<動意株・9日>(大引け)=高度紙、ヨコオ、石井表記、パナHDなど
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ニッポン高度紙工業<3891.T>=鮮烈高で未踏の1万円大台ライン突破。16%近い急騰を演じ上場来高値を大幅更新した。同社はアルミ電解コンデンサー用を主軸としたセパレーターの専業メーカーで売上高のほぼ100%を占めている。グローバルベースでも6割の市場シェアを誇るグローバル・ニッチトップだが、同商品は生成AI向けでかつてなく商機が高まっている。具体的には、データセンターに設置されるAIサーバー電源用で需要獲得が進んでいる。更に電気自動車(EV)向けも復調気配にあり、業績は26年3月期の営業44%増益に続き、27年3月期の同利益も前期比25%増の44億円予想と高成長が続く見通し。ここ、AI・半導体関連では光ファイバー関連からMLCC関連に物色人気の軸が移っていたが、更に投資資金はAIサーバー周辺のインフラを担う銘柄群に物色のターゲットを広げており、同社はその流れに乗った。 ヨコオ<6800.T>=急反騰。前日に全体相場が急落するなかも25日移動平均線をサポートラインに下げ止まり、押し目買いニーズの強さを反映したが、きょうは改めて投資マネーの攻勢を誘っている。信用買い残は増勢ながらも低水準で、機関投資家などの実需筋が買い主体となっていることを窺わせる。半導体検査用プローブカードやパッケージ段階でのテストソケット、接続端子(極小ピン)などを手掛け、生成AI向けで高水準の需要を獲得。業績は26年3月期の営業19%増益に続き、27年3月期も前期比40%増の70億円予想と急拡大で6期ぶりに過去最高を大幅更新する見通しにある。今月1日には日本電気硝子<5214.T>と資本業務提携を発表、半導体向け基板や6Gなど次世代通信市場でのアンテナ開発などで両社の技術を融合させ、リーディングカンパニーとしてのポジション確立に向けた布石を打っている。 石井表記<6336.T>=後場急騰しストップ高。きょう午後2時ごろ、27年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表した。売上高が40億4900万円(前年同期比12.3%増)、営業利益が3億6700万円(同98.8%増)だった。同時に今期から配当方針について連結配当性向30%以上を目安とする定量目標を設定すると開示しており、これらを好感した買いが集まっている。電子機器部品製造装置事業が大幅な増収増益を達成し業績を牽引。AI関連向けパッケージ基板の需要増加に伴い、関連設備や生産消耗品の販売が増えた。 パナソニック ホールディングス<6752.T>=切り返し急。同社は8日、インベスターデーを開催し、説明会資料をホームページで公開した。このうちグループのパナソニック エナジーがデータセンター向け蓄電池システムの28年度の売上高目標について、25年度比の約3倍となる1兆円規模に設定したことを明らかにしており、これをポジティブ視した買いが集まったようだ。パナソニック エナジーはデータセンター向け事業を成長ドライバーとして、同年度の売上高を2兆円規模に伸ばす目標も掲げた。加えて、パナソニック インダストリーもAI関連事業の成長戦略を公表。高機能多層基板材料や導電性高分子コンデンサーの供給能力の拡大とともに、スーパーキャパシターの新商品の投入などで事業成長を図る方針を示し、AI関連売上高について30年度に5000億円超に伸ばす目標を公表した。 森永乳業<2264.T>=最高値圏舞い上がる。前日の日経平均急落局面でも同社株は上値追い態勢を継続し、市場筋の目を引いたが、きょうは上げ足を加速している。今月1日に三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>から提出された大量保有報告書で、三菱UFJがグループ共同保有の形で森永乳の株式の5.03%を保有していることが判明した。保有目的は純投資及び政策投資としており、同社株の先高期待につながっている。牛乳由来のプロテインでタンパク質含有率を極度に高めた高濃度ホエイが注目されるなか、同社はこの世界的なサプライヤーとして投資マネーの関心を集めている。株価は前日に終値でフシ目の5000円大台ラインを突破し最高値を更新したが、きょうは上場来高値圏で更に上げ足を加速する格好に。信用買い残は枯れた状態で上値は軽く、AI・半導体関連やその周辺株などに物色の矛先が集中するなか、異色の上昇トレンドを構築している。 HEROZ<4382.T>=急動意。前日はマイナス圏で引けたものの2営業日連続で陽線を形成、きょうはカイ気配で始まる展開となり大底圏離脱の気配を強めている。同社は「将棋ウォーズ」で培ったAI技術を市場予測などのBtoBサービスに生かし業容を拡大、トップラインの大幅な伸びが続いている。そうしたなか、8日取引終了後に26年4月期業績予想の修正を発表。最終利益は従来予想の5000万円から3億7600万円に大幅増額し、19年4月期以来7期ぶりに過去最高を更新したもようで、これが株価を強く刺激する格好となった。連結子会社の株式譲渡に伴う売却益計上が反映されたもの。なお、信用取組は直近データで信用倍率0.88倍と売り長、日証金では貸借倍率が0.13倍と更にタイト感が強く、今月5日付で貸株規制対象となっている。空売り買い戻しを誘発した場合は戻り足が一気に加速する可能性がある。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS