株価指数先物 【週間展望】―米国は調整相場入りで戻り待ち狙いのショート対応

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先物

 今週の日経225先物は、中東情勢の緊迫化を背景にリスク回避姿勢が強まるなかで、戻り待ち狙いのショートが入りやすい需給状況になりそうだ。トランプ米大統領はイランのエネルギー施設への攻撃を4月6日まで延期すると発表したが、一方で1万人規模の地上部隊の追加派兵を検討しているとも報じられている。

 紛争の長期化が警戒されて、3月27日の原油先物価格は一時1バレル=101ドル台に上昇する場面もみられた。NYダウ、S&P500https://us.kabutan.jp/indexes/%5ESPX/chart、ナスダックの主要な株価指数は大幅に下落しており、テクニカル面ではいずれも52週移動平均線を割り込んで調整相場入りした。

 イランはサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地を攻撃し、米兵が負傷したと報じられている。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が28日、イスラエルに向けてミサイルを発射したと発表し、米イスラエルとイランの交戦に参戦した。事実上封鎖されたホルムズ海峡の代替路となるバベルマンデブ海峡で、フーシ派による船舶への攻撃の可能性も浮上しており、更なるサプライチェーンの混乱が警戒されやすい。

 また、米国では31日にシカゴ購買部協会景気指数、コンファレンスボード消費者信頼感指数、JOLTS求人件数、4月1日にADP雇用統計、小売売上高、ISM製造業景気指数、3日に雇用統計、ISM非製造業景気指数といった重要な経済指標の発表が目白押しである。

 米国株にとって重要なのは、原油価格に加えてイラン情勢による景気への影響と考えられる。インフレ懸念が高まるようだと利下げ期待が後退し、米国市場の一段の調整が日本株にとって重荷となる可能性がある。

 また、国内では日銀の金融政策を巡って、31日に発表される「日銀金融政策決定会合の主な意見(3月18日~19日開催分)」が注目される。このほか、4月1日発表の3月日銀短観では景況感の4期連続での改善が予想される一方で、先行きの景況感悪化の可能性や企業の設備投資計画などが注目されよう。

 日経225先物は27日の取引終了後のナイトセッションで大幅に下落し、日中比1630円安の5万1250円だった。先週は週明け23日に4ケタの下落で一時5万1000円台を割り込んだ。その後は連日で4ケタの上昇をみせたことで、週間では110円安と小幅な下げで終えていた。ただ、上値切り下げのトレンドを形成するなかで、トレンド上限を超えることはできずに再び75日線(5万3270円)を割り込んでおり、ナイトセッションでは明確に同線を下抜ける形になっている。

 週足では26週線(5万1930円)、ボリンジャーバンドの-1σ(5万2120円)と13週線(万54200円)とのレンジを割り込んでいる。そのため、週足では-2σ(5万0040円)が射程に入ってきた。日足でも-2σ(5万0240円)が意識されてくるため、5万円割れを狙った戻り待ち狙いのショートに向かいやすくさせそうだ。

 まずは23日につけた直近安値である5万0430円を狙った動きをみせてくる可能性があり、これを明確に割り込んでくる局面では下へのバイアスが強まりそうだ。-2σ割れから-3σ(4万8040円)と200日線(4万7320円)が射程に入ってくる展開も警戒しておきたい。

 一方で、外部環境頼みとはなるが、新年度相場入りで新たな資金の流入が期待されやすい面はある。-1σ水準で底堅さがみられると、75日線突破から上値抵抗線として機能している25日線(5万4640円)が意識されてくる可能性はありそうだ。

 下へのバイアスが強まる局面では、オプション権利行使価格の5万円を挟んだ上下の権利行使価格となる4万8000円から5万2000円のレンジを想定。底堅さがみられるなかで早い段階で-1σを上回って推移してくれば、5万2000円から5万4000円のレンジになりそうだ。もっとも、中東情勢が終結に向けて急速に進展するとは考えにくく、基本スタンスは戻り待ち狙いのショートになろう。

