<動意株・27日>(大引け)=菊池製作、キーエンス、アイピーエスなど

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 菊池製作所<3444.T>=上げ足鮮烈。需給相場に拍車がかかり、2015年6月以来約11年ぶりの高値水準に駆け上がった。精密部品や金型などの製造で培った技術力を礎に「ものづくり支援」というコンセプトを標榜、フィジカルAIが日米共通の投資テーマとなるなかで存在感を高めている。新製品の設計・開発から試作、量産、販売まで一気通貫で対応できるのが強みでロボティクス分野での活躍が期待されている。早くから装着型アシストスーツで名を馳せるが、このほか歩行支援ロボットやドローンなど次世代成長分野にも傾注。ドローンに関しては、同社の子会社が英国のドローンサービス企業と戦略的パートナーシップを3月に締結するなど展開が急だ。株式需給面では信用買い残が増勢ながら、日々の売買高が買い残を大幅に上回る状況にあり、モメンタム相場の足かせとはなっていない。

 キーエンス<6861.T>=切り返し急でストップ高。中段でサポートラインとなっていた5日移動平均線をマドを開けて上放れる格好に。FA用各種センサーや測定器・制御機器などの開発・製造大手だが、国内外で抜群の商品競争力を誇っている。北米や中南米、中国を含むアジア地域でセンサーの販売が絶好調に推移しており、前週末24日取引終了後に発表した26年3月期決算は売上高が前の期比10%増の1兆1692億8900万円、営業利益が同8%増の5957億5900万と増収増益基調に陰りがない。売上高、営業利益ともに連続過去最高更新となった。今期業績は非開示ながら成長トレンドは不変とみられている。この好決算を評価する買いが集中し株価を突き上げる形となっている。

 アイ・ピー・エス<4390.T>=前場後半から上げ足に弾み。生成AI市場の急成長を背景に、米国のハイパースケーラーなどを中心とする光海底ケーブルへの投資需要が盛り上がりを見せつつある。光海底ケーブルは、ビッグデータなどに基づく膨大な情報量をこなすうえで、国際間をつなぐ大動脈に位置付けられ、インフラ拡充が必至となっている。日本ではNEC<6701.T>が主役を担うが、その周辺株にも商機が巡っている。そのなか、アイピーエスはフィリピンで国際データ通信回線や企業向けネット接続ビジネスを主力展開するが、日本、フィリピン、シンガポールを結ぶ新たな国際海底ケーブル「Candle(キャンドル)」のコンソーシアム形式による共同建設に参画している。このプロジェクトのサプライヤーはNECで、米ビッグテックの一角を担うメタ・プラットフォームズ<META>がパートナー企業の1社ということもあって、中期的にビジネスチャンスが広がる可能性も期待され、足もと投資資金を誘引する背景となっている。

 湖北工業<6524.T>=急動意で一気に上場来高値更新。5日移動平均線を絡めたもみ合いを大きく上放れ580円高の5600円まで噴き上げる場面があった。4月15日につけた上場来高値5350円を一気に抜き去り青空圏に突入した。同社は光海底ケーブルの主要デバイスである光アイソレータやアルミ電解コンデンサー用リード端子で世界トップシェアを誇り、グローバルニッチトップとして脚光を浴びている。政府は海底ケーブルの防護や敷設・保守について欧州連合(EU)と技術協力すると報じられており、海底ケーブル分野で世界3強の一角を占めるNEC<6701.T>をはじめ、関連企業に商機が高まっている。そのなか、同社が手掛ける光アイソレータは光を一方向に通過させる(逆方向への戻り光を遮断する)役割を担い、長距離・大容量通信では必要不可欠なデバイスとして注目度が高い。業績も高成長路線に乗っており、海外投資家の保有株比率がまだ低いだけに欧州勢を中心に買いポジションを高める実需買いが期待できるとの見方も。

 イメージ ワン<2667.T>、ReYuu Japan<9425.T>=急反発。前週末24日の取引終了後に、両社とウインテスト<6721.T>、abc<8783.T>及び産業用太陽光発電事業などを手掛けるFD(愛知県刈谷市)の5社が、日本国内におけるAI特化型高性能データセンターの開発及び運営体制の構築を目的とした合弁会社を設立することで基本合意したと発表しており、これを好感した買いが入っている。それぞれの得意分野であるインフラ開発、AIソリューション、精密機器技術、データ運用などを融合させることで、次世代のAI基盤となる高性能データセンターの提供を目指す。5月をメドに新会社「AI Data Partners」(仮称)を設立し、合弁会社の下にプロジェクトごとの事業用SPC(特別目的会社)を設立するスキームを採用。このSPCを中心に、プロジェクトファイナンスや外部投資家からの資金調達を実施する計画で、国内10拠点をメドにデータセンター事業会社の取得、事業の運用などもその投資対象先とするとしている。

 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324.T>=物色人気で一時ストップ高。前週末24日の取引終了後に集計中の26年3月期連結業績について、売上高が従来予想の570億円から595億円(前の期比6.9%増)へ、営業利益が15億円から25億円(前の期600万円)へ、純利益が13億円から15億8000万円(前の期比54.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。主に日本及び北米地域においてロボット向け、半導体製造装置向けの売上高が想定を上回った。また売上高の増加により、これら地域における工場の操業度が上昇したことも寄与した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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