話題株ピックアップ【夕刊】(2):東京センチュ、オリックス、THK
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■東京センチュリー <8439> 2,460円 +210 円 (+9.3%) 本日終値 東京センチュリー<8439>は続急騰し、上場来高値を更新した。11日の取引終了後、31年3月期を最終年度とする中期経営計画(27年3月期~)を発表した。31年3月期に最終利益2000億円(26年3月期実績は1112億9900万円)を目指す。また、長期ビジョンとして36年3月期の最終利益目標に4000億円を掲げた。同時に26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示。最終利益予想は1230億円(前期比10.5%増)とした。年間配当予想については中間・期末各45円の合計90円(前期実績は80円)を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。今期は航空機や船舶のトランスポート部門や海外ビジネス部門などが利益を押し上げる。中期経営計画ではIT機器や航空などにおける保守・メンテナンス事業の深化をはじめとするバリューチェーンの拡大、モビリティビジネスやFMVリースにおけるグローバル展開の加速などを進める。また、M&Aやパートナーとの協業によるジョイントベンチャーを中心に2兆円を超える新規の成長投資を計画する。 ■オリックス <8591> 5,986円 +472 円 (+8.6%) 本日終値 オリックス<8591>は大幅に4日続伸し、上場来高値を更新した。11日の取引終了後、取得総数1億株(自己株式を除く発行済み株式総数の約9.1%)、取得総額2500億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。同時に26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示。最終利益予想は5300億円(前期比18.5%増)とした。年間配当予想については187円36銭(前期実績は156円10銭)を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。金融関連がオリックス銀行の売却で大幅増益となる。事業関連はインバウンド関連が地政学影響で減益となるものの、航空機リースやヒルコ社を中心に底堅く推移する。投資関連は国内及びUSAのプライベートエクイティ(PE)で複数のエグジットを見込んでいるが、前期のGreenko社の売却・評価益の反動でセグメント利益は減少する。なお、26年3月期は売上高が3兆3308億3100万円(前の期比15.9%増)、最終利益が4472億6500万円(同27.2%増)だった。自社株買いの取得期間は今年5月22日から2027年3月31日までとし、市場買い付けで取得する。 ■THK <6481> 7,489円 +558 円 (+8.1%) 本日終値 THK<6481>が大幅に4日続伸し、新値追い。同社は11日取引終了後、26年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の260億円から310億円(前期比2.1倍)に引き上げた。売上収益も2600億円から2760億円(同14.8%増)に上方修正。国内外で産業機器事業の受注が期初の想定を上回って推移していることが主な要因だとしている。 ■ヒロセ電機 <6806> 24,230円 +1,800 円 (+8.0%) 本日終値 ヒロセ電機<6806>が続急伸し、上場来高値を更新した。11日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.9%増の2300億円、最終利益は同2.6%増の340億円を見込む。また、前期の期末配当について従来の予想から15円増額の260円(年間配当は505円)としたうえで、今期の年間配当予想は同15円増配の520円としており、これらをポジティブ視した買いが集まった。AI関連投資の強い需要が米国を中心に続くと想定。産業用機器市場向けや通信・インフラ機器向けの成長とともに、前年度に子会社化したエス・イー・アールの事業拡大を見込む。26年3月期の売上高は前の期比11.5%増の2112億6400万円、最終利益が同0.3%増の331億4200万円で計画に対し上振れして着地。減益予想から一転して増益で着地した。更に同社は30年3月期に売上高2900億円、営業利益率23%以上とする中期経営目標も公表した。 ■旭化成 <3407> 1,654.5円 +122 円 (+8.0%) 本日終値 旭化成<3407>が後場一段高。同社はきょう午後0時30分ごろ、27年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比7.3%増の2480億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の44円としていることが好感されたようだ。売上高は同5.8%増の3兆2540億円を見込む。