富田隆弥の【CHART CLUB】 夏に向けてもたつく場面があれば買いで臨む
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「夏に向けてもたつく場面があれば買いで臨む」 ◆日経平均株価は5月20日まで5日続落し、5万9292円まで売られて6万円大台と日足の25日移動平均線(21日時点6万0291円)を割り込んだ。だが、翌21日には1879円高と大きく反発して25日線と6万円台を即座に回復しており、チャートは依然として上昇基調を維持しているといえる。 ◆5月相場には調整のアノマリー(経験則)がある。14日に史上最高値6万3799円をつけた時点でテクニカル指標が警戒信号を発していただけに、その後のスピード調整はやむを得ないところだろう。しかし、5月7日に空けた窓(5万9706円~6万0213円)を埋めて、25日線に差し掛かったタイミングで切り返した動きは悪くない。 ◆テクニカル指標の過熱解消まで多少もたつく可能性はあるものの、次のアノマリーは「6月~7月に高値を指向」である。それを想定して、ここからもたつく場面があれば買いのタイミングとして臨むのも面白いだろう。 ◆裁定買い残(5月15日時点、期近・期先合計)は2兆418億円と昨年11月14日以来の低水準まで整理が進んでいる。一方で、信用買い残(15日時点、東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)が6兆113億円と過去最高の水準(1994年12月以降の統計)に膨らんでいる点には留意したい。積み上がった信用買い残は、相場が上昇基調にある限り大きな問題にはなりにくい。しかし、いったん下落が始まると買い方が評価損を抱え、追証の発生に伴う投げ売りの連鎖につながるリスクを内包している。 ◆夏相場(サマーラリー)が期待される株式市場だが、今後の展開においては上昇基調のポイントである25日線の維持を引き続き確認していくことになろう。 (5月21日 記、原則毎週土曜日に更新) 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ 株探ニュース