<注目銘柄>=栗田工、電子市場の受注環境良好で今期業績は上振れ期待大

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 栗田工業<6370.T>は5月15日に年初来高値9508円をつけたあと調整しているが、業績拡大期待を背景に5ケタ台での活躍が期待できる。時価水準は拾い場といえよう。

 足もとは電子市場、一般水処理市場ともに良好な事業環境にある。電子では、各グローバル半導体メーカーの装置案件の獲得が進んでおり、超純水水処理装置だけでなく、競争力が高い排水回収システムでは、顧客数拡大も含む対応案件の増加が進む。26年3月期の電子の受注高は前の期比7.6%増の2090億円で、特に日本・韓国・米国での大型案件の獲得が寄与した。案件ベースで地域ごとの振れ幅は大きいものの、グローバル顧客の旺盛な投資需要、排水回収といった新規開拓から電子の装置受注は堅調に増加するとみられ、27年3月期の受注高は2400億円(前期比14.8%増)と2ケタ増の見通しだ。

 一方の一般水処理では、中東情勢の影響による受注・販売の減少を見込むものの、CSV(共通価値の創造)ビジネスと呼ぶ高付加価値事業の拡大でその影響を抑える方針。27年3月期は連結営業利益605億円(前期比3.8%増)を見込むが、650億円前後を見込む調査機関もあり上振れ期待は高い。

 また、同社は5月14日に上限を500万株(自己株式を除く発行済み株数の4.57%)、または350億円とする自社株買いを発表した。会社側では継続的な増配と機動的な自社株取得の検討の方針を掲げており、株主還元政策にも注目したい。(仁)


出所:MINKABU PRESS

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