。主力の半導体関連部品であるICパッケージ基板がAIサーバー向けの旺盛な需要を捉えており、電子事業の収益拡大が続く。米エヌビディアやインテルを主要顧客に持つことも成長期待を高め、株価は1日に上場来高値2万7480円をつけている。

 9位のDOWAホールディングス <5714> [東証P]は27年3月期の経常利益が前期比47.3%増の800億円と5期ぶりの最高益更新を狙う。高水準な金属価格の継続や円安(1ドル=155円想定)が追い風となるほか、燃料電池材料などの販売が伸びる。また、海外亜鉛鉱山の運営会社などの持ち分法利益が増加することも利益拡大に貢献する。配当は338円(前期は368円)を実施する計画だ。前期の特別配当(100円)がなくなる一方、普通配当は70円の増配となる。

 10位に入った山洋電気 <6516> [東証P]の前期業績は、税引き前利益が117億円(前の期比46.8%増)に拡大して着地。AI関連の設備投資が本格化する中、半導体製造装置やウエハー搬送ロボット向けサーボシステムが大きく伸びたほか、通信機器用の冷却ファンも好調だった。続く27年3月期も旺盛な需要が見込まれ、売上高1288億円(前期比20.0%増)、税引き前利益166億円(同42.1%増)といずれも4期ぶりの最高益更新を目指す。配当は170円と前期の株式分割を考慮した実質ベースで64.5%の大幅増配となる計画だ。株価は5月12日に上場来高値7880円まで上昇した。

 選出リストには、生成AIの急速な普及が追い風となる銘柄が目立つ。半導体ウエハー研磨材原料の超高純度コロイダルシリカで世界トップの扶桑化学工業 <4368> [東証P]、AIデータセンター向け光トランシーバーを手掛けるアンリツ <6754> [東証P]、半導体製造装置向けの流体制御機器を提供するCKD <6407> [東証P]、半導体製造装置メーカーのSCREENホールディングス <7735> [東証P]と東京精密 <7729> [東証P]、半導体製造装置向け継ぎ手を展開するPILLAR <6490> [東証P]、粘接着素材大手で半導体用テープが好調なリンテック <7966> [東証P]は、AI・半導体相場の波にも乗り、いずれも決算発表後に上場来高値を更新している。

           ┌─── 経常利益 ───┐  最高益  予想
コード 銘柄名    増益率 27年3月期 26年3月期 間隔期数  PER
<4307> 野村総研     201  177000   58851    2  22.7 *
<6752> パナHD     109  550000  263109    2  25.3 *
<8424> 芙蓉リース   96.1   75000   38249    2   7.9
<3397> トリドール   73.1   14000   8089    5  48.9 *
<543A> ARCHIO  55.7  110000   70639   13  11.0
<9006> 京急      52.5   44000   28854    8  13.3
<8418> 山口FG    49.9   67500   45026    2  13.2
<4062> イビデン    48.0   90000   60822    4   112
<5714> DOWA    47.3   80000   54325    5   9.1
<6516> 山洋電     42.1   16690   11747    4  19.3 *

<8361> 大垣共立    37.8   30500   22132   11  15.3
<4368> 扶桑化学    25.2   24500   19573    4  23.7
<8544> 京葉銀     24.3   27900   22452   13  16.2
<6754> アンリツ    23.9   20000   16147    6  37.7 *
<6407> CKD     23.3   24500   19867    4  30.6
<5991> ニッパツ    22.6   64000   52189    2  17.8
<7419> ノジマ     22.0   76000   62295    6   8.0
<1803> 清水建     21.0  148000  122324   34  13.4
<7735> スクリン    20.7  150000  124323    2  31.0
<6490> PILLAR  19.7   15500   12946    3  22.1

<8750> 第一ライフ   15.3  869000  753688    2  12.8
<7729> 東京精     14.9   40000   34825    4  27.7
<5393> ニチアス    14.3   45000   39377    2  23.0
<9962> ミスミG    13.9   55900   49095    5  28.7
<6758> ソニーG    13.5  1615000  1422374    2  16.9 *
<7202> いすゞ     12.8  260000  230575    2   9.6 *
<2371> カカクコム   12.3   30700   27347    2  33.6 *
<1808> 長谷工     11.6  105000   94051    9  11.2
<7966> リンテック    7.1   27500   25666    2  23.6
<6448> ブラザー     6.7   87500   81973    5  12.7 *

<6436> アマノ      5.1   25600   24358    2  14.6
<9065> 山九       4.9   45500   43385    2  13.0
<6371> 椿本チ      4.8   26000   24804    2  12.1
<6988> 日東電      4.3  193000  184976    2  15.3 *
<8425> みずほリース   3.1   67000   64969    2   6.7
<6586> マキタ      2.8  111000  108017    2  18.4 *
<2782> セリア      0.5   21400   21287    6  15.2

※経常利益の単位は百万円。
※最高益間隔期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。

株探ニュース

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