<動意株・19日>(大引け)=古河電、シンカ、岡野バなど
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古河電気工業<5801.T>=異色の逆行高。一時1000円を超える上昇で3万円大台を目前に捉える場面があった。AIデータセンター向けに光ファイバー需要が高水準で業績は絶好調に推移しており、26年3月期は会社側の期初見通しを上回り、営業利益は従来予想の530億円から560億円(前期比19%増)に上方修正。更に年間配当を120円から160円(前期実績は120円)に大幅増額し、マーケットにサプライズを与え株価水準を一気に切り上げた経緯がある。このファンダメンタルズ面での評価に加え、市場では「データセンター需要にとどまらず、電力網の老朽化対応などのインフラ再構築需要が世界的に高まっている」(中堅証券ストラテジスト)とし、この文脈で地政学リスクはむしろエネルギー自立を促すとの観点から、電力周辺企業には株価刺激材料となる面も意識されているもようだ。更に、米国ではポストAI半導体として、光通信分野に携わる企業に投資マネーの視線が向いており、こちらの切り口でも、光ファイバーや光コネクターなどの光部品で巨大市場のシェアを既に確保している電線大手は収益成長シナリオが描きやすい。 シンカ<149A.T>=ストップ高。同社は18日の取引終了後、ソフトバンク<9434.T>傘下のSB C&Sと資本・業務提携すると発表。これを材料視した買いが集まった。顧客対応業務向けクラウド型コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」を展開するシンカはIT関連の製品・サービスを提供するSB C&Sと2024年8月に販売代理店契約を締結。SB C&Sの法人向け販売網を活用したカイクラの販売活動を展開してきた。両社の提携を中長期的な戦略パートナーシップに発展させ、カイクラの販売活動を一段と強化する。SB C&Sは市場買い付けによりシンカの株式を取得する予定。取得期間は今年3月23日から27年3月22日まで。取得対価の上限は2000万円とする。 岡野バルブ製造<6492.T>=続伸。同社は18日取引終了後、ソフトウェア開発で高い技術力を持つオルターブース(福岡市博多区)の株式を取得し、子会社化すると発表。これが材料視されているようだ。株式譲渡日は3月27日を予定。同社の顧客基盤や現場における知見及びハードウェア領域での強みと、オルターブースのソフトウェア開発力を融合し、製造業における課題解決提案の高度化、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連サービスの開発・提供体制の強化、並びに両社の連携強化による事業拡大を図ることが可能になるとしている。 リガク・ホールディングス<268A.T>=全体リスクオフ相場に逆行し続伸。2000円大台を回復した。X線分析装置で世界屈指の競争力を有するが、最先端半導体向けなどの製造工程で高水準のニーズがある。AIデータセンター向け記憶装置(ストレージ)として需要が沸騰しているSSD用NANDメモリーや、GPUとセットで配置される計算用保存メモリーHBM(高帯域幅メモリー)向けで、同社の商品競争力は極めて高い。SSD関連需要の取り込みは、業績絶好調のキオクシアホールディングス<285A.T>との取引に反映されるほか、爆発的なGPU需要と並行したHBM需要の拡大も同社の収益機会を高めている。26年12月期は営業16%増益を予想するが、27年12月期も2ケタの利益成長が有力視される状況下、足もとでは「需給要因から貸株市場経由のショートポジション解消(買い戻し)を促す動き」(中堅証券ストラテジスト)が指摘されている。 東京機械製作所<6335.T>=急伸し一時ストップ高。18日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、最終利益を5000万円から6億8000万円(前期比97.1%増)へ上方修正したことが好感されている。訴訟関連収入4億5200万円を特別利益に計上することに加えて、繰延税金資産の回収可能性を勘案した結果、回収が見込まれる部分について繰延税金資産を計上する見通しであることが要因としている。同時に業績予想の見直しを行った結果、売上高は76億7000万円から81億4000万円(同10.0%増)へ、営業利益は2億6000万円から2億5000万円(同61.0%減)へそれぞれ修正している。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS