前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■りたりこ <7366>  1,470円 (+296円、+25.2%)

 東証プライムの上昇率3位。LITALICO <7366> [東証P]が7日ぶり急反騰。11日の取引終了後、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は440億円(前期比15.0%増)、最終利益予想は33億円(同20.5%増)とした。期末一括配当予想は4円増配の15円を見込む。同時に取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これらを好感した買いが集まった。就労支援事業や児童福祉事業などで増収増益を計画する。就労支援事業は既存施設の運営が改善したため、積極的な施設開設を予定しており、今期は27施設をオープンする。児童福祉事業は短時間支援を中心に18施設を開設する。なお、26年3月期は売上高が382億4700万円(前の期比17.7%増)、最終利益が27億3800万円(同14.0%増)だった。自社株買いの取得期間は5月12日から9月30日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで取得する。

■丸文 <7537>  1,546円 (+300円、+24.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率4位。丸文 <7537> [東証P]がストップ高。11日取引終了後、配当方針を変更すると発表した。従来は「連結配当性向40%またはDOE(株主資本配当率)2.5%のいずれか高い方を目安」としていたが、この数値をそれぞれ連結配当性向は「50%」へ、DOEは「3.5%」へ引き上げる。これに伴い、27年3月期の配当予想を77円(前期50円)と増額した。これを好感した買いが膨らんだ。なお、あわせて26年3月期連結決算を発表。売上高は2134億2500万円(前の期比1.2%増)、営業利益は77億6300万円(同15.2%減)だった。モビリティー向けや民生機器向けが底堅く推移したほか、人工衛星関連の需要が大きく伸びた。一方、代理人取引の減少や商品ミックスの変動により利益率は低下した。続く27年3月期の売上高は2250億円(前期比5.4%増)、営業利益は78億円(同0.5%増)の見通し。

■日新商 <7490>  1,675円 (+300円、+21.8%) ストップ高

 日新商事 <7490> [東証S]がストップ高。11日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の実施を発表。買付価格は1株2210円としており、株価はこれにサヤ寄せした。同社社長により設立されたEDIAND(東京都港区)が非公開化を目的として、5月12日から6月22日の間、TOB(株式公開買い付け)を実施する。買付予定数の下限は229万1500株で、上限は設定しない。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て日新商は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は5月11日付で日新商を監理銘柄(確認中)に指定した。

■扶桑化学 <4368>  3,990円 (+700円、+21.3%) ストップ高

 東証プライムの上昇率5位。扶桑化学工業 <4368> [東証P]がストップ高。同社は11日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。計画に対して上振れして着地した前期の水準と比較して今期は売上高、利益ともに2ケタ増で、最終利益は前期比16.0%増の166億円と過去最高益の更新を計画する。業績の牽引役は半導体市場の成長となっており、更に実質増配の見通しと中期経営計画も公表。これらを好感した買いが集まった。中期経営計画ではライフサイエンス事業や電子材料事業の両事業で成長と収益向上を図る姿勢を示しており、売上高を31年3月期に1200億円(26年3月期769億2600万円)、営業利益を360億円(同188億5000万円)に伸ばす目標を掲げている。今期の年間配当予想は28円(前期は株式分割前の水準で約27円33銭)とした。前期は主力製品である超高純度コロイダルシリカが旺盛な半導体関連での需要を追い風に販売数量が増加した。

■ニチアス <5393>  3,780円 (+582円、+18.2%)

 東証プライムの上昇率6位。ニチアス <5393> [東証P]が続急騰。11日取引終了後、27年3月期連結業績予想について売上高を2700億円(前期比7.2%増)、営業利益を450億円(同21.6%増)と発表。配当予想も65円(株式分割考慮ベースで前期は約54円67銭)と実質増額した。これを好感した買いが集まった。半導体関連の需要回復が見込まれる高機能製品事業をはじめ、各セグメントが堅調に推移するとの見通し。なお、同時に発表した26年3月期決算は、売上高が2519億1000万円(前の期比1.8%減)、営業利益が370億1400万円(同6.8%減)だった。あわせて、取得上限230万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.22%)、または50億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は5月12日~9月30日。

