話題株ピックアップ【夕刊】(3):壱番屋、ゼンショHD、Sクリプトエ
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■壱番屋 <7630> 896円 -33 円 (-3.6%) 本日終値 壱番屋<7630>は3日ぶりに反落。6日の取引終了後、27年2月期を最終年度とする中期経営計画(25年2月期~)の数値目標を下方修正すると発表した。売上高目標を従来計画の740億円から726億円(26年2月期比10.8%増)、営業利益目標を70億円から50億円(同6.0%増)に見直しており、嫌気した売りが出た。コメの仕入れ価格の高騰、人件費や物流費の増加などを踏まえた。出店計画も見直し、グループ店舗数の目標は合計1660店舗から1545店舗に変更した。同時に26年2月期の連結決算を発表した。売上高は655億1800万円(前の期比7.4%増)、営業利益は47億1500万円(同4.3%減)だった。国内の「カレーハウスCoCo壱番屋」における価格改定効果や国内外子会社の事業拡大で増収となったものの、コメをはじめとする食材の仕入れ価格の高騰や物流費の増加による大幅なコスト上昇を吸収できなかった。 ■ゼンショHD <7550> 9,060円 -291 円 (-3.1%) 本日終値 ゼンショーホールディングス<7550>は軟調。この日取引開始時刻の午前9時ごろ、創業者で代表取締役会長の小川賢太郎氏が6日に逝去したと発表した。77歳だった。これに伴い、同日をもって代表取締役を退任したという。小川氏は1982年にゼンショーを設立。2011年にゼンショHDの代表取締役会長兼社長に就任し、25年から代表取締役会長を務めていた。この日の株価は前日終値(9351円)から一時360円あまり下落し、9000円を割り込む場面があった。今後の経営の先行きを懸念する見方から売りを出す向きもあるようだ。 ■エスクリプトエナジー <5721> 118円 +30 円 (+34.1%) ストップ高 本日終値 エスクリプトエナジー<5721>がストップ高。同社は7日、系統用蓄電池事業に関し、東京ガス<9531>との間でアグリゲーター委託契約を締結すると発表。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。山口県周南市での「SCE長州周南蓄電所」の建設工事を着工することにあわせての契約締結となる。契約に基づき東ガスが提供する運用最適化システムを活用し、日本卸電力取引所(JEPX)など各市場において最適な充放電制御を行うことで、事業収益の最大化を図る。 ■VALUENEX <4422> 741円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値 VALUENEX<4422>が前週末から3営業日連続のストップ高に買われた。独自開発のアルゴリズムを基盤としたビッグデータ解析を展開するが、官庁や民間大手企業からの大型受注獲得が続き、足もとで業績回復期待が高まっている。特に防衛関連案件が同社収益に貢献しており、1月末には防衛省の航空自衛隊より公募された「イノベーション活動に必要な技術情報収集及び解析役務1式」を落札したことを開示している。3月26日に2022年12月以来約3年3カ月ぶりの高値である654円を形成後は調整局面にあったが、きょうはこの因縁場を気配値のまま通過し、19年12月以来約6年3カ月ぶりの高値圏に浮上、防衛関連の新星として投資マネーの視線を釘付けにしているもようだ。 ■太洋物産 <9941> 1,113円 +119 円 (+12.0%) 本日終値 太洋物産<9941>が大幅高で5連騰。波状的な買いが流入し、商い増勢のなか上昇トレンドに弾みがついてきた。中東情勢の不透明感が強まるなか、日本時間で明朝の株取引が開始される午前9時がトランプ米大統領がイラン側に告示した軍事攻撃のタイムリミットと重なる。個別株も買いポジションを高めにくいが、原油高騰による世界的な物価上昇圧力が穀物市況にも影響を与えていることで、その関連銘柄に視線が向いている。市場では「小麦やトウモロコシなどの市況上昇が警戒されているが、中堅貿易商社で農畜産物を主力とする同社はマージンや在庫評価益の拡大に伴う収益押し上げ効果が見込まれ、思惑買いのターゲットとなっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。同社が取り扱う農産物や食品の月次売上高も前年同月比で急増している状況にあり、これが投資資金の琴線に触れた格好となった。 ■ジャパニアス <9558> 2,215円 +103 円 (+4.9%) 本日終値 ジャパニアス<9558>は続伸。6日の取引終了後、26年11月期第1四半期(25年12月~26年2月)の単独決算を発表した。売上高が31億5800万円(前年同期比11.4%増)、営業利益が2億4400万円(同10.4%増)だったとしており、業況を好感した買いが集まった。オンサイト型開発支援と受託開発のいずれも好調だった。AI技術の進化などを背景に先端ITの業務活用が加速するなか、IT人材に対する旺盛な需要が継続しているという。 ■FIXER <5129> 447円 +17 円 (+4.0%) 一時ストップ高 本日終値 FIXER<5129>が連日でストップ高に買われ、年初来高値を更新した。米マイクロソフトが前週末3日、2026年から29年までに日本で100億ドル(約1兆6000億円)を投資すると発表。更にさくらインターネット<3778>などと協力し、国内のAIインフラ関連のソリューションの共同開発について検討を始めたと公表した。これを受けさくらネットの株価は急騰を続けることとなったが、FIXERについては24年、同社が提供する生成AIサービス「GaiXer」に関し、さくらネットのクラウド上で稼働させる国内完結型サービス「GaiXer on さくらのクラウド」の提供に向けて基本合意した経緯がある。マイクロソフトによる国内投資がさくらネットを通じ、FIXERの事業展開に好影響を及ぼすとの思惑が台頭し、週明けから投資資金の流入が続いている。 ■ラキール <4074> 725円 +26 円 (+3.7%) 本日終値 ラキール<4074>が3日続伸。同社は6日取引終了後、2026~30年度を対象とする中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる30年12月期通期の連結営業利益目標を30億円(25年12月期実績は4億4500万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。30年12月期通期の連結売上高目標は200億円(同77億2800万円)に設定。30年をひとつのマイルストーンとし、人工知能(AI)の機能開発にリソースを集中投下することで、人事業務及びシステム開発の自律化を実現するとしている。 ■ティムコ <7501> 1,920円 +63 円 (+3.4%) 本日終値 ティムコ<7501>が7日続伸し、1998年以来の高値圏で推移している。堅果シナジー投資事業有限責任組合(東京都千代田区)が7日、ティムコに対し1株1900円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付予定数の下限は106万9351株で、上限は148万5897株。ティムコの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。買付期間は同日から5月22日まで。同投資事業有限責任組合は中国の投資会社の厦門堅果投資管理(シアメン・ナッツ・キャピタル・マネジメント)が日本での投資事業の協力窓口として設立された法人を通じ組成された。経営体制の整備や中長期的な企業価値の向上を目的とする。ティムコは7日、TOBに関する意見表明について決定次第、改めて周知すると公表した。 ■石井表記 <6336> 934円 +25 円 (+2.8%) 本日終値 石井表記<6336>が続伸。プリント基板製造装置の大手メーカーだが、生成AI市場の急成長が続くなか、AI関連向けパッケージ基板の設備投資需要を取り込んでいる。PER8倍、PBR0.7倍とバリュエーションの割安さが際立つほか、株主還元姿勢が極めて高いことも注目されている。27年1月期の営業利益は11億5500万円予想と前期比強含み横ばいを予想するが、年間配当は前期実績に8円増配となる36円を計画。きょうの急伸後の株価でも予想配当利回りは3.8%弱と高い。3月3日の年初来高値1015円を上抜き、約5年ぶりの青空圏に浮上するかどうかが注目される。 ■Abalance <3856> 573円 -100 円 (-14.9%) ストップ安 本日終値 Abalance<3856>がストップ安。6日の取引終了後、同社グループの子会社などが関係する法的手続きについて、米国の国際貿易委員会(USITC)で調査が開始されたとの通知を受領したと発表。今後の事業への影響を警戒した売りが膨らんだ。Aバランスグループの関係会社が製造・販売を行う太陽電池セルと太陽電池パネルなどの製品に関し、米ファースト・ソーラー 側が保有する米国特許を侵害しているとして、USITCに対して米国関税法第337条に基づく申し立てを行った。USITCは申し立てを受理し、Aバランスグループの一部の会社を被申立人に指定。特許侵害の有無や米国への輸入・販売の妥当性に関して調査を開始することを決めたという。Aバランスは調査の内容を精査し、USITCの手続きに適切に対応するとコメントした。また、調査が業績に及ぼす影響については不確定とし、業績予想の修正が必要となった場合や重要な進展があった場合には速やかに公表するとしている。 ●ストップ高銘柄 ビーマップ <4316> 211円 +50 円 (+31.1%) ストップ高 本日終値 Olympicグループ <8289> 869円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 Abalance <3856> 573円 -100 円 (-14.9%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース