株価指数先物【寄り前】 中東情勢と原油価格にらみの展開
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 53270 +70 (+0.13%) TOPIX先物 3656.5 +4.5 (+0.13%) シカゴ日経平均先物 -(休場・グッドフライデー) (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 3日の米国市場は、グッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場だった。ユーロ圏もグッドフライデーで休場だったほか、6日はイースターマンデーの祝日で休場となる。本日も海外勢のフローは限られるとみられる。 3日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比20円安の5万3180円で始まった。5万3070円まで売られた後はロングが強まりプラス圏を回復すると、中盤にかけて5万3550円まで買われる場面もみられた。ただし、買い一巡後は上げ幅を縮め、終盤にかけては5万3200円~5万3300円辺りの狭いレンジでの推移が続いており、日中比70円高の5万3270円でナイトセッションの取引を終えた。 3日に発表した3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比17万8000人増加となり、市場予想(6万人増程度)を大きく上回った。失業率は4.3%と前月から0.1ポイント低下した。この結果が中盤にかけて5万3550円まで買われた要因であるが、米国とイランによる緊張が高まる状況のなかでは、先回り的な動きは限られた状況であろう。 ナイトセッションで商いは膨らまず、75日移動平均線(5万3460円)、25日線(5万3650円)が抵抗線として意識されている。一方で、下値は5万3000円近辺での底堅さがみられていた。祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとして積極的な売買は手控えられやすく、節目の5万3000円辺りでの押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。 米雇用統計の結果を改めて材料視し、75日・25日線突破を試す展開も意識されそうだが、抵抗線水準では戻り待ち狙いのショートに向かわせよう。また、イランが徹底抗戦の構えを崩さないなかで、トランプ大統領がイランに提示した攻撃猶予の期限が迫っている。イランは米国が降伏するまで攻撃を継続する姿勢のなかで、トランプ大統領はSNSで米東部時間4月7日午後8時(日本時間8日午前9時)を交渉期限として示唆しており、売買を手控えさせることになろう。 日中はイラン情勢に関する報道に振らされやすく、緊張が高まる局面では5万3000円割れを狙った仕掛け的なショートが入り、ボリンジャーバンドの-1σ(5万2180円)辺りが意識されやすい。さらに同バンドを割り込んでくると、-2σ(5万0700円)が射程に入ってくる可能性も警戒しておきたい。 一方で、中東情勢の緊張が和らぐことになると、25日線突破から+1σ(5万5130円)とのレンジに入るだろう。国内要因としては、商船三井<9104>[東証P]のLNG船がホルムズ海峡を通過したほか、高市首相はSNSへの投稿で石油備蓄や代替調達によって、年内に必要な量は確保されていると強調し、早期の供給不足を否定している。CFD(差金決済取引)による原油先物価格は1バレル=106ドル台に低下して推移していたが、5日のNY原油市場では一時1バレル=115ドル台まで急伸している。原油相場に大きく振らされやすい需給状況になりそうだ。 そのため、オプション権利行使価格の5万2500円から5万4500円辺りのレンジを想定する。 2日の米VIX指数は23.87(1日は24.54)に低下した。25日線(25.25)を割り込んでいるが、上向きのトレンドのレンジ下限まで下げる動きであり、反転が警戒されやすいところではある。ただ、過度なリスク回避姿勢は後退する展開になりそうだ。 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.56倍(2日は14.47倍)に上昇した。トランプ大統領のテレビ演説を受けた2日は14.47倍まで低下して200日線(14.54倍)を割り込み、3日はリバランスの動きもあって同線での攻防。52週線(14.39倍)が射程に入ってきたため、NTショートに振れやすくなりそうである。 株探ニュース