ドルの戻り売り優勢 ドル円は158円割れ試す動きも トランプ投稿で雰囲気が急変=NY為替概況
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ドルの戻り売り優勢 ドル円は158円割れ試す動きも トランプ投稿で雰囲気が急変=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドルの戻り売りが優勢となり、ドル円は158円割れを試す動きも見られた。本日の為替市場はNY時間に入ってドルの戻り売りが急速に強まり、ドル円も戻り売りに押されている。本日は一時159.60円近辺まで上昇し、再び160円をうかがう動きも出ていたが、またも上値を拒まれている格好。 中東情勢は依然混迷する中、トランプ大統領の投稿で市場の雰囲気は急変。大統領は、イランの発電所やエネルギーインフラへの軍事攻撃を5日間延期するよう米国防総省に指示したと投稿。建設的な協議ができたという。48時間以内の攻撃を示唆していた。 ただ、状況は流動的との指摘は多い。イラン情勢の期間や規模に関する見通しが明確になるまでは、市場はヘッドラインに左右されやすく、日中の急激な値動きが続く可能性が高いとの指摘も出ている。 先週は、FOMC、そして日銀、ECB、英中銀の政策会合を通過してドル高も一服していたが、依然としてドル高を意識した流れは継続。今週は主な経済指標の発表も少ない中、市場は引き続き中東情勢にらみの展開となりそうだ。 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、一時1.16ドル台半ばまで上昇し、21日線を上回る場面も見られた。一方、ユーロ円は一旦183円台前半に下落後、184円付近に戻す展開。 一部からは、ユーロドルはポジション的にさらに下落するリスクがあるとの指摘が出ていた。先週金曜日の米商品先物協会(CFTC)の建玉報告によると、イラン紛争前に積み上がっていた大量のロングポジションが、まだ十分に解消されていないという。金曜日の発表ではユーロの買い越しが過去最大規模となる8.4万枚の減少を記録していた。エネルギー輸入国であるユーロ圏は構造的に高いエネルギー価格に脆弱で、ドル高と相まってユーロドルは不利な状況にあるとしている。 しかし、トランプ大統領の発言通りに物事が進み、エネルギー価格が落ち着くようであれば、シナリオも変化する。 ポンドドルは買いが優勢となり、一時1.34ドル台後半まで上昇。本日1.3435ドル付近に来ている200日線を上抜ける場面も見られた。一方、ポンド円は一時213円台に上昇。21日線の上での推移をしっかりと続けている。 市場では英中銀の利上げ期待が高まっており、短期金融市場ではロンドン時間に、一時年4回の利上げを織り込む動きまで出ていた。しかし、トランプ大統領の発言による中東情勢の安定化への期待から、その確率は低下しており、現在は年3回の確率を50%程度で織り込んでいる状況。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美