本日注目すべき【好決算】銘柄 扶桑化学、オリックス、MS&AD (11日引け後 発表分)
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5月11日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 扶桑化学 <4368> [東証P] ★今期経常は25%増で4期ぶり最高益、実質増配へ ◆26年3月期の連結経常利益は前の期比18.2%増の195億円に伸びて着地。続く27年3月期の同利益は前期比25.2%増の245億円と4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は半導体市場の成長を追い風に、半導体研磨剤の販売数量が増加するとともに、販売価格の見直しを進めることで2ケタ増収増益を見込む。 併せて、今期の年間配当は28円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は2.5%増配とする方針とした。 同時に、31年3月期に営業利益360億円(前期実績は188億円)を目標とする中期経営計画を策定。 サイオス <3744> [東証S] ★1-3月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地 ◆26年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の2.2億円に急拡大して着地。プロダクト&サービス部門でグルージェントシリーズを中心としたサブスクリプション製品が順調に推移したほか、ソフトウェアセールス&ソリューション部門ではElastic N.V.関連商品が好調だった。API領域の増益転換などによるコンサルティング&インテグレーション部門の利益拡大も大幅増益につながった。 第1四半期実績だけで、通期計画の5.1億円に対する進捗率は44.9%に達しており、業績上振れが期待される。 JCRファ <4552> [東証P] ★前期経常を2.8倍上方修正 ◆26年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字→11億円の黒字(前の期は74.7億円の赤字)に2.8倍上方修正した。製品売上が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることに加え、為替差益を計上することも利益を押し上げる。 TVE <6466> [東証S] ★上期経常は3.6倍増益・通期計画を超過 ◆26年9月期上期(25年10月-26年3月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の9.4億円に急拡大して着地。主力のバルブ事業で高浜・伊方・玄海・川内原発での定期検査工事が完了したほか、電気設備関連事業における委託工事も伸び、売上高60億円と27.0%の大幅増収を達成した。 通期計画の7.5億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。 THK <6481> [東証P] ★1-3月期(1Q)最終は14倍増益、通期予想を上方修正 ◆26年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比14倍の44.9億円に急拡大して着地。併せて、通期の同損益を従来予想の215億円の黒字→227億円の黒字(前期は698億円の赤字)に5.6%上方修正した。国内外で産業機器事業の受注が想定を上回る水準で推移していることを織り込んだ。 ダイヘン <6622> [東証P] ★今期経常は27%増で2期連続最高益、30円増配へ ◆26年3月期の連結経常利益は前の期比17.0%増の201億円に伸びて着地。続く27年3月期の同利益は前期比26.9%増の255億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は生成AIやデータセンター向け半導体関連投資の拡大を背景に、高周波電源システムが増加するほか、FAロボットや先端パッケージ向け半導体搬送ロボット、蓄電池システムも伸びる。また、コスト削減や欧州子会社の収益性改善も大幅増益に貢献する。 併せて、前期の年間配当を176円→180円(前の期は165円)に増額し、今期も前期比30円増の210円に増配する方針とした。 丸文 <7537> [東証P] ★今期経常は42%増益、27円増配で配当利回り6%超 ◆26年3月期の連結経常利益は前の期比35.5%減の42.1億円に落ち込んだものの、続く27年3月期は前期比42.2%増の60億円にV字回復する見通しとなった。今期はシステム事業で航空宇宙機器や医用機器の需要が拡大するほか、アントレプレナ事業ではICTソリューション、AIロボティクスが伸びる。 併せて、今期の年間配当は前期比27円増の77円に大幅増配する計画を示した。配当方針を変更し、「配当性向50%またはDOE3.5%」へ引き上げる。配当利回りは6.18%に上昇。 東京計器 <7721> [東証P] ★今期経常は19%増で3期連続最高益、8円増配へ ◆26年3月期の連結経常利益は前の期比9.8%増の54.9億円になり、従来予想の46億円を上回って着地。続く27年3月期も前期比18.5%増の65.1億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は防衛・通信機器事業が収益を牽引する。防衛分野で需要が引き続き高水準に推移し、MEMS-半球共振ジャイロスコープの研究などの大型案件を納入するほか、通信機器事業における宇宙事業の売上高増加を見込む。 併せて、今期の年間配当は前期比8円増の48円に増配する方針とした。 クリナップ <7955> [東証P] ★前期経常が上振れ着地・今期は20%増益、前期配当を2円増額・今期も33円継続へ ◆26年3月期の連結経常利益は前の期比69.9%増の44.5億円に拡大し、従来予想の37億円を上回って着地。27年3月期も前期比20.1%増の53.5億円に伸びる見通しとなった。前期上振れは新商品拡販や販売価格改定の効果に加え、原価低減や販管費の抑制を進めたことが要因となった。今期も増収基調とともに利益率の向上が継続する計画。 併せて、前期の年間配当を31円→33円(前の期は31円)に増額し、今期も33円を継続する方針とした。 オリックス <8591> [東証P] ★今期最終は18%増で4期連続最高益・31円増配、大規模な自社株買いも発表 ◆26年3月期の連結最終利益は前の期比27.2%増の4472億円に伸びて着地。続く27年3月期の同利益は前期比18.5%増の5300億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はオリックス銀行の売却などで金融部門の利益が拡大する計画。 業績好調に伴い、前期の年間配当を120.01円→156.1円に増額し、今期も前期比31.26円増の187.36円に増配する方針とした。 併せて、発行済み株式数の約9.1%にあたる1億株または2500億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 MS&AD <8725> [東証P] ★前期最終を一転13%増益に上方修正・最高益更新へ ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の5900億円→7800億円に32.2%上方修正。従来の減益予想から一転して12.8%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。国内外における自然災害による発生保険金が想定を下回ったことに加え、海外事業の業績改善、政策株式売却益が計画を上振れしたことが主因。 併せて、株主還元の原資となるグループ修正利益が従来予想を2400億円上回る1兆円に拡大する見込みであることを明らかにした。なお、前期の株主還元については5月20日に発表する予定。 株探ニュース