今週の【早わかり株式市況】続落、中東情勢巡る情報錯綜で荒い値動き

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■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週続落、一時5万1000円台
 2.WTI急騰、1バレル120ドル迫る場面も
 3.一気にリスクオフ、週明け大波乱の展開
 4.中東情勢巡る情報錯綜、荒い値動き続く
 5.任天堂が物色人気、「ぽこポケ」ヒット

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1801円(3.2%)安の5万3819円と、2週連続で下落した。

 今週は週明け早々、大波乱の地合いとなった。米イラン軍事衝突の早期収束が見込めないなか、原油価格が急騰。経済への悪影響が警戒され、全体相場は一時的に大きく急落した。その後も中東情勢を巡る情報が飛び交い、ボラタイルな展開が続いた。

 9日(月)の日経平均は急落。米国・イスラエルとイランの軍事衝突を巡る先行き不安からリスクオフの流れが一気に強まった。前週末の欧州株市場が全面安に売り込まれ、この流れを引き継ぎ東京市場も先物を絡めたインデックス売りが集中。WTI原油先物価格が一時1バレル=120ドル台に迫る上昇をみせ、これが投資家の不安心理を更に煽る格好となった。日経平均の下げ幅は取引時間中に4000円を超え、5万1000円台まで水準を切り下げる場面があった。終値でも2800円超安となり、過去3番目の下げ幅を記録した。一転して10日(火)は大きく上昇に転じた。トランプ米大統領がイランへの軍事攻撃が間もなく終結するとの見方を示したことで前日の米国株市場が反発。これを受けて東京市場でも買い戻しの動きが広がった。11日(水)も上昇。日経平均はフシ目の5万5000円台を終値で回復した。個別では任天堂 <7974> [東証P]が物色人気化。今月5日に発売したスイッチ2専用ソフト「ぽこ あ ポケモン」が世界的大ヒットの様相となり、これによる収益押し上げ効果への期待が高まった。12日(木)は反落。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続くなど中東情勢が悪化の一途をたどるなか、原油高による経済押し下げへの懸念が高まった。13日(金)も下落。引き続き中東情勢が嫌気された。為替は一時1ドル=159円60銭台と円安が進んだが、これを好感する動きにはならなかった。

■来週のポイント
 来週も中東情勢が相場を左右する展開となりそうだ。原油価格が落ち着くまでは株式市場は上下に荒い値動きとなるだろう。また、米FOMCと日銀政策決定会合が開催される中銀ウィークとなる。日米の金融政策を確認し、中長期の方向性を見通す上で注視が欠かせない。

 重要イベントとしては、国内では前述の日銀政策決定会合のほか、18日朝に発表される2月貿易収支、19日朝に発表される1月機械受注が注目される。海外では米FOMCのほか、16日に発表される中国2月の鉱工業生産と小売売上高、米国2月鉱工業生産、17日に発表される米国2月コンファレンスボード景気先行指数、18日に発表される米国2月生産者物価指数、19日に発表される米国1月新築住宅販売件数、20日に発表される中国3月最優遇貸出金利に注視が必要だろう。

■日々の動き(3月9日~3月13日)

【↓】   3月 9日(月)―― 3日ぶり急反落、欧米株安や原油高で売り優勢
 日経平均 52728.72( -2892.12、-5.20)  売買高36億8477万株 売買代金 9兆6756億円

【↑】   3月10日(火)―― 急反発、中東懸念が和らぎ買い戻しが優勢
 日経平均 54248.39( +1519.67、+2.88)  売買高28億568万株 売買代金 7兆7116億円

【↑】   3月11日(水)―― 大幅続伸、半導体株高で5万5000円台回復
 日経平均 55025.37( +776.98、+1.43)  売買高28億6195万株 売買代金 7兆2986億円

【↓】   3月12日(木)―― 3日ぶり反落、原油高でリスク回避の売り優勢
 日経平均 54452.96( -572.41、-1.04)  売買高25億9180万株 売買代金 7兆4071億円

【↓】   3月13日(金)―― 続落、原油高を警戒した売りが継続
 日経平均 53819.61( -633.35、-1.16)  売買高26億8242万株 売買代金 7兆6314億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、29業種が値下がり
 (2)値下がり率首位は三井不 <8801> など不動産。内需株はベイカレント <6532> などサービス、朝日工 <1975> など建設の下落率も大きい
 (3)ホンダ <7267> など自動車、NTN <6472> など機械、東京精 <7729> など精密機器といった輸出株も大幅安
 (4)オリックス <8591> などその他金融、ゆうちょ銀 <7182> など銀行、第一生命HD <8750> など保険といった金融株も安い
 (5)景気敏感株は古河電 <5801> など非鉄、郵船 <9101> など海運が買われたがJFE <5411> など鉄鋼は売られた
 (6)中東有事による原油高騰を受けINPEX <1605> など鉱業が断トツの値上がり率

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) 防衛 
 2(3) 半導体 
 3(2) レアアース ── 供給網強化へカナダなど各国と連携へ
 4(4) データセンター ── 強弱観対立も生成AI時代の必須インフラで物色人気の中軸
 5(10) 核融合発電 
 ※カッコは前週の順位

株探ニュース

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