富田隆弥の【CHART CLUB】 25日線の突破待ちの日本株

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コラム

「25日線の突破待ちの日本株」

◆満月を翌日に控えた4月1日、米航空宇宙局(NASA)が有人宇宙船「オリオン」の打ち上げに成功した。10日間かけて月を周回する「アルテミス計画」の第2弾に挑む。また、同じ日に起業家のイーロン・マスク氏が率いる米宇宙企業スペースXが上場申請書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した。「宇宙」に目を向ける新たな時代の到来を予感させる日となった。

◆同日、トランプ米大統領が米国民向けに演説を行った。世界の注目を集めた演説だったが、自身がSNSで発信してきた内容を上回るものはなく、誰もが期待したイラン戦争の終結に向けた道筋は提示されることはなかった。まさか「エイプリフール」にぶつけてきたわけではあるまいが、この肩透かしの結果をどう評価するかは、マーケットに聞くしかない。

◆そのマーケットの反応だが、原油価格(WTI先物)は大統領演説への期待から1日に1バレル=102ドル台から一時96ドル台に下落したものの、2日夜には104ドル台へと急反発。そして、日経平均株価は1日に2675円高と5日ぶりに急反発したが、演説内容を失望した2日は1276円安と急落している。

◆日経平均株価の日足チャートは「陰転」の状況が続く。2日に一時、25日移動平均線(2日時点5万4282円)水準まで戻したものの、そこで頭を叩かれて再び75日線(同5万3559円)を割り込んで取引を終えた。2月26日につけた史上最高値から1カ月余り、およそ8700円幅の調整を経て、そろそろ反転してもおかしくないところだが、そのためには少なくとも明確な25日線の突破が必要となる。

◆需給は悪化傾向にある。信用買い残(東京・名古屋2市場、3月27日申し込み時点)は依然として5兆4419億円と高水準で、評価損益率は-6.90%に悪化している。押し目買いで回転を効かせてきた買い方だが、3月の急落により損失を抱え始めたと思われる。需給の改善のためにも、日経平均株価の25日線突破が待たれるところであり、それを確認するまでは様子見姿勢を続けねばならないだろう。

(4月2日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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