エレクトロニクス事業における主力製品の販売量増加や、パフォーマンスケミカル事業における構造転換の進捗による収益改善で「マテリアル」セグメントが大きく伸びるとみている。 ■日清紡ホールディングス <3105> 2,227.5円 +162 円 (+7.8%) 本日終値 日清紡ホールディングス<3105>が後場急伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう午前11時30分ごろ、26年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.6%減の203億1600万円となったが、通期計画210億円に対する進捗率が96.7%に達していることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同2.3%減の1476億9200万円で着地した。主力の無線・通信事業は県防災システム案件や水河川システム案件の受注が好調に推移したほか、国家戦略に基づく防衛力整備計画の基本方針を背景とした防衛基盤事業や修理案件の受注増などから増収増益。半面、不動産事業は大型スポット分譲を実施した前年同期に比べて減収減益となった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■川崎重工業 <7012> 3,391円 +221 円 (+7.0%) 本日終値 川崎重工業<7012>が後場に一段高となった。同社は12日午前11時30分、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比10.8%増の2兆5600億円、最終利益は同1.7%増の1100億円を見込む。また前期の期末配当について、4月1日付の1対5の株式分割考慮後ベースで1円増額(年間配当は同べースで34円20銭)としたうえで、今期の年間配当予想は40円に設定し、実質増配を計画する。前期に続いて最高益を更新する見通しを示しており、これらを好感した買いが集まった。今期は航空宇宙システム部門で米ボーイング向けの受注・売り上げが増加する見通し。エネルギーソリューション&マリン部門ではプラント事業の受注増加とともに、舶用推進事業や船舶海洋事業の増収を予想する。精密機械・ロボット部門では、中国の建設機械市場向けの油圧機器や半導体製造装置向けロボットの受注拡大を見込む。26年3月期の売上高は前の期比8.5%増の2兆3112億6700万円、最終利益は同22.9%増の1081億5700万円。最終利益は計画に対して上振れして着地した。 ■AGC <5201> 6,014円 +378 円 (+6.7%) 本日終値 AGC<5201>は後場急騰。きょう午後1時ごろ、26年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高が5379億6500万円(前年同期比7.7%増)、最終利益が228億4400万円(同3.4倍)だったとしており、業況を評価した買いが集まった。建築ガラス事業や化学品事業などが業績を牽引。建築ガラス事業は円安を追い風に欧米の売り上げが拡大したなか、欧州天然ガス価格の下落が利益に寄与した。化学品事業ではエレクトロニクス向け製品などの出荷が増えた。 ■MS&AD <8725> 4,285円 +261 円 (+6.5%) 本日終値 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>は高い。11日取引終了後、26年3月期連結業績予想について純利益を5900億円から7800億円(前の期比12.8%増)へ上方修正すると発表した。国内外の自然災害による発生保険金が予想を下回ったことや、海外事業の業績が改善したことが要因。政策株式売却益が予想を上回ったことも織り込んだ。前の期に続き最高益を更新する見通しを示しており、これを好感する見方が広がったようだ。 ■イビデン <4062> 16,550円 +895 円 (+5.7%) 本日終値 イビデン<4062>は上場来高値を更新。朝方の利食いをこなす形で底堅さを発揮。同社は11日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比20.1%増の5000億円、営業利益は同45.1%増の900億円、最終利益は同9.0%減の580億円を見込む。また、前期の期末配当に関して従来の予想から5円増額したうえで、今期の年間配当予想は35円(前期の年間配当は株式分割後ベースで30円)とした。AI半導体関連での主力製品の成長性が改めて意識される形となり、下落一服後に待機資金がすかさず流入した。生成AI用サーバー向けの需要が引き続き好調に推移するなか、高機能ICパッケージ基板全体の成長を見込む。26年3月期の売上高は前の期比12.7%増の4162億100万円、最終利益は同89.0%増の637億1300万円だった。保有していた豊田自動織機<6201>株について、TOB(株式公開買い付け)に応募したことで特別利益が発生。遊休資産やイビデンフィリピンの固定資産に関する減損損失を補う形で大幅な最終増益となった。 株探ニュース