話題株ピックアップ【夕刊】(1):ABCマート、カヤバ、パワーエックス
投稿:
■エービーシー・マート <2670> 2,880.5円 +205 円 (+7.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 エービーシー・マート<2670>が急反発し年初来高値を更新。8日の取引終了後に発表した27年2月期の連結業績予想で、売上高4008億円(前期比5.9%増)、営業利益656億円(同3.7%増)、純利益464億円(同0.1%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の80円としたことが好感された。国内で36店舗の新規出店と50店舗程の改装を計画するほか、海外では韓国を中心に4カ国で26店舗の新規出店と20店舗の改装を計画。また、健康意識の高まりによる需要の拡大を見込み、ランニングシューズとウォーキングシューズの販売を強化するほか、ハンズフリーシューズのバリエーションの増加や、ライフスタイルカジュアル商品の販売強化にも取り組み売り上げの拡大を狙う。26年2月期決算は、売上高3786億2400万円(前の期比1.7%増)、営業利益632億8700万円(同1.2%増)、純利益463億4600万円(同2.2%増)だった。 ■カヤバ <7242> 4,605円 +200 円 (+4.5%) 本日終値 カヤバ<7242>が大幅高。自動車部品製造を手掛け、衝撃を緩和する油圧緩衝器で世界屈指の実力を有するほか、建機用油圧シリンダーでは世界トップシェアを誇る。同社は8日取引終了後、9月末時点の株主を対象に1株を3株にする株式分割を実施することを発表。また、発行済み株式数の19.56%にあたる986万9864株の自社株を消却(6月29日の予定)することも併せて開示、これらがポジティブサプライズとなり買いを呼び込んだ。業績面では26年3月期営業利益が前の期比59%増の360億円を計画、過去最高を大幅に更新する見通しだ。27年3月期はサスペンションなどバネの専業メーカーである知多鋼業を買収した際の、のれん益剥落もあって大幅な減益が予想されるが、一過性でこれは既に株価に織り込まれたとみてよさそうだ。売上高は引き続き増収基調が見込まれ、利益面でも業容拡大効果が今後徐々に反映される可能性が高い。配当利回りが3%を超え、PERやPBRなど投資指標面での割安さが際立っていることも買いを誘引している。 ■村上開明堂 <7292> 6,920円 +290 円 (+4.4%) 本日終値 村上開明堂<7292>が続伸。8日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者による保有割合が7.61%から8.10%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としており、報告義務発生日は4月1日となっている。 ■パワーエックス <485A> 6,700円 +280 円 (+4.4%) 本日終値 パワーエックス<485A>が続伸。同社はきょう、クリハラント(大阪市北区)が兵庫県赤穂市に新設する特別高圧蓄電所向けに、蓄電システム「Mega Power2500」16台を受注したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。同社の蓄電システムを採用するクリハラントの系統蓄電所は、26年2月に運転を開始した「だいご蓄電所」(茨城県大子町)、現在構築を進めている「淡路島蓄電所」(兵庫県姫路市)に続き、3拠点目になるという。 ■古河電気工業 <5801> 44,640円 +1,700 円 (+4.0%) 本日終値 古河電気工業<5801>が大幅続伸。AIデータセンター関連の象徴株として物色され、大商いのなか連日の最高値更新に沸いている。野村証券は8日、同社株のレーティングを3段階で最上位の「バイ」を継続するとともに、目標株価を3万3000円から4万8500円に引き上げた。(1)光ファイバーの世界的な需給逼迫(2)水冷モジュールなどの投資(3)持ち分法適用会社である台湾・Asia Vital Componentsの好業績(4)中東情勢の緊迫化によるコスト増などを織り込み、同証券では業績予想を上方修正。27年3月期を基準とした31年3月期までの一株当たり利益(EPS)成長率は従来の同証券予想の年率約20%に対して、同28%が期待できるようになったという。中東情勢の緊迫化を考慮しても高成長が期待できる有望な投資対象と評価している。 ■メイコー <6787> 27,020円 +860 円 (+3.3%) 本日終値 メイコー<6787>が続伸。同社は8日取引終了後、ベトナムに子会社を設立すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。設立は今月25日を予定。アセアン地区でのサプライチェーン構築を進める顧客の需要が既存工場及び建設中の工場の生産能力を上回ることが見込まれることが主な理由だとしている。 ■あすか薬HD <4886> 2,772円 +88 円 (+3.3%) 本日終値 あすか製薬ホールディングス<4886>は4日続伸し、年初来高値を連日更新した。8日の取引終了後、英ロンドンに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者による株式保有比率が20.49%から21.32%へ上昇したことが明らかになり、思惑視した買いが集まった。関東財務局に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は4月1日。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。 ■日本電気硝子 <5214> 7,086円 +155 円 (+2.2%) 本日終値 日本電気硝子<5214>が続伸。この日、化学強化専用超薄板ガラス「Dinorex UTG」が、米モトローラ・モビリティの新型折りたたみスマートフォン「motorola razr fold」に採用されたと発表しており、好材料視された。「Dinorex UTG」は、折りたたみスマートフォンなどのフレキシブルデバイス向けに開発されたガラス。モトローラ向けでは、24年モデルの「motorola razr 50シリーズ」、25年モデルの「razr 60シリーズ」にも採用されており、その品質と信頼性が評価されたことで今回、モトローラとして初となる横折り型折りたたみスマートフォンへの採用となった。 ■日東紡績 <3110> 25,290円 +440 円 (+1.8%) 本日終値 日東紡績<3110>が大幅高で破竹の5陽連(5連続陽線)。一時2万6290円まで駆け上がり、5営業日で6000円以上も水準を切り上げた。世界シェア9割ともいわれるスペシャルガラス(特殊ガラス繊維)が売上高の主柱を占める看板製品だが、生成AI市場の急拡大を背景にデータセンター内に設置されるAIサーバー向けで収益機会を劇的に高めている。AIサーバーで使う先端半導体は耐熱性を持ち、信号が劣化しない特殊な基板材料が必要だが、日東紡の手掛けるスペシャルガラスがその需要を丸呑みしており、生成AI全盛時代のグローバルニッチトップとして国内外ファンド筋の視線が集中しているもようだ。26年3月期営業利益は期中2回にわたる上方修正を行い、前の期比22%増の200億円と過去最高を大幅更新する見通し。27年3月期も2ケタの利益成長が視野に入る。また、台湾の電子材料・樹脂製品大手、南亜プラスチックとスペシャルガラスの織布製造で協業するなど、業容拡大に向けた提携戦略にも余念がない。 ■ミニストップ <9946> 1,894円 +33 円 (+1.8%) 本日終値 ミニストップ<9946>が反発。8日の取引終了後に発表した27年2月期連結業績予想で、売上高970億円(前期比5.7%増)、営業利益15億円(前期36億1000万円の赤字)、最終利益1億円(同56億3000万円の赤字)と黒字転換を見込むことが好感された。構造改革フェーズとして事業構造改革と収益構造改革に注力する。販売面ではソフトクリームをフックに、テレビCM・販促で来店促進を図るほか、CVS商品の低価格訴求や重点カテゴリーの品揃え拡大などにより既存店日販で前期比5.6%増を見込む。また、直営店の規模を縮小し、40店舗を削減する。なお、配当は前期と同じ年20円を予定している。 株探ニュース