■高橋ウォール <1994>  665円 (+100円、+17.7%) ストップ高

 高橋カーテンウォール工業 <1994> [東証S]がストップ高。12日午前11時30分、26年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益予想は従来の見通しから1億8100万円増額して3億4700万円(前期比82.1%増)に引き上げており、材料視された。通期の売上高予想は800万円引き上げ、82億5000万円(同12.4%増)とした。PCカーテンウォールの売り上げ増加に加え、資材価格上昇分の受注価格の転嫁などが進み、収益性が改善。アクア事業も引き続き受注が好調に推移すると想定する。1-3月期の売上高は20億2600万円(前年同期比10.2%増)、最終損益は2億3100万円の黒字(前年同期は6400万円の赤字)となった。

■サイオス <3744>  533円 (+80円、+17.7%) ストップ高

 サイオス <3744> [東証S]がストップ高。同社は11日取引終了後、26年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.6倍の1億7700万円となり、通期計画4億5000万円に対する進捗率は39.3%に達した。売上高は同18.1%増の58億9500万円で着地した。グルージェントシリーズを中心としたサブスクリプション製品が順調に推移したほか、AI関連案件サービスの受注が伸長。企業向けAI実装に適した高精度な検索ソリューションに加え、セキュリティー機能が評価され、Elastic N.V.関連商品が伸びたことも寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いた。

■ニッパツ <5991>  3,445円 (+500.5円、+17.0%) ストップ高

 東証プライムの上昇率7位。ニッパツ <5991> [東証P]がストップ高。同社は11日の取引終了後、26年3月期の連結決算を発表。あわせて27年3月期の業績予想を公表した。今期の最終利益は減損損失の計上が響いた前期の水準に比べて61.5%増の450億円を計画する。営業利益は前期比28.9%増の590億円の見通しで、過去最高益の更新を見込む。半導体プロセス部品や、データセンターなどに用いられるHDD用サスペンションが好調に推移する見込みで、業況を好感した買いを誘った。今期の年間配当予想は前期比3円増配の69円。前期は伊那工場や駒ケ根工場、海外子会社において固定資産の減損損失を計上。海外関係会社の留保利益に関する繰延税金負債が増加し、最終利益は計画に対して大きく下振れして着地した。前期の売上高は計画を上回った。

■古河電 <5801>  50,430円 (+7,000円、+16.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率9位。古河電気工業 <5801> [東証P]がストップ高。5万円の大台に一気に乗せて上場来高値を更新した。12日午後2時、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示。今期の売上高は前期比11.7%増の1兆4600億円、最終利益は同13.1%増の820億円を見込む。前期の業績は計画に対して上振れして着地した。今期は実質増配となる見通しを示したほか、株式10分割も発表しており、これらを材料視した買い注文が集まった。今期はデータセンター市場向けの需要が拡大するなか、関連製品の売り上げが伸びる。26年3月期は売上高が前の期比8.8%増の1兆3075億6000万円、最終利益が同2.2倍の725億1400万円だった。前期の期末一括配当に関しては、株式分割前のベースで従来の予想から50円増額の210円とし、今期の年間配当予想は同べースで220円とする。1対10の株式分割は6月30日を基準日として7月1日付で実施。株式分割後ベースで今期の年間配当予想は22円となる。

■PALTAC <8283>  5,345円 (+700円、+15.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率10位。PALTAC <8283> [東証P]がストップ高。11日取引終了後、親会社メディパルホールディングス <7459> [東証P]から完全子会社化を目的とするTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株6650円としており、これにサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は2894万739株(下限867万6100株、上限設定なし)、買い付け期間は5月12日~7月7日。TOB成立後にPALTAC株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ハードオフ <2674>  2,329円 (+259円、+12.5%)

 ハードオフコーポレーション <2674> [東証P]が続急騰。同社は12日午後2時ごろ、27年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比19.6%増の40億5000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比7円増配の92円としていることが好感されたようだ。売上高は同16.4%増の457億円を見込む。「リアル店舗戦略」「出店戦略」「ネット戦略」「海外戦略」によって事業拡大を図る構え。今期の出店は直営店36店舗、フランチャイズ加盟店21店舗の計57店舗の純増を予定している。

■フジクラ <5803>  7,624円 (+792円、+11.6%)

 フジクラ <5803> [東証P]が4日続急騰。11日の米株式市場では光ファイバー大手のコーニング  の上昇率が10%を超えて急騰した。米銀大手による最上位推奨銘柄群のリスト採用が材料視されたという。AIデータセンター向けの需要拡大による成長を期待した投資マネーが継続的に流入するコーニングの株価急伸を手掛かりとして、国内電線主要株に対しても機関投資家による買いが集まり、株価水準の更なる切り上げにつながった。

