株価指数先物 【週間展望】―オープンAIのIPO延期報道で戻り待ちのショート優勢に

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先物

 今週の日経225先物は、前週に波乱含みの展開となった半導体やAI(人工知能)関連株から目が離せない状況のなかで、戻り待ち狙いのショートが入りやすい需給状況になりそうだ。26日の米国市場はハイテク株を中心に売られ、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落した。

 生成AI「チャットGPT」を手掛けるオープンAIが、計画していた新規株式公開(IPO)を2027年に延期する方向で検討していると報じられた。AIへの巨額投資の収益性を巡る懸念が高まり、エヌビディアやマイクロン・テクノロジー、ブロードコム、クアルコムといった半導体関連が売られた。一方、中東地域からの輸出急増を背景にWTI原油先物が1バレル=69ドル台に下落し、米長期金利も低下したことにより下値は限定的だった。

 前週の日経225先物は、世界的な半導体やAI関連株の急落が嫌気され、6月23日には3000円を超す急落で7万円台を割り込んだ。その後は、マイクロン・テクノロジーの好決算を受けた急伸によって7万2500円台を回復したものの、26日には再び韓国市場でSKハイニックスやサムスン電子が急落したことが重荷となり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が軟化し7万円を割り込んで終えている。

 日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(7万0570円)と+2σ(7万3170円)によるレンジを継続していたが、26日の下げで+1σを割り込んで終えている。取引終了後のナイトセッションでは同バンドに上値を抑えられる形で、中心値となる25日移動平均線(6万7980円)との推移をみせた。

 4月以降の上昇では6月前半の調整でいったん25日線を割り込んだものの、概ね同線が支持線として機能しており、同線に接近する局面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。ただし、オープンAIのIPO延期報道によりAIへの巨額投資を巡る懸念が高まってきたため、キオクシアホールディングス <285A> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]には戻り待ち狙いの売り圧力が強まる可能性がある。

 この影響により日経225先物は25日線を割り込むと、6月上旬同様に-1σ(6万5380円)水準までの調整が警戒されそうだ。同水準まで下げてくると、日経平均株価は6月のSQ値(6万6698.04円)を割り込むことになるため、投資家心理の悪化が懸念されそうだ。

 また、26日の米国市場では原油先物の下落が下支えになったが、米国とイランは互いに停戦合意を順守していないとして、攻撃の応酬が続いている。トランプ米大統領はイランの「停戦合意違反」に言及し、「理性的でいられなくなる時が来るかもしれない」と自身のSNSに投稿した。サンデー原油相場は71ドル台後半に上昇しており、中東リスクも改めて警戒されてこよう。

 日経225先物は+1σ突破を見極める必要があるため、同バンド接近では戻り待ち狙いのショート対応に向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の6万6000円から7万0500円のレンジを想定する。早い段階で+1σを上回ってくる局面では、+2σとのレンジを意識したロング対応として、7万0500円から7万3000円とみておきたい。週足では+1σ(6万8600円)を上回って推移しており、+2σ(7万3040円)とのゾーンをキープ。+1σを割り込んでくると、中心値の13週線(5万9320円)に切り下がることになりそうだ。

 また、米国では今週、7月1日に6月のISM製造業景気指数、2日に6月の雇用統計の発表を控え、3日は独立記念日の振替休日で休場となる。週後半にかけて海外勢のフローが減少するため、半導体やAI関連株への不透明感が強まる局面では、先回り的にヘッジ対応のショートが入りやすい点も意識しておきたい。

 26日の米VIX指数は18.41(25日は18.89)に低下した。週間(19日は16.78)では上昇している。世界的に半導体やAI関連株の売りが強まったことで、23日には11日以来の20台に上昇し、200日線(18.64)を一気に突破し75日線(20.00)を上回る場面もみられた。その後は両線での攻防が続いており、26日にも一時20.72まで切り上がる場面があったが、その後は下げに転じて横ばいで推移する200日線を下回って終えている。中東リスクの影響が警戒されるものの、抵抗線として機能している75日線水準を明確に上抜けてくるまでは、リスク後退には向かわないだろう。

