話題株ピックアップ【夕刊】(1):Fスターズ、SUMCO、村田製
投稿:
■フィックスターズ <3687> 2,704円 +487 円 (+22.0%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ フィックスターズ<3687>が一時ストップ高。米IBMが28日、量子コンピューティング分野に今後5年間で100億ドル以上を投資する計画だと発表したことが伝わっており、量子コンピューター関連の一角として同社に買いが入ったようだ。また、この日は同社の子会社Fixstars Amplifyが、ドイツの量子スタートアップ企業であるクドラ・テクノロジーズ社と日本で初めてのパートナーシップを締結したと発表。クドラ社の量子コンピューティング環境「QUDORA Cloud」を最適化し、クラウドサービス「Fixstars Amplify」の標準マシンに追加したと発表しており、これも好材料視された。 ■SUMCO <3436> 3,994円 +646 円 (+19.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 SUMCO<3436>が急騰。半導体向けのシリコンウエハーを手掛ける同社は26年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結営業損益が77億円の赤字となる見通しを示しているものの、AI相場のなかでシリコンウエハーの需要が一段と拡大するとの期待から株価は上昇基調を強めている。更に、この日は野村証券による目標株価の引き上げが刺激材料となり、投資マネーを誘引。ショートカバーを誘発する形で株高に弾みがつき、2007年以来の高値圏で推移している。SUMCOが属するセクターの金属製品は東証の業種別指数の上昇率でトップとなっている。 ■三井ハイテック <6966> 1,022円 +140 円 (+15.9%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率7位 三井ハイテック<6966>が続急騰。世界的な電気自動車(EV)の不振でモータコア事業は逆風が強い一方、同社が手掛ける半導体リードフレーム事業に追い風が吹き始めたとの見方が浮上している。同社が手掛けるリードフレームは自動車などで使われるレガシー半導体が中心だが、ここにきてデータセンターのAIサーバー稼働によって発現する膨大な電力需要に関し、超高電圧の電源部分でパワーデバイスの需要拡大が観測されている。そのなか、同社が有するリードフレーム分野での技術力の高さにスポットが当たっている。株式需給面では貸株市場を通じた空売りが高水準に積み上がっていたが、その買い戻しが波状的に浮揚力を与えている。株価水準的にも4ケタ台が地相場であり、上場来高値は22年4月の2576円(分割修正後株価)と、時価はかなりディスカウントされた状態で短期資金の追随買いを誘っているもようだ。 ■村田製作所 <6981> 9,625円 +1,087 円 (+12.7%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率9位 村田製作所<6981>は投資資金の攻勢加速、マドを開けて最高値圏を舞い上がる展開となっている。株価は初の9000円台乗せを果たし、時価総額も既に18兆円を超えた。世界的なAIデータセンター新設・増設ラッシュを背景にサーバーに組み込まれる積層セラミックコンデンサー(MLCC)への爆発的な需要が発現している。MLCCはサーバーの中核であるGPU周辺の電源回路に敷き詰められるほか、通信・ネットワークなど高速インターフェース周辺で大量配置される。CPU中心の通常のサーバーと比べ十数倍規模とも言われ、スケールメリットは極めて顕著となっている。そのなか同社は、MLCCで世界シェア40%と一頭地を抜く商品競争力を誇っており、関連最右翼銘柄としてマーケットの注目度が高い。同社の優位性は「超極小・大容量化」にフォーカスした量産技術であり、今後もAIインフラで不動のポジションを占めることが予想される状況にある。 ■HUMAN MADE <456A> 1,397円 +118 円 (+9.2%) 本日終値 HUMAN MADE<456A>は3日ぶりに反発。東京証券取引所が28日の取引終了後、同社株を29日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も29日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。 ■石原産業 <4028> 3,330円 +280 円 (+9.2%) 本日終値 石原産業<4028>がマドを開けて急騰、11%超の上昇で3400円台まで噴き上げる場面があった。生成AIブームが加速するなか、そのインフラの中核であるAIサーバー市場が急拡大し、サーバーのコア部分を占めるGPUやHBMなどの電源ネットワーク及び、通信回線などの高速インターフェースに大量に配置される積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要が飛躍的な伸びを示している。MLCCを手掛ける電子部品メーカーは軒並み株価の居どころを変えているが、ここ最近はMLCCの製造で必須となる素材メーカーにマーケットの視線が向いている。そうしたなか、酸化チタン大手でMLCC製造に欠かせないチタン酸バリウムなどの機能材料を主力とする同社株に、出遅れ修正を見込んだ買いが流れ込んでいる。同社は完全子会社の富士チタン工業とともに、MLCC世界トップメーカーの村田製作所<6981>と3社共同でチタン酸バリウムの製造を行う合弁会社を設立していることもあって、関連有力株として一気に頭角を現している。 ■トクヤマ <4043> 5,107円 +374 円 (+7.9%) 本日終値 トクヤマ<4043>が反発。同社はきょう午前9時ごろ、27年3月期から31年3月期までを対象とした中期経営計画を策定したと発表。最終年度の連結営業利益目標を570億円(26年3月期実績は370億1700万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。31年3月期の連結売上高目標は4075億円(同3494億7600万円)に設定。化成品事業及び環境事業は合理化などによる事業強化(改善)で収益力向上を目指すほか、電子先端材料事業とライフサイエンス事業は積極的な投資によって事業を成長させるとしている。 ■ベルテクス <5290> 1,575円 +104 円 (+7.1%) 本日終値 ベルテクスコーポレーション<5290>が急反発。28日の取引終了後に自社株買いと自社株の消却を発表したことが好感された。自社株買いは上限を58万8000株(自己株式を除く発行済み株数の1.17%)、または10億円としており、取得期間は6月1日から9月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的という。一方、自社株の消却は6月11日付で280万株(消却前発行済み株数の4.85%)を消却する。消却後の発行済み株数は5490万6700株となる。 ■キッツ <6498> 2,237円 +130 円 (+6.2%) 本日終値 キッツ<6498>が大幅高で一時14.4%高の2410円と値を飛ばし、2月12日につけた高値2351円を払拭し、約3カ月半ぶりに上場来高値を更新した。総合バルブメーカーで国内トップシェアを誇るが、生成AI向けの半導体需要の高まりを背景に追い風が強い。市場では「半導体製造装置向けバルブの受注が2月に過去最高を記録したほか、その後も受注拡大基調が継続していることから見直し人気が再燃しているようだ」(中堅証券調査部)という指摘がある。また、AIデータセンター向けでは、製造装置用とは別の範疇で熱を冷ます冷却水を通す水冷用バルブへの引き合いも高まっているもようで、収益環境を一段と後押ししている。 ■藤田観光 <9722> 1,870円 +93 円 (+5.2%) 本日終値 藤田観光<9722>が6日ぶりに反発。28日の取引終了後に、ワシントンホテル<4691>との業務提携の一環として、両社の株主を対象とした宿泊優待の相互利用を開始すると発表しており、好材料視された。今年4月に開始した両社会員プログラムの相互利用に続く施策で、今回の取り組みにより藤田観の株主はワシントンHが運営する「ワシントンホテルプラザ」及び「ワシントンR&Bホテル」(合計43施設)の優待を利用できるようになる一方、ワシントンH株主は藤田観が運営する「ワシントンホテル」及び「ホテルグレイスリー」(合計15施設)の優待を利用できるようになる。 株探ニュース