 27日の米VIX指数は31.05(26日は27.44)に上昇した。週間(20日は26.78)でも上昇している。23日に一時31.04まで上昇した後は+1σ(27.44)を挟んで推移していたが、23日の戻り高値を突破し+2σ(30.72)を上回ってきた。上向きで推移するバンドに沿ったトレンドを形成しており、+3σ(34.00)や3月9日につけた35.30が意識されることで、リスク回避姿勢が強まる可能性があろう。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.68倍(26日は14.71倍)に下落した。週間(19日は14.82倍)でも低下している。24日に14.90倍をつけて75日線(14.85倍)を上回る場面もみられた。ただ、全面高・全面安での動きが目立つなかで、その後は下向きで推移する-1σ(14.76倍)と-2σ(14.64倍)での推移が続いた。

 週末は東証プライムの9割超の銘柄が下落するなかで、アドバンテスト<6857>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]、ソフトバンクグループ<8035>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]の下げのインパクトが大きかった。インデックスに絡んだ商いによる一方向の動きのなかではスプレッドは狙いにくいが、方向性としてはNTショートでのスプレッド狙いが有効だろう。

 3月第3週(3月16日-19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続の売り越しであり、売り越し額は4290億円(3月第2週は3295億円の売り越し)だった。現物は5191億円の売り越し(同4906億円の売り越し)と2週連続の売り越し。先物は900億円の買い越し(同1611億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で3895億円の買い越しと3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で795億円の売り越しとなり、11週連続の売り越しだった。

 主要スケジュールでは、3月30日に日銀金融政策決定会合の主な意見(3月18日~19日開催分)、31日に2月完全失業率、2月有効求人倍率、2月鉱工業生産、中国3月製造業PMI、米国3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、4月1日に日銀短観、米国3月ADP雇用統、米国2月小売売上高、米国3月ISM製造業景気指数、2日に米国2月貿易収支、3日に米国3月雇用統計、米国3月ISM非製造業景気指数などが予定されている。なお、3日の米国はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日となる。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70
05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00
06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06
07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61
10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66
11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97
12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48
01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09
02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29
03月限 日経225 52909.45  TOPIX  3568.56

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/06 03月27日  53150  53430  52070  52880  -340
26/06 03月26日  53620  54120  52910  53220  -260
26/06 03月25日  52690  53780  51940  53480  +1240
26/06 03月24日  50680  54000  50660  52240  +1200
26/06 03月23日  52650  53450  50430  51040  -1950
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/06 03月27日  3611.0  3636.0  3557.5  3600.0  -16.5
26/06 03月26日  3629.5  3660.0  3582.0  3616.5  -4.0
26/06 03月25日  3574.0  3634.5  3539.0  3620.5  +74.5
26/06 03月24日  3421.0  3627.5  3421.0  3546.0  +102.0
26/06 03月23日  3554.0  3600.5  3419.0  3444.0  -129.5
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
03月27日(06月限) 51385 -1495
03月26日(06月限) 52145 -1075
03月25日(06月限) 53640 +160
03月24日(06月限) 52420 +180
03月23日(06月限) 52995 +1955
 ※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い      前週末比
03月19日    1603億円 +1060億円  2兆8398億円  +488億円
03月13日    542億円 -3199億円  2兆7910億円  -3931億円
03月06日    3742億円 +1033億円  3兆1842億円  -6841億円
02月27日    2708億円  +664億円  3兆8683億円  +3983億円
02月20日    2044億円  -119億円  3兆4700億円  +1303億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
03月25日    4756万株   +105万株  11億1012万株   +5029万株
03月24日    4650万株   -119万株  10億5983万株   +1974万株
03月23日    4770万株   +1237万株  10億4008万株   +427万株
03月19日    3533万株   +2261万株  10億3581万株   +2156万株
03月18日    1271万株   -272万株  10億1424万株   +2766万株
03月17日    1543万株   +120万株  9億8658万株   -1094万株
03月16日    1423万株   +238万株  9億9753万株   -1948万株
03月13日    1185万株   -1933万株  10億1701万株   +1億2988万株
03月12日    3118万株   +1225万株  8億8713万株   +4669万株
03月11日    1892万株   -6316万株  8億4044万株   -9093万株
03月10日    8208万株   +501万株  9億3138万株   -7283万株
03月09日    7707万株   -538万株  10億0421万株   -8087万株

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