 26日のNT倍率は先物中心限月で17.48倍(15日は18.02倍)に低下した。週間(19日は17.60倍)でも下げている。週末26日には一時18.04倍と+2σ(17.91倍)を上回る場面もみられたが、指数インパクトの大きいキオクシアホールディングスやアドバンテストなどが急落し、TOPIX型へのリバランスが強まったことで+1σ(17.50倍)水準まで低下した。同バンドを明確に割り込んでくると、25日線(17.09倍)辺りが意識されやすく、NTロングの巻き戻しを誘いそうだ。

 6月第3週(6月15日-19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で4週ぶりの買い越しであり、買い越し額は7613億円(6月第2週は5962億円の売り越し)だった。現物は1兆0562億円の買い越し(同5074億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しであり、先物は2949億円の売り越し(同888億円の売り越し)と8週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で5589億円の売り越しと2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で4215億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。

 主要スケジュールでは、6月30日に5月完全失業率、5月鉱工業生産、中国6月製造業PMI、米国6月コンファレンスボード消費者信頼感指数、7月1日に日銀短観、米国6月ADP雇用統計、米国6月ISM製造業景気指数、2日に米国6月雇用統計、3日に米国市場休場(独立記念日振替休日)などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61
10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66
11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97
12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48
01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09
02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29
03月限 日経225 52909.45  TOPIX  3568.56
04月限 日経225 56572.89  TOPIX  3752.89
05月限 日経225 62628.64  TOPIX  3828.17
06月限 日経225 66698.04  TOPIX  3904.01

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/09 06月26日  72600  72720  68760  69610  -2960
26/09 06月25日  69330  72700  68930  72570  +3010
26/09 06月24日  69550  70320  68400  69560  -210
26/09 06月23日  72840  73760  69770  69770  -3090
26/09 06月22日  71800  73090  71320  72860  +1240
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/09 06月26日  4027.0  4036.5  3938.0  3981.0  -44.5
26/09 06月25日  3963.5  4039.5  3958.0  4025.5  +53.0
26/09 06月24日  3980.5  4014.0  3946.0  3972.5  -21.5
26/09 06月23日  4111.5  4148.5  3991.5  3994.0  -119.0
26/09 06月22日  4075.5  4115.5  4043.0  4113.0  +44.5
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
06月26日(09月限) 69700 +90
06月25日(09月限) 71260 -1310
06月24日(09月限) 69465 -95
06月23日(09月限) 69165 -605
06月22日(09月限) 73135 +275
 ※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い      前週末比
06月19日    341億円  +117億円  2兆2487億円  +202億円
06月12日    224億円  +224億円  2兆2284億円  -2149億円
06月05日     0億円   0億円  2兆4434億円  +1790億円
05月29日     0億円   0億円  2兆2643億円  +1245億円
05月22日     0億円  -176億円  2兆1398億円  +979億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
06月24日    637万株   +181万株  6億1101万株   -475万株
06月23日    456万株   -178万株  6億1577万株   -1088万株
06月22日    634万株    +60万株  6億2665万株   +346万株
06月19日    573万株   +573万株  6億2319万株   -2161万株
06月18日     0万株   -235万株  6億4481万株   -1555万株
06月17日    235万株    -50万株    6億6036万株   -1584万株
06月16日    286万株    +3万株  6億7620万株   -53万株
06月15日    283万株   -124万株  6億7674万株   +2268万株
06月12日    407万株   -1517万株  6億5405万株   +4159万株
06月11日    1924万株   +1606万株  6億1246万株   -3748万株
06月10日    317万株   +252万株  6億4994万株   -7279万株
06月09日     64万株   -382万株  7億2274万株   +2133万株
06月08日    447万株   +447万株  7億0140万株   -467万株

NT倍率
6月26日  17.48
6月25日  18.02
6月24日  17.51
6月23日  17.46
6月22日  17.71
6月19日  17.60

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