■清水建 <1803>  3,465円 (+334円、+10.7%)

 清水建設 <1803> [東証P]が続急騰。同社は12日午後1時、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比12.3%増の2兆3100億円、経常利益は同21.0%増の1480億円を見込む。年間配当予想は同5円増配の77円とした。業況を評価した買いを誘う形となったようだ。国内の建築事業で大型工事の施工が最盛期を迎えるなか、M&Aで取得したあおみ建設の業績を反映。追加変更工事の獲得などにより、手持ち工事の採算も改善する。26年3月期の売上高は前の期比5.8%増の2兆578億200万円、最終利益は同91.8%増の1266億1700万円となった。

■東京センチュ <8439>  2,460円 (+210円、+9.3%)

 東京センチュリー <8439> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後、31年3月期を最終年度とする中期経営計画(27年3月期~)を発表した。31年3月期に最終利益2000億円(26年3月期実績は1112億9900万円)を目指す。また、長期ビジョンとして36年3月期の最終利益目標に4000億円を掲げた。同時に26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示。最終利益予想は1230億円(前期比10.5%増)とした。年間配当予想については中間・期末各45円の合計90円(前期実績は80円)を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。今期は航空機や船舶のトランスポート部門や海外ビジネス部門などが利益を押し上げる。中期経営計画ではIT機器や航空などにおける保守・メンテナンス事業の深化をはじめとするバリューチェーンの拡大、モビリティビジネスやFMVリースにおけるグローバル展開の加速などを進める。また、M&Aやパートナーとの協業によるジョイントベンチャーを中心に2兆円を超える新規の成長投資を計画する。

■オリックス <8591>  5,986円 (+472円、+8.6%)

 オリックス <8591> [東証P]が4日続急伸。11日の取引終了後、取得総数1億株(自己株式を除く発行済み株式総数の約9.1%)、取得総額2500億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。同時に26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示。最終利益予想は5300億円(前期比18.5%増)とした。年間配当予想については187円36銭(前期実績は156円10銭)を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。金融関連がオリックス銀行の売却で大幅増益となる。事業関連はインバウンド関連が地政学影響で減益となるものの、航空機リースやヒルコ社を中心に底堅く推移する。投資関連は国内及びUSAのプライベートエクイティ(PE)で複数のエグジットを見込んでいるが、前期のGreenko社の売却・評価益の反動でセグメント利益は減少する。なお、26年3月期は売上高が3兆3308億3100万円(前の期比15.9%増)、最終利益が4472億6500万円(同27.2%増)だった。自社株買いの取得期間は今年5月22日から2027年3月31日までとし、市場買い付けで取得する。

■THK <6481>  7,489円 (+558円、+8.1%)

 THK <6481> [東証P]が4日続急伸。同社は11日取引終了後、26年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の260億円から310億円(前期比2.1倍)に引き上げた。売上収益も2600億円から2760億円(同14.8%増)に上方修正。国内外で産業機器事業の受注が期初の想定を上回って推移していることが主な要因だとしている。

■ヒロセ電 <6806>  24,230円 (+1,800円、+8.0%)

 ヒロセ電機 <6806> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.9%増の2300億円、最終利益は同2.6%増の340億円を見込む。また、前期の期末配当について従来の予想から15円増額の260円(年間配当は505円)としたうえで、今期の年間配当予想は同15円増配の520円としており、これらをポジティブ視した買いが集まった。AI関連投資の強い需要が米国を中心に続くと想定。産業用機器市場向けや通信・インフラ機器向けの成長とともに、前年度に子会社化したエス・イー・アールの事業拡大を見込む。26年3月期の売上高は前の期比11.5%増の2112億6400万円、最終利益が同0.3%増の331億4200万円で計画に対し上振れして着地。減益予想から一転して増益で着地した。更に同社は30年3月期に売上高2900億円、営業利益率23%以上とする中期経営目標も公表した。

■旭化成 <3407>  1,654.5円 (+122円、+8.0%)

 旭化成 <3407> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は12日午後0時30分ごろ、27年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比7.3%増の2480億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の44円としていることが好感されたようだ。売上高は同5.8%増の3兆2540億円を見込む。エレクトロニクス事業における主力製品の販売量増加や、パフォーマンスケミカル事業における構造転換の進捗による収益改善で「マテリアル」セグメントが大きく伸びるとみている。

