話題株ピックアップ【夕刊】(1):マルマエ、三井金属、フェローテク
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■マルマエ <6264> 2,315円 +400 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ マルマエ<6264>がストップ高。同社は11日の取引終了後、26年8月期の連結業績・配当予想を上方修正したと発表。これを好感した買いが集まった。今期の売上高予想は従来の見通しから23億円増額の200億円(前期比75.4%増)、最終利益予想は6億円増額の33億円(同2.4倍)に引き上げた。半導体製造装置市場が好調に推移するなかで受注が急拡大しており、今後についても顧客から強い需要見通しを受けているという。期末配当予想については7円増額して26円に見直した。4月1日付で実施した1対2の株式分割を考慮したベースで、今期の年間配当予想は45円となる。同ベースで前期の年間配当は20円で、実質的な増配を計画する。 ■三井金属 <5706> 43,900円 +6,570 円 (+17.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 三井金属<5706>が大幅続伸。同社は銅箔世界首位級で半導体材料などにも展開。27年3月期は大規模定期修繕の影響や、在庫要因での前期の好転影響のはく落により営業減益予想ながら、AIサーバー向けの電解銅箔が好調に推移する見通しを示している。直近では国内大手証券による目標株価の引き上げの動きがあったほか、5月には全固体電池向けの固体電解質の提供の決定を発表するなど素材関連での好材料を相次いで発表している。この日はAI半導体関連株に対する買い戻しが波及する形で、三井金属株もショートカバーを巻き込む形で株高が顕著となった。なお、同社は11日、銅箔事業に関する一部報道に対してコメントをホームページ上で開示。韓国系企業の参入による競争激化やガラス基板の採用などで三井金属の銅箔が使われなくなるなど、アジア地域を中心にさまざまな報道や噂があることについて、事実と異なる内容が散見されていると指摘。銅箔事業の事業環境や中長期の成長見通しに大きな変更はないとしている。 ■フェローテック <6890> 9,100円 +1,160 円 (+14.6%) 一時ストップ高 本日終値 フェローテック<6890>が一時ストップ高に買われた。4日にアナリスト・機関投資家向けの決算説明会の質疑応答部分の情報を開示して以降、光通信トランシーバー向けサーモモジュールの成長による業績上振れ期待が台頭。株価は急伸し、市場参加者の注目度を高めることとなった。その後は利食いに押される格好となったものの、ここにきて外資系証券による目標株価引き上げの動きが伝わっている。28年満期のユーロ円建て転換社債型新株発行権付社債(CB)に関しても、発行総額に対する累計行使比率は5月時点で80%強と転換が進んでおり、需給懸念が一巡するとの思惑もくすぶっているもよう。AI・半導体株への選好姿勢が強まった全体相場も手伝って、株高に弾みをつける格好となった。 ■デジタルグリッド <350A> 797円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値 デジタルグリッド<350A>はストップ高。11日の取引終了後、26年7月期第3四半期累計(25年8月~26年4月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を62億8100万円から65億9500万円(前期比7.2%増)、営業利益予想を23億6300万円から28億3600万円(同3.4%増)に引き上げた。各利益は減益見通しから一転して増益を見込んでおり、業況を評価した買いが集まった。電力PF事業及び再エネPF事業が当初予算を上回ったうえ、その他事業に含まれる独立型の定置用蓄電池を制御・運用する調整力事業が堅調に推移した。第3四半期累計は売上高が51億700万円(前年同期比6.6%増)、営業利益が24億4700万円(同3.1%増)だった。再エネPF事業が業績を牽引したほか、その他事業が調整力事業におけるアグリゲーションサービスの収益向上を受け黒字転換した。 ■TKP <3479> 1,721円 +215 円 (+14.3%) 本日終値 ティーケーピー<3479>は急反発。11日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を200万株(自己株式を除く発行済み株数の5.23%)、または35億円としており、取得期間は6月12日から8月24日まで。機動的な資本政策の遂行及び株主還元の拡充を図るためとしている。 ■タイミー <215A> 1,207円 +114 円 (+10.4%) 本日終値 タイミー<215A>は反発。11日の取引終了後、26年4月期の連結決算の発表にあわせて、27年4月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は476億1300万~488億2300万円(前年同期比22.6~25.7%増)、営業利益予想は88億2100万~97億4600万円(同20.9~33.6%増)とした。同時にNTT<9432>グループのNTTドコモ及び住信SBIネット銀行と金融領域を中心とする協業に向けた基本合意書を締結したと発表しており、これらを好感した買いが集まった。今期は主力のスポットワーク事業において物流・小売りの成長率が安定して推移すると見込む。介護福祉は上期について高成長ながらも成長率が鈍化するとみるが、下期には介護・医療特化型のHR事業を手掛けるベネッセキャリオス(東京都千代田区)との戦略的業務提携やこれまでの戦略的投資の効果で成長が加速する見通し。飲食は上期にマイナス成長が緩やかに改善し、第4四半期(27年2~4月)に成長率がプラス転換すると予想する。なお、6カ月の変則決算である26年4月期(25年11月~26年4月)は売上高が210億600万円(前年同期比27.6%増)、営業利益が38億1200万円(同16.8%増)だった。NTTドコモ及び住信SBIネット銀行との協業では今後、タイミーを利用する働き手などを対象とする、住信SBIネット銀行のBaaS(バース)ソリューションを活用した銀行サービスの実現に向けた検討を本格化。タイミーは金融ソリューションなどの事業化に向け子会社を設立する。 ■住友大阪セメント <5232> 5,621円 +434 円 (+8.4%) 本日終値 住友大阪セメント<5232>は大幅反発。SMBC日興証券が11日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を4700円から6400円へ引き上げており、これが買い材料視された。証券会社によると、27年3月期は中東情勢悪化の影響が重荷となるが、28年3月期は国内セメント値上げの浸透やNAND向け静電チャックの需要回復が業績を牽引する見通しで、株価見直し余地は大きいと指摘。高機能品の牽引役が増えるかが今後の焦点とみている。 ■キオクシア <285A> 81,200円 +5,760 円 (+7.6%) 本日終値 キオクシアホールディングス<285A>が続騰。国内の時価総額でトヨタ自動車<7203>を抜き、首位に躍り出た。トランプ米大統領が自身のSNSを通じ、イランに対する攻撃を撤回すると表明。記者団に対して、イランとの戦闘終結について早ければ今週末にも署名できる可能性があるとの見解を示した。これを受けて11日の米株式市場では投資家のリスク許容度が拡大。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は7.9%高と急伸したほか、キオクシアと同業で半導体メモリーのサンディスクは14%を超す上昇となり、上場来高値を更新した。キオクシアの株価は前日、朝安後に切り返すなど頑強な動きを示していたが、外部環境が追い風となり再び8万円の大台に乗せる格好となった。 ■JX金属 <5016> 3,557円 +216 円 (+6.5%) 本日終値 JX金属<5016>が3日ぶりに急反発した。同社は11日、ハードディスクドライブ(HDD)に搭載されるメディア向けの磁性材スパッタリングターゲットについて、26年度下期より生産能力の増強を段階的に実施すると発表。供給量の拡大による業績押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。生成AIの普及を背景にデータセンターが取り扱うデータ量が急増するなか、ストレージとして重要な役割を担うHDDも中長期的に需要が拡大すると見込まれている。記録層の成膜に不可欠となる磁性材スパッタリングターゲットを長年手掛けてきた同社は、磯原工場の供給体制を段階的に強化するとともに、先端材料事業における複数の製品についても増強計画を準備しており、詳細が決定次第、順次公表するとしている。 ■ミルボン <4919> 2,744円 +144 円 (+5.5%) 本日終値 ミルボン<4919>は高い。SMBC日興証券が11日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を3000円から3800円へ引き上げた。証券会社によると、国内外で成長加速と限界利益改善が進み、海外利益の貢献が高まるだろうと指摘。新中計において国内外の成長戦略に加え、コスト構造改革や資本効率性の向上施策に期待したいとの見方も示した。これが買い材料視されたようだ。 株探ニュース