<動意株・23日>(大引け)=アンリツ、テクニスコ、GVAテックなど
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アンリツ<6754.T>=急速人気化。AI・半導体関連銘柄の一部に利益確定売り圧力が顕在化するなか、相対的に出遅れ感のあった同社株に物色の矛先が向いた。市場では「きょうは光ファイバー関連で先駆した古河電気工業<5801.T>が海外筋とみられる売りで大きく値を崩したが、AIインフラに絡むオプトエレクトロニクス周辺で出遅れるアンリツに一部資金シフトの動きが出ているようだ」(中堅証券ストラテジスト)という。同社株は6月3日につけた最高値4855円からは10%強下押した水準にあったことで、値ごろ感が意識された。AIデータセンター建設ラッシュで超高速・大容量通信需要が飛躍的に伸びているが、つれてアンリツの光トランシーバー需要も急増しており、買いの拠りどころとなっている。業績も27年3月期は営業利益段階で前期比35%増の200億円を見込んでいるが保守的とみられ、大幅増額余地が指摘されている。また、直近では今月7日から12日まで米国マサチューセッツ州ボストンで開催されたIMS2026で次世代新製品(VNA)を発表、これはマイクロ波ネットワーク解析において付加価値を高めた製品で、航空宇宙や半導体分野でも活躍が見込まれるという。 テクニスコ<2962.T>=一時ストップ高。同社は光通信やパワー半導体向けのヒートシンクなどを製品群に持つ。産業用レーザー向けヒートシンクでは中国において不採算製品の実質的な撤退の影響などがあり、26年6月期第3四半期累計(25年7月~26年3月)は営業赤字で着地。一方で売上総利益率は改善した。既存製品に比べ放熱効率を大幅に向上させることが可能な独自材料のシルバーダイヤについては、サンプル評価から試作受注に移行した案件が複数あり、米ハイテク企業から生成AI関連やハイエンドCPU関連の引き合いが増加しているという。想定用途の一つであるデータセンター向けの採用・拡大期待は根強く6月中旬に入り資金流入が加速。前日まで陽線が4本継続して反騰攻勢を強めていたが、この日も物色意欲が顕在化し、株高に弾みがついたようだ。 GVA TECH<298A.T>=上値指向。23日午前10時ごろ、同社と第一法規(東京都港区)、FRAIM(同渋谷区)を含めた3社が、弁護士向け裁判書類作成の領域で業務提携を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。GVAテックの裁判書類作成AI「ベンパル 書面作成」と第一法規の法情報総合データベース「D1-Law.com 判例体系」、FRAIMの文書業務支援Wordアドイン「スグラク」をつなぐことで、複数のツールを往復することなく一気通貫で裁判書類の作成を完結できるようにする。営業・販売連携と相互送客なども進める予定。連携機能は今年秋の提供を計画する。 ヌーラボ<5033.T>=3日ぶり急速切り返しで新高値。同社はプロジェクト管理ツールを提供し企業の業務円滑化を支援するが、27年3月期業績はAI機能を搭載した管理ツールが需要を捉え急回復が見込まれている。会社側では営業利益段階で前期比84%増の6億5000万円を予想しているが、なお保守的との見方は根強く増額修正の可能性が意識されている。そうしたなか、22日取引終了後に同社は28年度を最終年度とする中期経営計画を策定したことを発表した。数値目標としては29年3月期の営業利益段階で18億円を掲げており、これは前期実績比で5倍強の高水準ということもあって、投資資金を強く誘導する材料となっている。 SMK<6798.T>=売り物薄のなかリバウンド局面に移行。コネクターやスイッチを主力に手掛ける電子デバイスメーカーで、車載向け需要獲得に傾注するが業績は足もと回復色が鮮明、株主還元にも抜かりなく配当利回りは3%を超えている。そうしたなか、アクティブ系資産運用ファンドであるfundnoteが同社株を買い増す動きにあり、22日に提出した変更報告書でfundnoteの同社株保有比率が8.72%から9.80%に高まったことが判明した。保有目的は「投資信託の信託財産の運用のため保有」とし、「スチュワードシップ・コードに則り建設的な対話により、IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す」方針を示す。ただし、受益者の利益を保全するために、保有目的を「重要提案行為を行う」に変更する場合があるとしており、これを受けて同社株の中期的な株式価値向上に向けた思惑が株価を押し上げている。 HPCシステムズ<6597.T>=思惑高。トランプ米大統領が22日、量子コンピューターの開発推進と、量子コンピューターを利用したサイバー攻撃から政府システムを保護するための取り組みに関する大統領令に署名した。これを受けて株式市場において量子コンピューター関連株に対する注目度が高まり、科学・工学用高性能コンピューターのソリューションを展開し、関連銘柄の筆頭格として位置づけられるHPCシスに思惑的な資金が流入した。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS