話題株ピックアップ【夕刊】(1):テクセンド、キオクシア、武蔵精密
投稿:
■日本化学工業 <4092> 4,605円 +700 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率5位 日本化学工業<4092>が鮮烈な上昇波を形成、700円高はストップ高となる4605円まで駆け上がった。世界的なAIデータセンター新設・増設投資が加速している。そのなか、サーバーに搭載されるAI半導体の周辺や通信ボード用として積層セラミックコンデンサー(MLCC)に高水準の需要が発生しており、村田製作所<6981>など世界的なサプライヤーが株価を急上昇させたのは周知の通りだ。そして、このMLCC向けチタン酸バリウムを提供しているのが日本化であり、関連有力株として大口の投資マネーが波状的に流れ込んでいる。前週21日に野村アセットマネジメントが提出した大量保有報告書で、共同保有の形で日本化の株式5.44%を保有していることが判明、保有目的は証券業務による保有も含まれおり、これが消費貸借契約の絡みであったことから「ショートスクイーズ(踏み上げ)誘発に伴い株価上昇を加速させている可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という見方も出ている。 ■テクセンドフォトマスク <429A> 4,690円 +625 円 (+15.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 テクセンドフォトマスク<429A>が大幅高。野村証券は22日、同社株の目標株価を4000円から5200円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「バイ」を継続した。1~3月期の決算では堅調な外部環境に加え、27年からEUV(極端紫外線)マスク販売が拡大することを確認。27年3月期以降の業績予想を上方修正した。EUVマスクの売り上げ見通しを引き上げたことを背景に(1)中期成長率が11%に高まったこと(2)中国向けの売上構成比が低下したことで競争激化リスクが低下したこと――などを評価している。 ■キオクシア <285A> 65,450円 +8,050 円 (+14.0%) 本日終値 キオクシアホールディングス<285A>が4連騰と我が道を突き進む展開で最高値街道へ復帰。前週は週間で1万3000円弱の急騰を演じた。率にしてほぼ3割に達し、時価総額は30兆円台を上回った。日米で同時進行するAI・半導体関連の大相場で株価の居どころを変えているが、同社の場合はモメンタム相場の色彩が強いものの、PER7倍台と株価指標面の割安さが際立っており、依然として水準訂正途上との見方が強いようだ。同社と同業態で比較される米サンディスクのPERは50倍前後であり、これもキオクシアの上値余地をイメージさせている。前週末はサンディスクが4日ぶりに反落し下落率も4%超に達したが、キオクシアがこれに連動することなく強調展開を維持しているのは、バリューエーションの優位性が発現している可能性がある。 ■武蔵精密工業 <7220> 6,160円 +610 円 (+11.0%) 本日終値 武蔵精密工業<7220>が大幅高で3連騰。前週20日のエヌビディア の決算発表を受けて株式市場においてAI半導体関連株への選好姿勢が強まっている。自動車部品メーカーの武蔵精密はAIデータセンター向けの蓄電装置であるハイブリッドスーパーキャパシター(HSC)の成長性が注目されており、12日の引け後に27年3月期が営業減益となる見通しを示しながらも、株価は頑強ぶりを発揮。14日に上場来高値を更新した。その後は日柄調整の局面となったものの、エヌビディア決算後のAI関連株の物色人気化を背景に同社株においては売り方の買い戻しを誘発する流れとなり、投資マネーの流入も継続。6000円の大台に戻す格好となった。 ■ビジョン <9416> 1,099円 +81 円 (+8.0%) 本日終値 ビジョン<9416>が大幅高。前週末22日の取引終了後に、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を165万株(自己株式を除く発行済み株数の3.26%)、または18億円としており、取得期間は5月25日から8月31日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。 ■エクサウィザーズ <4259> 1,362円 +95 円 (+7.5%) 本日終値 エクサウィザーズ<4259>が6日続伸で年初来高値を更新。前週末22日の取引終了後に、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>と、AI及び生成AIを活用した業務変革(AX)の推進を目的とした合弁会社を6月1日をメドに設立すると発表しており、好材料視された。新会社「MS&AD AX」は、MS&AD90%、エクサWiz10%出資で設立。MS&ADグループにおける事業会社群を対象に、保険の業務とビジネスモデルを変革するAIエージェントソリューションの企画、構築、実装やAIプロフェッショナル人材の育成を実施し、将来的には損害保険領域を中心とした金融領域におけるサービス開発と事業成長につなげるとしている。 ■三井E&S <7003> 4,945円 +343 円 (+7.5%) 本日終値 三井E&S<7003>が後場一段高となり、5000円の大台に乗せる場面があった。25日午後2時、1年ごとのローリング方式で更新する中期経営計画を公表した。29年3月期の受注高を4500億円(26年3月期実績3158億円)、売上高を4400億円(同3531億9600万円)、営業利益を420億円(同376億4100万円)に伸ばす目標を掲げ、評価されたようだ。保守・メンテナンスビジネスとともに、舶用推進システム事業で二元燃料エンジンの開発・周辺機器ビジネスを強化する方針。物流システム事業では米国・アジア地域での需要に対応し、生産能力の拡大を進める。 ■安川電機 <6506> 7,481円 +429 円 (+6.1%) 本日終値 安川電機<6506>は大幅に3日続伸し、上場来高値を更新した。前週末22日の取引終了後、36年2月期を最終年度とする長期経営計画(27年2月期~)及び30年2月期を最終年度とする中期経営計画(同)を発表した。中期経営計画は30年2月期の目標として売上高6500億円(26年2月期は5421億2200万円)、営業利益1000億円(同473億700万円)を目指す。長期経営計画では営業利益率20.0%以上(同8.7%)を36年2月期目標に掲げており、これらを評価した買いが集まった。今回の中計では累計2500億円を投じ、フィジカルAI市場の開拓やソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」(アイキューブメカトロニクス)のグローバル展開の加速などに取り組む。セグメント別ではモーションコントロールで営業利益520億円(同243億8400万円)、ロボットで営業利益450億円(同204億1800万円)の達成を図る。 ■Synspective <290A> 1,923円 +110 円 (+6.1%) 本日終値 Synspective<290A>は大幅高で3日続伸し、年初来高値を連日更新した。きょう寄り前、自社9機目となる小型SAR(合成開口レーダー)衛星StriX(ストリクス)の軌道投入及びアンテナ展開に成功したと発表しており、材料視した買いが集まった。前週末22日に米ロケット・ラボ社のエレクトロンロケットより打ち上げられた。試験のための通信が正常に機能し、制御可能であることを確認したという。 ■カシオ計算機 <6952> 1,722.5円 +98.5 円 (+6.1%) 本日終値 カシオ計算機<6952>が大幅に3日続伸。SBI証券は22日、同社株の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に引き上げた。目標株価は1700円から2000円に見直した。決算と中期経営計画を踏まえ同証券では業績予想を増額修正した。27年3月期の連結営業利益予想を250億円から275億円(会社計画260億円)に見直した。時計事業は、リング時計のヒットやCasioの海外での人気などの実勢を鑑みると会社計画はやや保守的な印象とみている。また、新中期経営計画では29年3月期に営業利益350億円が掲げられたが、同証券では中期EPS成長率を年率16%増と予想している。 株探ニュース