<動意株・16日>(前引け)=アセチレン、新日本電工、山王
投稿:
東邦アセチレン<4093.T>=急速人気化。寄り付き直後に前週末比31円高の486円まで駆け上がり、2月27日の昨年来高値480円をブレークし新値街道に突入した。産業用ガスの製造・販売を幅広く手掛けるが、ナノテクノロジーなどハイテク分野で必須となっている高純度アセチレンのキーカンパニーとして頭角を現している。また、水素については半導体業界の旺盛な需要に対応し、昨年8月に山形県酒田工場で水素製造設備を大幅増強して商業運転を開始している。データセンターの膨大な電力エネルギー需要が課題視されるなか、同社の水素分野での展開力にもマーケットの視線が向かっている。 新日本電工<5563.T>=急反発で再び25日移動平均線を上方ブレーク。AIデータセンター向け電力需要問題で水素エネルギーへの注目が高まるなか、低圧で大量の水素を貯めることを可能な同社の水素吸蔵合金にスポットが当たっている。業績も26年12月期は経常利益ベースで前期比2.2倍の60億円と変貌を見込むが、在庫調整の進んだ電子部品向け機能材の収益寄与次第では一段の上振れも視野に入る。そうしたなか株価指標面では、3%前後の配当利回りを確保しながら、0.7倍台に放置されたPBRが株価の水準訂正余地を暗示している。 山王<3441.T>=物色人気加速でカイ気配。電子機器に使われるデバイスの貴金属表面処理加工(金メッキ加工)や精密プレス加工などを手掛け、売上高の約30%がフィリピン向けであることも特徴の一つ。独自のメッキ加工技術をベースにして水素分野にも積極展開を図っている。業績も好調を極めている。前週末13日取引終了後に26年7月期業績の大幅上方修正を発表した。売上高は従来予想の109億円から130億円(前期比20%増)、営業利益は5億円から14億円(同76%増)にそれぞれ増額した。自動車や産業機器向け需要獲得が会社側の想定以上だったことに加え、メッキの新ライン稼働効果の発現及びコスト上昇分の販売価格への反映などが利益面を後押しした。営業利益は21期ぶりの過去最高更新となる見通し。更に同日、発行済み株式数3.5%相当の15万株、金額ベースで2億円を上限とする自社株買いを発表(買い付け期間はきょうから10月30日まで)、これも物色人気を加速させる材料となった。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS