前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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■オンコリス <4588>  2,041円 (-477円、-18.9%) 一時ストップ安

 オンコリスバイオファーマ <4588> [東証G]が続急落、一時ストップ安となった。20日、個人投資家の五味大輔氏の保有割合が5.04%から3.91%に低下したことが明らかになり、需給懸念が広がった。同日に提出された変更報告書で判明した。報告義務発生日は14日となっている。

■アーレスティ <5852>  711円 (-150円、-17.4%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。アーレスティ <5852> [東証P]がストップ安。20日午後3時ごろに発表した27年3月期連結業績予想で、売上高1616億円(前期比3.3%減)、営業利益14億円(同62.6%減)、最終利益5億円(同86.0%減)と大幅減益を見込み、年間配当予想を前期比8円減の34円としたことが嫌気された。関税リスクや中東情勢などによる先行き不透明感から保守的に販売計画を立案したことに加えて、中東情勢に起因する原材料、エネルギー価格などの高騰について、合理的に見積れる範囲で計画に反映させたことから大幅減益見通しとなったとしている。なお、26年3月期決算は、売上高1670億9200万円(前の期比2.6%増)、営業利益37億3900万円(同10.9%増)、最終利益35億8000万円(前の期28億9200万円の赤字)だった。国内自動車生産の回復に伴う主要顧客向け受注量の増加や新規製品の量産開始などが業績を牽引。価格転嫁の推進なども寄与した。

■アストロHD <186A>  1,920円 (-195円、-9.2%)

 アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]が急反落。同社は19日の取引終了後、第三者割当による新株及び転換社債型新株予約権付社債(CB)と、海外での公募によるユーロ円建CBの発行により、306億円を調達すると発表。1株利益の潜在的な希薄化リスクを意識した売りが膨らんだ。ユーロ円CBは2029年満期で発行金額は100億円。また、ヒューリック <3003> [東証P]を割当予定先としてCBを発行し163億円調達するほか、ヒューリックとスカパーJSAT <9412> [東証P]を割当予定先として新株も発行。発行株式数は252万3473株、発行価格は1株1704円とし、約43億円調達する。東証での18日終値を当初転換価額として計算した場合の希薄化率は最大12.08%。アストロHDは調達資金に関し、防衛関連の受注拡大を見据えた生産設備の拡充や、寿命延長サービス衛星の製造、運転資金などに充てる。

■城南進研 <4720>  230円 (-23円、-9.1%)

 城南進学研究社 <4720> [東証S]が急落。19日の取引終了後に集計中の26年3月期連結業績について、売上高が従来予想の59億100万円から56億2100万円(前の期比微減)へ、営業利益が1億4900万円から7700万円(前の期2億3000万円の赤字)へ、最終利益が9300万円から400万円(同4億2000万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。個別指導塾「城南コベッツ」において、受験学年の在籍がほぼ前年並みに推移したことや、映像授業部門の河合塾マナビスで在籍は前年を上回ったものの計画に対しては未達となったことなどが要因。また、子会社においても計画未達があったことも響いたとしている。

■千代建 <6366>  712円 (-59円、-7.7%)

 千代田化工建設 <6366> [東証S]が急反落。今月11日の取引時間中に発表した26年3月期連結決算は、純利益が846億6300万円(前の期比3.1倍)と急拡大。米ゴールデンパスLNGの損益改善効果が寄与した。会社側では中東情勢について遂行中案件への物理的被害はなく、安全確保を最優先に工事は再開・回復基調とした上で、復旧需要に取り組む考えを示した。一方、続く27年3月期の純利益は120億円(前期比85.8%減)と予想。現下の不透明要素を踏まえつつ遂行状況を勘案したという。配当は前期まで無配継続とし、今期は未定とした。前期の最高益から一転して大幅減益の見通しとなり、これを嫌気した売りで同日の株価はストップ安まで急落。その後も冴えない値動きを続けた。

■サンケイRE <2972>  113,200円 (-9,000円、-7.4%)

 サンケイリアルエステート投資法人 <2972> [東証R]が6日続急落。19日の取引終了後、トーセイ <8923> [東証P]の100%子会社であるトーセイ・アセット・アドバイザーズが運営管理するファンドによるサンケイREへのTOB(公開買い付け)が不成立になったことが明らかとなった。買付価格は1口12万5000円で、買付予定数の下限は24万7563口とし、18日までTOBを実施していた。非公開化を目的としたTOBだったが、応募口数が13万8376口にとどまり、下限に達しなかった。TOBの不成立を受け、見切り売りがかさんだようだ。サンケイREはフジ・メディア・ホールディングス <4676> [東証P]傘下のサンケイビル系列のREITで、村上世彰氏の長女である野村絢氏らが共同保有者とあわせて5月1日報告時点で25%超を保有している。

■SBG <9984>  5,039円 (-322円、-6.0%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が5日続急落。ただ、ここ株価は調整色を強めており、前日19日まで4営業日続落で10%以上も水準を切り下げたことから、目先リバウンド狙いの投資資金流入も想定されるところ。26年3月期の業績は最終利益段階で5兆円と歴代最高水準を記録したが、日米ともに金利上昇懸念を背景にAI・半導体 関連に利食い急ぎの動きが観測されるなか、同社株にも直近は下落圧力が強まっていた。同社の株価と連動性の高いナスダック市場も前週末を境に下値を試す動きとなっていたことから逆風が意識された。前日19日もナスダック総合株価指数は軟調だったが、同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス  は3.7%高と続伸しており、これを受けて同社株にも5000円トビ台では押し目買いを誘導した。アームHDを巡る米FTC(連邦取引委員会)が反トラスト法(独占禁止法)調査に着手したと報じられたが、その後アームの株価は堅調な値動きを見せた。

■コクサイエレ <6525>  6,252円 (-348円、-5.3%)

 KOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]が続急落。同社は19日の取引終了後、主要株主の米KKR  が保有株式を全て売却する予定だと発表した。短期的に株式需給が悪化することを警戒した売りがかさんだ。KKRは保有するコクサイエレ株2469万2000株(議決権割合10.57%)について、証券会社を通じて売却する。買取注文を野村証券が取りまとめ、同社は国内市場および海外市場で転売する予定。

■アクセルHD <402A>  699円 (-23円、-3.2%)

 アクセルスペースホールディングス <402A> [東証G]が大幅反落。19日の取引終了後、子会社が今年7月以降に次世代地球観測衛星「GRUS-3」(グルーススリー)を7機打ち上げる予定と発表しており、寄り付きは上昇して始まったものの、買い一巡後は売りに押された。GRUS-3はニコン <7731> [東証P]が培ってきた宇宙望遠鏡開発技術・ノウハウを活用した特注の望遠鏡を搭載。広範囲の観測を高頻度に行い、精密農業や森林監視のほか、金融や不動産などの幅広い分野の需要に対応し、地球観測データの活用を促す。

※20日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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