株価指数先物【寄り前】 5万9000円近辺での底堅さを見極め
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 58850 -490 (-0.82%) TOPIX先物 3741.0 -32.5 (-0.86%) シカゴ日経平均先物 58505 -835 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米国とイランの停戦交渉が進展するとの期待から買いが先行したものの、バンス米副大統領のイスラマバード訪問が保留になったと報じられると、一転して売り優勢の展開になった。イランが協議欠席を表明したためで、停戦期限が迫るなかでの協議難航が警戒され、NYダウは一時400ドル近く下落した。 NYダウ構成銘柄では予想を上回る決算を発表したユナイテッドヘルス・グループが7%近く上昇したほか、シスコシステムズ 、シェブロン 、マイクロソフト 、ウォルマート が買われた。半面、メルク 、ハネウェル・インターナショナル 、シャーウィン・ウィリアムズ 、ボーイング 、アップル が軟調。 なお、停戦期限を延長する可能性は低いとの考えを示していたトランプ米大統領だが、取引終了後にイランとの停戦を延長すると自身のSNSに投稿している。イラン側が提案を提出し、協議が終了するまで停戦を延長するとしており、これを受けてNYダウ先物、ナスダック100先物はプラス圏で推移している。 シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比835円安の5万8505円だった。21日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比50円高の5万9390円で始まった。開始直後に5万9450円まで買われた後は、5万9300円~5万9450円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下抜けると、終盤にかけて下へのバイアスが強まり、5万8340円まで下落幅を広げる場面もみられた。ただ、終了間際に急速に下落幅を縮めており、日中比490円安の5万8850円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。しかし、トランプ大統領がイランとの協議終了まで停戦を延長すると表明したことで、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングを誘う形になりそうである。ナイトセッションでは5万8340円まで売られた後に、5万8900円台を回復する場面もみられており、5万9000円近辺での底堅さを見せてくるかが注目される。 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σ(5万7900円)と+2σ(6万0650円)とのレンジが意識されやすい。週足では+1σ(5万7830円)と+2σ(6万0120円)とのゾーンになるため、オプション権利行使価格の5万9000円を中心とした上下の権利行使価格となる、5万8000円から6万円のレンジを想定しておきたい。押し目狙いのロング対応としつつ、5万9000円を上回っての推移が目立つ局面では、ショートカバーを誘う形でロングが強まる可能性はありそうだ。 21日の米VIX指数は19.50(20日は18.87)に上昇した。一時20.85まで切り上がり、75日移動平均線(20.60)を捉える場面もみられた。ただ、その後は同線に上値を抑えられる形で上げ幅を縮めており、200日線(18.24)とのレンジ内での推移となっている。75日線辺りまでのリバウンドは想定内であり、リスク回避姿勢は強まらないだろう。 昨日のNT倍率は先物中心限月で15.72倍(20日は15.55倍)に上昇した。一時15.76倍まで切り上げ、昨年11月4日につけた15.79倍に接近してきた。東京エレクトロン<8035>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]など、半導体やAI(人工知能)関連株への物色が強まったことでNTロングに振れやすかった。昨年11月高値到達で、いったんリバランスが入りやすいものの、明確に上抜けてくるようだとNTロングへのバイアスが一段と強まる展開もありそうだ。 株探ニュース