来週の株式相場に向けて=中東情勢に期待、年内「8万円」乗せはあるか

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 19日の日経平均株価は前日比196円高の7万1250円と7日続伸。利益確定売りで一時マイナス圏に転じたが、大引けにかけ買い直され、連日の最高値更新となった。日経平均株価は4月下旬に6万円台に乗せ、わずか2カ月足らずの18日には終値で7万円台の大台替えを達成し、更にこの日も値を上げた。

 相場の強さには舌を巻くばかりだが、足もとの株価上昇に関しては「スペースX<SPCX>の上昇効果もあるのではないか」(市場関係者)という声もある。米ナスダック市場に12日に上場したスペースXに対しては日本の個人投資家もネット証券などを通じて参戦したが、同社株の上昇を受け、利食いの資金が日本のAI・半導体関連株に還流しているとの見方もある。需給面で気になるのは「7月中旬に向けてのETFの配当捻出売りの動きだろう」(アナリスト)というが、今月は月末にかけ配当再投資の動きも期待できるだけに好需給相場はまだ続きそうだ。

 そんななか、市場からは一段の強気見通しを示す動きもある。大和証券は18日、日経平均株価の年末見通しを従来の6万7000円から8万円に引き上げた。27年3月末の見通しは8万3000円とした。「中東情勢の緩和に伴い高い増益見通しの蓋然性が一段と高まった」とみており、業績の「期待」は「確信」に転じたという。原油供給を巡る不安が後退する過程で市場の織り込みは本格化するとみている。また、外資系証券からも地政学リスクとエネルギー供給の正常化で出遅れている景気敏感株が買われるというシナリオが提出されている。金融、機械、建設、一部の自動車、レジャー関連株などが狙えるという。

 日経平均株価は連日高のなか200日移動平均線とのカイ離が30%超に達するなど、いつでも調整はあり得る状態だ。AI・半導体関連株を中心とする物色は依然として続きそうだが、中東情勢の緊張緩和が続けば、物色の圏外だった銘柄が息を吹き返す可能性はある。AI・半導体の一極集中相場に変化があるかが注視される。 

 また、来週は24日に米半導体大手マイクロン・テクノロジー<MU>の決算発表が予定されている。半導体関連の中核銘柄の1社である同社の決算内容への関心は高い。

 上記以外の来週のスケジュールでは、海外では23日に米6月S&Pグローバル製造業PMI、24日に米1~3月期経常収支、25日に米5月米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。23日にフェデックス<FDX>とカーニバル<CCL>が決算を発表する。

 国内では、23日に6月S&Pグローバル日本製造業PMI、5年債入札、24日に5月企業向けサービス価格指数、6月開催分の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、25日に5月全国百貨店売上高、20年債入札、26日に6月東京都区部消費者物価指数(CPI)が発表される。同日は株主総会の集中日となる。22日にあさひ<3333.T>、24日にハローズ<2742.T>、25日に平和堂<8276.T>、26日に西松屋チェーン<7545.T>、壱番屋<7630.T>が決算を発表する。23日にLiNKX<584A.T>がグロース市場に新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは6万9000~7万2500円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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