■日清紡HD <3105>  2,227.5円 (+162円、+7.8%)

 日清紡ホールディングス <3105> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は12日午前11時30分ごろ、26年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.6%減の203億1600万円となったが、通期計画210億円に対する進捗率が96.7%に達していることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同2.3%減の1476億9200万円で着地した。主力の無線・通信事業は県防災システム案件や水河川システム案件の受注が好調に推移したほか、国家戦略に基づく防衛力整備計画の基本方針を背景とした防衛基盤事業や修理案件の受注増などから増収増益。半面、不動産事業は大型スポット分譲を実施した前年同期に比べて減収減益となった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いた。

■川重 <7012>  3,391円 (+221円、+7.0%)

 川崎重工業 <7012> [東証P]が急反発。同社は12日午前11時30分、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比10.8%増の2兆5600億円、最終利益は同1.7%増の1100億円を見込む。また前期の期末配当について、4月1日付の1対5の株式分割考慮後ベースで1円増額(年間配当は同べースで34円20銭)としたうえで、今期の年間配当予想は40円に設定し、実質増配を計画する。前期に続いて最高益を更新する見通しを示しており、これらを好感した買いが集まった。今期は航空宇宙システム部門で米ボーイング  向けの受注・売り上げが増加する見通し。エネルギーソリューション&マリン部門ではプラント事業の受注増加とともに、舶用推進事業や船舶海洋事業の増収を予想する。精密機械・ロボット部門では、中国の建設機械市場向けの油圧機器や半導体製造装置向けロボットの受注拡大を見込む。26年3月期の売上高は前の期比8.5%増の2兆3112億6700万円、最終利益は同22.9%増の1081億5700万円。最終利益は計画に対して上振れして着地した。

■AGC <5201>  6,014円 (+378円、+6.7%)

 AGC <5201> [東証P]が続急伸。12日午後1時ごろ、26年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表した。売上高が5379億6500万円(前年同期比7.7%増)、最終利益が228億4400万円(同3.4倍)だったとしており、業況を評価した買いが集まった。建築ガラス事業や化学品事業などが業績を牽引。建築ガラス事業は円安を追い風に欧米の売り上げが拡大したなか、欧州天然ガス価格の下落が利益に寄与した。化学品事業ではエレクトロニクス向け製品などの出荷が増えた。

■MS&AD <8725>  4,285円 (+261円、+6.5%)

 MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]が続急伸。11日取引終了後、26年3月期連結業績予想について純利益を5900億円から7800億円(前の期比12.8%増)へ上方修正すると発表した。国内外の自然災害による発生保険金が予想を下回ったことや、海外事業の業績が改善したことが要因。政策株式売却益が予想を上回ったことも織り込んだ。前の期に続き最高益を更新する見通しを示しており、これを好感する見方が広がったようだ。

■イビデン <4062>  16,550円 (+895円、+5.7%)

 イビデン <4062> [東証P]が続急伸。同社は11日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比20.1%増の5000億円、営業利益は同45.1%増の900億円、最終利益は同9.0%減の580億円を見込む。また、前期の期末配当に関して従来の予想から5円増額したうえで、今期の年間配当予想は35円(前期の年間配当は株式分割後ベースで30円)とした。AI半導体関連での主力製品の成長性が改めて意識される形となり、下落一服後に待機資金がすかさず流入した。生成AI用サーバー向けの需要が引き続き好調に推移するなか、高機能ICパッケージ基板全体の成長を見込む。26年3月期の売上高は前の期比12.7%増の4162億100万円、最終利益は同89.0%増の637億1300万円だった。保有していた豊田自動織機 <6201> [東証P]株について、TOB(株式公開買い付け)に応募したことで特別利益が発生。遊休資産やイビデンフィリピンの固定資産に関する減損損失を補う形で大幅な最終増益となった。

■東映アニメ <4816>  2,821円 (+133円、+5.0%)

 東映アニメーション <4816> [東証S]が大幅続伸。11日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を880億円から936億円(前の期比7.2%減)、純利益を191億円から250億円(同5.8%増)へ上方修正すると発表した。海外の版権事業が想定を上回り好調に推移したことや、年間を通して円安基調で推移したことが要因。有価証券売却益の計上なども寄与する見込み。配当予想も41円から44円(前の期41円)に増額した。これが買い手掛かりとなったようだ。

