株価指数先物【寄り前】 イラン情勢緊迫で押し目狙いのロングを手控えさせる
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大阪6月限ナイトセッション 日経225先物 53280 -1630 (-2.96%) TOPIX先物 3604.5 -82.0 (-2.32%) シカゴ日経平均先物 53465 -1445 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 18日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決めた。パウエルFRB議長は記者会見で、イランを巡る軍事攻撃でもたらされる不確実性を強調し、インフレへの警戒を示した。早期の追加利下げ観測が後退するなかで米長期金利の上昇が嫌気された。 また、イスラエル軍がイランのサウス・パルス・ガス田の関連施設を攻撃したと伝わった。イラン革命防衛隊はサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの3カ国の石油関連施設を攻撃すると警告するなかで、原油先物価格が上昇したことも重荷になった。 NYダウ構成銘柄ではシェブロン、JPモルガン・チェース の2銘柄が小幅に上昇。半面、マクドナルド 、プロクター・アンド・ギャンブル 、ホーム・デポ 、ビザ の下落率が3%を超えるなど、インフレ警戒から景気敏感株の下げが目立った。 シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比1445円安の5万3465円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比110円安の5万4800円で始まった。寄り付きを高値に下へのバイアスが強まり、米国市場の取引開始後には5万3790円まで売られた。売り一巡後は5万3800円~5万4100円辺りでの保ち合いを継続。ただし、終盤にかけてレンジを下抜けると、引け間際には5万3140円まで下落幅を広げる場面もみられ、日中比1630円安の5万3280円で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンで始まることになりそうだ。ナイトセッションでは日中取引で突破したボリンジャーバンドの-1σ(5万3910円)を割り込み、支持線として意識されている75日移動平均線(5万3060円)に接近する形となった。足もとでは-1σを挟んだ75日線と25日線(5万5740円)とのレンジ内での推移ではあるが、イランを巡る紛争拡大への懸念から支持線水準でのロングは入れにくいだろう。 同線を割り込んでくるようだと、-2σ(5万2080円)および9日につけた5万1160円が射程に入ってくる可能性はありそうだ。イラン革命防衛隊は数時間のうちに報復攻撃を実施すると伝えられており、中東情勢の悪化がショートに向かわせることになるだろう。前日の急伸部分を帳消しにする形であり、売り一巡後は下値の堅さを見極めながらのスキャルピング中心のトレードになりそうである。 もっとも、75日線水準での底堅さが意識され、これまでのレンジを概ねキープする形となれば、短期的にロングを誘う可能性はあるだろう。そのため、オプション権利行使価格の5万2000円から5万4500円でのレンジを想定。なお、再び13週線(5万3950円)を割り込んできたため、5万4000円接近では強弱感が対立しやすいとみておきたい。 18日の米VIX指数は25.09(17日は22.37)に上昇した。前日までの下げで支持線として機能している25日線(22.03)まで低下していたことで、リバウンドをみせてくる可能性はあった。9日につけた35.30を下回っている状況であり、比較的落ち着いた動きにもみえる。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.89倍に上昇した。ただし、上値は25日線(14.93倍)に抑えられる形となり、下値は75日線(14.85倍)が支持線として意識されている。値がさハイテク株の強さが目立つものの、東証プライムの9割超の銘柄が上昇しているなかで、スプレッドは狙いにくい状況だった。本日は値がさハイテク株が下押す形になりそうだが、全面安になる可能性から、レンジ推移が続きそうだ。 株探ニュース