前半戦速報、27年3月期【最高益】銘柄リスト 39社選出 <GW特集>

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コラム

 4月下旬から3月期決算企業の決算発表が本格化している。本特集では、4月30日までに決算発表を終えた約250社の中から、27年3月期に経常利益が過去最高益を見込む企業を探った。

 下表は、時価総額200億円以上の銘柄を対象に、27年3月期に経常利益が過去最高益を更新し、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している39社を選び出し、増益率の大きい順に記した。

 増益率トップとなったのは、野村総合研究所 <4307> [東証P]。27年3月期の税引き前利益は前期比3.0倍の1770億円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。老朽化したシステムの刷新やAI(人工知能)活用に関する旺盛な需要を背景に、国内の産業ITソリューション事業を中心に収益が伸びるほか、前期に北米・豪州事業で減損損失を計上した反動も利益拡大の要因となる。加えて、配当は前期比7円増の84円に増配する方針を示し、発行済み株式数(自己株式を除く)の3.66%にあたる2100万株または700億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにした。さらに29年3月期に営業利益2000億円を目指す中期経営計画を発表したが、保守的との見方もあり株価は調整を強いられている。

 3位に入った山洋電気 <6516> [東証P]の前期業績は、税引き前利益が117億円(前の期比46.8%増)に拡大して着地。AI関連の設備投資が本格化する中、半導体製造装置やウエハー搬送ロボット向けサーボシステムが大きく伸びたほか、通信機器用の冷却ファンも好調だった。続く27年3月期も旺盛な需要が見込まれ、売上高1288億円(前期比20.0%増)、税引き前利益166億円(同42.1%増)といずれも4期ぶりの最高益更新を目指す。配当は170円と前期の株式分割を考慮した実質ベースで64.5%の大幅増配となる計画だ。好業績見通しを受けて株価は急騰し、4月28日に7300円と上場来高値を大幅に塗り替えている。

 4位にリスト入りしたのは、北國銀行を中核に総合金融サービスを展開するCCIグループ <7381> [東証P]。27年3月期は日銀による政策金利引き上げを追い風に貸出金利息が増加するうえ、有価証券ポートフォリオの見直しも継続し、経常利益は前期比34.1%増の265億円と2期連続の最高益更新を見込む。配当は前期の株式分割を考慮した実質ベースで30.4%増の30円を実施する予定だ。併せて、中期経営戦略をアップデートし、29年3月期に経常利益320億円を目指す方針を掲げた。

 続く5位には、サイバーセキュリティ専門企業であるグローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が入った。27年3月期はサイバー脅威の高度化・巧妙化を背景に増大するセキュリティ対策ニーズを引き続き取り込むほか、セキュリティ教育事業やセキュリティ人材事業の高成長が継続し、経常利益は前期比33.8%増の29.7億円と9期連続で過去最高益を更新する計画だ。配当は前期比14.51円増の49.11円に大幅増配する方針としている。

 6位の村田製作所 <6981> [東証P]は27年3月期の税引き前利益が前期比26.4%増の3900億円と、23年3月期に採用した国際会計基準(IFRS)移行後の過去最高益を3期連続で更新する見通しだ。データセンターの建設が活発化する中、AIサーバー向け積層セラミックコンデンサーの販売が大きく伸びる。業績好調に伴い、配当は前期比5円増の70円と14期連続の増配を見込む。併せて、発行済み株式数(自己株式を除く)の4.12%にあたる7500万株または1500億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことも評価され、株価は上場来高値圏を快走する展開となっている。

 7位にリストアップされた計測機器大手のアンリツ <6754> [東証P]もデータセンター関連需要の増加が追い風となる。27年3月期は税引き前利益が前期比23.9%増の200億円と国際会計基準ベースで6期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。主力の通信計測事業で生成AIの普及拡大に伴うデータセンターなどでのネットワーク高速化に向けた測定需要を取り込む。配当は創業130周年記念配当4円を含めて10円増配した前期の50円を据え置く。株価は4月28日に上場来高値4235円まで上値を伸ばす場面があった。

            ┌─── 経常利益 ───┐  予想
コード 銘柄名    増益率 27年3月期 26年3月期  PER
<4307> 野村総研     201   177000   58851  20.2 *
<8793> NECキャピ  48.8   17000   11427  8.6
<6516> 山洋電     42.1   16690   11747  20.0 *
<7381> CCIG    34.1   26500   19756  12.6
<4417> Gセキュリ   33.8    2973    2222  20.2
<6981> 村田製     26.4   390000   308643  31.9 *
<6754> アンリツ    23.9   20000   16147  32.9 *
<6503> 三菱電     21.7   640000   526077  26.2 *
<6857> アドテスト   21.7   629000   516720  43.4 *
<3891> 高度紙     18.7    4400    3707  20.1

<4373> シンプレクス  18.1   16943   14352  16.6 *
<8892> エスコン    16.3   20000   17190  7.9
<9687> KSK     14.7    3300    2878  11.5
<9962> ミスミG    13.9   55900   49095  24.3
<1930> 北陸電工    13.7    6200    5451  11.4
<8704> トレイダーズ  13.6    7000    6161  6.2
<4733> OBC     12.1   28260   25218  23.6
<9733> ナガセ     10.5    6437    5825  13.8
<5333> NGK     10.3   105000   95202  18.0
<9551> メタウォータ  10.1   14500   13175  14.7

<9412> スカJSAT  10.1   39000   35420  36.9
<2359> コア       9.7    4300    3921  9.7
<8056> ビプロジー    9.5   48000   43845  13.2 *
<7981> タカラスタ    9.3   21500   19677  12.6
<4684> オービック    9.3   114500   104779  21.7
<2737> トーメンデバ   8.8   14500   13322  9.3
<6762> TDK      8.4   300000   276810  23.4 *
<296A> 令和AH     8.3    2160    1994  19.5
<8103> 明和産      8.2    4800    4438  9.2
<4709> IDHD     8.0    4550    4212  11.7

<4362> 日精化      7.7    6000    5570  10.4
<3092> ZOZO     7.4   74400   69261  18.2
<4956> コニシ      7.2   11900   11098  10.8
<6823> リオン      6.9    4750    4443  13.0
<2327> NSSOL    6.7   48300   45286  20.6 *
<1942> 関電工      6.5   90500   84981  20.6
<1939> 四電工      6.1    9900    9327  14.5
<7236> ティラド     5.8   13100   12378  9.2
<6436> アマノ      5.1   25600   24358  14.1

※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。

●決算発表の集中期間(5月15日まで)は、その日に発表された決算で23年3月期に増収増益を見込む銘柄を、速報ベースで毎日19時ごろに配信します。
「高成長企業を追う! 27年3月期【増収増益】リスト」 ━━━━━━━
「4月28日版 31社」「4月30日版 39社」「5月1日版 12社」


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