来週の株式相場に向けて=イラン情勢注視のなか「4月の外国人買い」はあるか

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 3日の日経平均株価は前日比660円高の5万3123円と反発した。前日の米国で半導体などハイテク株が買われたほか、2日の日経平均株価が1276円安と急落しただけに、自律反発狙いの買いも入った様子だ。

 市場関係者の関心は、イラン情勢に集中している。特に、日本時間2日午前のトランプ米大統領による演説は高い関心を集めたが、早期停戦に向けての言及はなかった。むしろ、「2~3週間は激しく攻撃する」と述べたことから、原油価格が上昇し2日の日経平均株価の大幅安につながった。市場関係者からは「従来と変わらない姿勢を示すのなら、演説はいらなかったのでは」との声も出ているが、「政権支持率の下落に歯止めをかけるため必要に迫られたのだろう」との見方もある。

 言い換えれば、中間選挙が近づくなかイラン戦争が泥沼化することは何としても避けたいはずであり、戦闘は遠からず収束に向かう、という観測が相場の下支え要因となっている。アナリストからは「日経平均株価が5万0500円台まで下落した3月30~31日には25日移動平均線とのかい離が8%近くに達した。多くの場合は、乖離率7%前後が底となる。3月末で株価は当面の底に達したのではないか」とみる声もある。

 4月は例年、海外投資家が買い姿勢を強め、相場も堅調に推移しやすいアノマリー(経験則)があるという。大手証券によると1990年以降、4月の買い越し確率は90%を超えており、平均買い越し額も6000億円近い水準のようだ。実際、24年と25年の4月の買い越し金額はともに1兆円を超えた。

 海外投資家からみた場合、日本株には原油の中東依存度が高いという脆弱性がある一方、戦争の当事者である米国やイラン・中東とは友好的な関係を続けてきたという強みもある。イラン情勢に左右される面は大きいものの例年通り海外投資家の買いが流入するか、どうかは4月相場の大きなポイントとなりそうだ。

 来週は、米国での物価指標などが注目され、特に10日には米3月消費者物価指数(CPI)が発表される。また、国内では9日にファーストリテイリング<9983.T>、10日に良品計画<7453.T>、安川電機<6506.T>などの決算発表が予定されている。

 上記以外のスケジュールでは、海外では6日に米3月ISM非製造業景況指数、7日に米2月耐久財、8日に3月17~18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、9日に米2月米個人消費支出(PCE)物価指数、米10~12月期GDP改定値、10日に米4月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。7日にリーバイス、9日にコンステレーション・ブランズ<STZ>が決算発表を行う。

 国内では6日に日銀地域経済報告(さくらレポート)、7日に2月家計調査、8日に3月景気ウォッチャー調査が発表される。10日はオプションSQの算出日となる。6日に不二越<6474.T>、ウェザーニューズ<4825.T>、7日にダイセキ<9793.T>、パルグループホールディングス<2726.T>、8日にエービーシー・マート<2670.T>、コメダホールディングス<3543.T>、9日にセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>、イオン<8267.T>、10日にビックカメラ<3048.T>などの決算発表が予定されている。6日にシステムエグゼ<548A.T>、7日にヒトトヒトホールディングス<549A.T>、9日にソフトテックス<550A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは5万1500~5万4700円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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