中東情勢を巡ってニュースに翻弄 ドル円は終了間際に急速に伸び悩む=NY為替概況
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中東情勢を巡ってニュースに翻弄 ドル円は終了間際に急速に伸び悩む=NY為替概況 きょうのNY為替市場、中東情勢を巡ってニュースに翻弄されている。ドル円は前半に一時159円台まで回復する場面が見られた。前日にトランプ大統領は、イランのエネルギーインフラへの軍事攻撃を5日間延期すると投稿。ただ、イランは表向き協議を否定しており、事態は流動的との見方に変化はなく、見通しが明確になるまでは緊張した状況は続くとの見方が多い。 終盤に急速に原油安とともにドルが急速に売られた。イスラエルのチャンネル12によると、米国はイランとの協議開催に向け1カ月の停戦を模索しているとの情報や、米国が中東紛争終結に向けた計画をイランに送付との報道も流れていた。 慎重姿勢は根強く、イラン側は表向き米国との協議を否定し、米国と同盟関係にあるサウジとUAEが紛争に加わる方向に傾きつつあるとの報道も流れている。米国防総省がイランに米陸軍精鋭部隊である第82空挺師団を中東に派遣する計画を進めているとの報道も圧迫していた。 いずれにしろ、市場はニュースに翻弄されている。 ユーロドルは1.15ドル台後半での推移が続いていたものの、終盤に1.16ドル台を回復。一方、ユーロ円は184円を回復。 アナリストは、中東紛争の早期終結は見込めず、エネルギー価格が高止まりする中、今週のユーロドルは上値の重い展開が続く可能性があると指摘。トランプ大統領は前日、建設的な協議を受けてイランのエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると発表したが、イランは協議を否定。焦点は土曜日に移ると同アナリストは述べている。 協議に関するポジティブなニュースがない限り、あるいはホルムズ海峡を船舶が通過できることが明らかにならない限り、原油相場のリスクプレミアムは今週にかけて、再び徐々に高まる可能性が高いと指摘している。 ポンドドルは1.33ドル台半ばに下落していたものの、終盤に1.34ドル台に戻す展開。ただ、200日線で上値を抑えられている。一方、ポンド円は212円台で上下動。21日線の上での推移を維持し、上向きの流れは堅持している。 ポンドは第2四半期に財政リスクで下落の可能性があるとの指摘がアナリストから出ている。今後予定されている英地方選挙に伴う財政リスクを背景に、第2四半期に弱含む可能性があると指摘。地政学的な動向により英政治への関心は後退しているが、エネルギーショックや5月の地方選挙を受けて、より拡張的な財政政策へのリスクは高まっている可能性があるという。 ポンドの財政リスクプレミアムは第2四半期に再び拡大し、昨年11月の秋季予算時に見られた水準に近づく見通しだとしている。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美