■SBG <9984>  5,987円 (+244円、+4.3%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日ぶり大幅反発。前日11日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2%を超す上昇で過去最高値を更新した。ソフトバンクG傘下のアーム・ホールディングス  は小幅に3日続落となったものの、11日朝安後に下げ渋るなど底堅さを発揮する格好となった。AI・半導体関連株への資金流入が世界的に続くなかで、11日にはソフトバンクGの孫正義会長兼社長がフランスでのAI向けデータセンター投資について、マクロン大統領と協議したと米ブルームバーグ通信が報じた。記事によると、孫会長兼社長はフランスに最大1000億ドルを投じる案を明らかにしたという。AI半導体ブームのなかでソフトバンクGの株式市場における存在感が改めて意識される形となり、前日11日までの利食い売りで下押しした同社株に対する買い意欲を喚起した。

■マツダ <7261>  1,034.5円 (+40.5円、+4.1%) 一時ストップ高

 マツダ <7261> [東証P]が大幅続伸、一時ストップ高となった。12日午後1時30分ごろ、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は5兆5000億円(前期比11.8%増)、営業利益予想は1500億円(同2.9倍)、最終利益予想は900億円(同2.6倍)としており、大幅な増収増益の見通しを好感した買いが集まった。今期の販売台数は132万4000台(同8.3%増)を見込む。新型「CX-5」のグローバル展開を本格化することで、販売台数と収益の大幅な成長を目指す。26年3月期は売上高が前回予想の4兆8200億円から4兆9181億7200万円(前の期比2.0%減)、営業利益が500億円から515億7900万円(同72.3%減)、最終利益が200億円から350億8600万円(同69.2%減)に上振れして着地した。売上高及び営業利益が概ね予想通りに推移したなか、円安に推移したことによる為替差益の計上などがあった。

■住友電 <5802>  11,650円 (+440円、+3.9%)

 住友電気工業 <5802> [東証P]が3日ぶり大幅反発。1万2000円台に突入し上場来高値を更新したが、その後は急速に伸び悩んだ。12日、26年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比9.2%増の5兆1101億7100万円、最終利益は同90.7%増の3695億800万円となり、計画に対して上振れして着地した。株式分割前のベースで前期の配当については従来の予想から36円増額。今期の売上高と営業利益予想はともに1ケタの伸びで、最終減益を計画するものの、同ベースで今期の年間配当予想は156円(前期は年間154円)とした。あわせて6月30日を基準日として7月1日付で1株を4株に分割すると公表。株式分割考慮後ベースで今期の年間配当予想は39円となる。決算発表直後は売りが優勢となり株価は下げに沈んだものの、押し目買いとみられる買い注文が入ると気配値のまま上昇。高値形成後に上げ幅を縮小するなど乱高下した。

■ミネベア <6479>  3,566円 (+108円、+3.1%)

 ミネベアミツミ <6479> [東証P]が大幅高で4日続伸。約3ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。11日取引終了後、26年3月期連結業績予想について最終利益を710億円から990億3400万円(前の期比66.6%増)へ上方修正すると発表した。3期ぶりに最終最高益を更新する見通しを示し、これが買い材料視された。保有する金融資産を公正価値で測定した結果、評価益が計上される見込みとなったため。なお、売上高予想も1兆6000億円から1兆6643億円(同9.3%増)へ見直した。

■トライアル <141A>  4,330円 (+105円、+2.5%)

 トライアルホールディングス <141A> [東証G]が続伸。11日取引終了後、4月の月次売上高速報を発表。トライアルの既存店売上高は前年同月比2.8%増と、4ヵ月連続で前年を上回った。客数がやや減少したものの、客単価の上昇で補った。全店売上高は同10.0%増とプラス基調を維持した。これが好感された。

■ビプロジー <8056>  4,516円 (+62円、+1.4%)

 BIPROGY <8056> [東証P]が反発。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価を3段階で真ん中の「2」から最上位の「1」に引き上げた。目標株価は4900円から6500円に見直した。同社の26年3月期の連結営業利益は前の期比9.1%増と十分に高い成長となった。27年3月期の同利益は前期比13.6%増の484億円と設定され、同証券予想(470億円)を上回った。一方、株価は第2四半期決算後から約6ヵ月で30%下落しており、割安感が強まっていると指摘。今後、良好な四半期業績が発表されることで株価は見直されるとみている。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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