株価指数先物【寄り前】 過熱警戒もショートに傾けるポジションは避けたい
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 57000 +570 (+1.01%) TOPIX先物 3819.0 +31.0 (+0.81%) シカゴ日経平均先物 57075 +645 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 8日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が大幅に上昇。米国とイランが停戦とエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の開放で合意したことが好感された。イランのアラグチ外相は2週間の間ホルムズ海峡の安全な航行が可能になるとSNSに投稿。NY原油先物価格は1バレル=94ドル台に急落した。インフレへの警戒が薄れて米長期金利が低下したことも材料視され、NYダウの上げ幅は一時1430ドルを超えた。 NYダウ構成銘柄ではシャーウィン・ウィリアムズ、キャタピラー 、ホーム・デポ 、ゴールドマン・サックス・グループ 、ウォルマート が買われた半面、シェブロン 、セールスフォース 、IBM 、ベライゾン・コミュニケーションズ 、ユナイテッドヘルス・グループ が軟調。 シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比645円高の5万7075円だった。8日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比40円高の5万6470円で始まった。直後につけた5万6300円を安値にロングが優勢となり、米国市場の取引開始後には5万7350円まで上げ幅を広げる場面もみられた。中盤以降は膠着感が強まり、5万6600円~5万7150円辺りで保ち合いを継続。日中比570円高の5万7000円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。前日のNYダウ先物の動きから1000ドル高は織り込まれていたが、NYダウがこれを上回る強い上昇をみせたことで、ショートカバーを誘う形での一段高が期待されよう。ただ、日経225先物は前日の5%を超える急騰によって、一気にボリンジャーバンドの+2σを上抜けてきたことで過熱感が警戒されてくる。 ナイトセッションでは上向きで推移する+2σ(5万6470円)を上回っての値動きが目立ち、+3σ(5万7890円)とのレンジが意識されてくる。このバンドに沿ったトレンドを形成する可能性がある一方で、明確に+3σを超えてくる局面では、いったん調整を挟んでくるとみておきたい。 米国とイランの代表団による交渉がパキスタンで現地時間11日午前中から行われると報じられている。交渉の進展を見極めたいとして、利益確定に伴うロング解消の動きが入りやすいだろう。もっとも、2週間の期間のなかでは短期的な調整を想定したショートはあっても、明確にショートに傾けるポジションは避けたいところであり、調整局面では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。 週足では+1σ(5万6640円)を上回ってきたことで、+2σ(5万8520円)とのゾーンに入りそうだ。+2σに接近する局面では2月26日につけた5万9500円が射程に入ってくるとみられ、6万円の大台乗せが意識されてくる可能性も出てくることで、ヘッジ対応とともにショートカバーが入りやすい。そのため、オプション権利行使価格の5万6000円から5万8000円のレンジを想定。 米VIX指数は21.04(7日は25.78)に低下した。窓を空けての下落で25日移動平均線(25.50)を下抜け、一時75日線(20.06)を割り込んで19.91まで切り下げる場面もみられた。200日線(18.15)が射程に入ってくるなかでリスク選好に向かわせることになりそうだ。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.89倍(7日は14.62倍)に切り上がった。インデックスに絡んだ商いが集中しており、アドバンテスト<6857>[東証P]と東京エレクトロン<8035>[東証P]の2社で日経平均株価を1000円超押し上げ、日経平均型優位の展開だった。一気に25日線(14.77倍)や75日線(14.82倍)を突破してきたことで、リバランスの動きが強まりやすいだろう。75日線辺りでの底堅さがみられてくると、2月戻り高値の15.26倍辺りが射程に入ってくる。 株探ニュース