株価指数先物【寄り前】 大幅な変動が続きヘッジ対応を迫られる

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先物

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 63140 -1200 (-1.86%)
TOPIX先物 3811.5 -38.5 (-1.00%)
シカゴ日経平均先物 63340 -1000
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 10日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。NYダウは5月19日以来の5万ドルを割り込んだ。米中央軍がヘリコプター撃墜への対抗措置としてイランに対する「自衛的な攻撃」を始めたと発表。トランプ米大統領が「米国はイランに対する極めて強力な攻撃を再開する」と表明したことで、米国とイランの交渉が難航するとの懸念が広がった。WTI原油先物価格が1バレル=90ドル台に上昇したことも、リスク回避の売りを誘った。

 NYダウ構成銘柄では、コカ・コーラ、ベライゾン・コミュニケーションズ、シェブロン、トラベラーズ、ウォルマートが買われた。半面、キャタピラー、ハネウェル・インターナショナル、エヌビディア、ゴールドマン・サックス・グループ、ボーイングが軟調。半導体やAI(人工知能)関連株への売りが続き、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は3%を超えた。

 シカゴ日経平均先物の清算値は大阪比1000円安の6万3340円だった。10日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比30円安の6万4310円で始まった。その後6万3200円まで売られた後はロング優勢となってプラス圏を回復すると、米国市場の取引開始後に6万4840円まで買われる場面もみられた。しかし、買い一巡後に軟化し、終盤にかけては6万3300円~6万4000円辺りで保ち合いを継続。引け間際にレンジを下抜け、日中比1200円安の6万3140円とナイトセッションの安値で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まることになろう。ナイトセッションでも大幅な変動をみせており、一時6万4840円まで買われる場面もみられたものの、その後の失速により支持線として意識されていた25日移動平均線(6万4070円)を割り込んで終えた。

 米国では引き続き半導体やAI関連株への売りが続いていることもあり、25日線とボリンジャーバンドの-1σ(6万1800円)によるレンジに移行しそうだ。トランプ大統領が、イランへの攻撃を再開すると表明したことで、リスク回避の売りが出やすく、先物市場で先回り的にヘッジ対応のショートを誘うことになるだろう。

 明日12日に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心になるものの、足もとの大幅な変動によって本日もヘッジ対応を迫られそうである。

 また、週足の+1σ(6万4490円)を割り込んできたことで、中心値の13週線(5万9870円)とのレンジに移行する可能性も出てきたため、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の6万1500円から6万4500円のレンジを想定する。

 10日の米VIX指数は22.22(9日は19.87)に上昇した。20.10で寄り付いた後に75日線(20.57)を上抜くと、一時22.66まで上げ幅を広げた。同線が今後支持線として意識されてくると、3月27日につけた31.65が射程に入ってくる可能性が出てくる。そのため、リスク回避姿勢に向かわせそうだ。

 10日のNT倍率は先物中心限月で16.71倍(9日は16.76倍)に低下した。朝方には16.54倍まで下げる場面もみられたが、25日線(16.45倍)接近でNTショートの巻き戻しに向かわせた形である。ただし、本日も指数インパクトの大きい値がさハイテク株にらみとなるなかで、25日線水準での底堅さを見極めることになろう。

株探ニュース

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